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レイニング・ストーンズ
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イギリス社会の底辺に生きる人々の愛と痛みを描いた人間喜劇。
“石が降ってくるように辛い生活”を意味する、いかにも英国的な言い回し(マンチェスター地方の俗語)をタイトルにした本作は、ささやかな日常を描きながら、そこに哲学的と言っていい含みを持たせたK・ローチ一流の辛口の人間喜劇である。主人公のボブは同じく失業中の友人トミーと羊泥棒をやらかす。やっとの思いで盗んだ一頭を肉屋にさばかせ、パブに売り歩くが、その間に停めてあったバンを盗まれてしまう。なぜそんなに金が要るかというと、7歳になる一人娘コリーンの聖餐式に備え、ドレスを買ってやりたいからだ。慣れぬディスコの店員までして金を稼ごうとするボブだが一向に運は向かない。第一、高利貸しの借金から逃れている身の上なのだ。そこで、彼らの思いついた商売は芝生売り。公園からこっそりせしめたのを一般に格安で売りつける。そこまでして見栄を張りたい、しがない中年男の親心を切々とつづって、しかし、カラリとしたローチの演出は鋭く優しい。’93年カンヌ審査員賞受賞。
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151
579
-
5.0
失業中の妻子持ちの中年男が、お金がなくて羊盗んで肉屋に売ったりするがあんまりお金にならず、娘を思ってした借金から地獄を見るかばちたれムーヴィー。
悪い人じゃなんだけど分別がなくて、酒飲んでタバコ吸って散財する男。そのリアリティが見ていて苦しい。そもそも節約や節制が出来たらお金に困ったり失業したりする可能性は低いので、貧困スパイラルがぐるんぐるん音を立てて回る人生。
お金欲しさにやるバイトみたいのが面白くて、ゴルフ場みたいなところから芝を剥がして盗んだり、冒頭に書いた放牧してる羊を誘拐(?)して肉屋に持ち込んで売ろうとしたりと、本人は必死なので申し訳ないが、笑ってしまった。
後半に出てくる借金取りの怖さも本格的です。借金は身を滅ぼすってポスターをどっかで子供の頃見た気がするけど、あれは紛れもない真実の言葉だったんだと痛感しました。
ケン・ローチ監督は左翼的な人みたいなので、政府批判的な意味を込めた作品なのかもしれません。
素直に喜んでいいのかわからないラストの展開も面白ろかったです。 -
3.9
石が降ってくるように辛い生活。
レイニングストーンズ。
私ちょっとこの方苦手で
基本リアルで重いから
結構避けてたんですが....
ジャケからして好みのこちらを( ´∀`)!
娘のお祝いごとにドレスを着させたい
けどお金がない!!!
底辺の暮らしと日々生活保護で
生きるとある家族。
しかし、娘にはいい思いをさせたい。
見栄を切った父がだしてしまった
のは闇金.....
内容みるとまた結構くるけど
この人の作品の中ではまた見やすいかも。
冒頭の羊捕らえるために
戯れるおっさん二人組の入りから
センス感じちゃう🌸🌸
そもそも新品同様のドレスとか
教会で頂けるらしい!!
が、可愛い娘のために見栄を張る。
気持ちわかるがね..
この娘ちゃんがまじで可愛いのよ👼!
神父様のキャラがよかった。
愛と祈りさえあればドレスなんて
関係ないよっていう神父様!
まさにその通り!
わたしも結婚は紙が一番いいわ笑🤣💓
ラストはまさかまさか。
このラスト好き。神に祈るのみ。
この父親はまた仕出かすから
娘ちゃんの将来幸あってほしい🙏...
そんで何かひとつでも自分の
強みがないと生きる上では
まじで厳しいと痛感した。
厳しいけどこれが現実や.... -
3.7
イギリスの労働階級の悲哀を一貫して描き続けるケン・ローチ監督。90年代から多作になっていくのですが、その代表作の一つです。一言で言えば、相変わらず「すべて貧乏が悪い」なのですが、弱い立場のまま抜け出せない人たちは常にいる。
今回の主人公は娘のコミュニオンのためのドレスを買うために四苦八苦する父親です。仕事用のバンを盗まれて仕事ができなくなってしまったボブ(ブルース・ジョーンズ)。もうすぐ娘のコミュニオンで、ドレスを買わなければいけないのに。普通に考えればドレスを諦めればいい。でも、諦められないボブはいろいろ無理をして深みにハマってしまいます。果たして、ボブは娘のためにコミュニオンドレスを買うことができるのか?という話です。
もう、この時期のケン・ローチ監督作品はいい意味でワンパターンですね。抜け出せない貧乏。カタルシスとしての暴力。そして、ほんの少しのユーモア。ロングショットを多用した「引き」のドキュメンタリータッチ。対象と少し客観的な距離を置いている。この作品もこのテンプレにしっかりハマっています。
もちろん、この作品でも思うんですよ。もっと早く努力すればよかったのにねって。でも、努力の出発点って教育なんですよ。貧乏な家庭だと、そもそもいい教育を受けることができない。これが貧乏スパイラルの根幹なんです。せめて、コリーンちゃんはこのままスクスク育って貧乏から脱出してくれたらなあ……と願わずにはいられない一作です。 -
3.6
しゃーないようなしゃーなくないような
まぁでも神父のおっちゃんは許してくれた。
子供に辛い思いさせたくないんやったら初めっから産むなって話。
-
3.9
ケン・ローチ版の『自転車泥棒』と言って良いのでは?ここにも残酷なまでのリアリズムがある。主人公が語る「なぜ俺たちは運が無いんだ?」の一言に尽きる話ではあると思う、弱者切り捨て型社会を生き抜く為に必要なのは、なによりも金と良い人脈を手にする為の運でしかないだろう。神の声はいくら祈りを捧げても救済を求める人の元には届かない、その代わり彼等の周りには、常に悪魔の囁きを繰り返す人の面を被った人ならざる者達が、今や遅しとその生き血を吸わんと涎を垂らし待ち構えている。何もこの時代のイギリスに限った話ではなくこの世界のシステムそのものの話、それこそバブル崩壊を迎えた同時代の日本人には余りにも身近な物として受け入れられたのではないか。「身の丈に合った」なんて発言が遂最近この国でも取り沙汰されたが、自分はまだしも子供には不憫な思いをさせたくは無いと思う親の気持ちはごもっともな物だと思う、まぁやり方が完全に間違えているのは否めないのだが…。ご利用は計画的に、今では随分減った様にも思うが、ひと昔は前はそんなテレビCMばかりが流されていた印象がある。この作品に於ける最終的な宗教の意味合いに関しては受け止め方が二分されるかもしれないが、個人的には宗教も世界の搾取システムの一旦を担っているものとして理解している。信仰とドラッグとで一体何が違うと言うのだろうか、むしろタチが悪いのは信仰なのではないかと思う。
-
3.6
告解
もうすぐ聖餐式を迎える娘のために新品のドレスを買ってやろうと考えるボブ
しかし彼は失業中で借金も抱え、毎日を暮らしていくのがやっとという有様
そんな彼の元に悪徳高利貸の男が現れ……
イギリス労働者階級の人々のシビアな現実を厳しくもあたたかい眼差しで描き続けるケン・ローチ監督によるヒューマンドラマ
悲しすぎ
重たい
でも、なんかホッコリ
家族のあたたかさ
雰囲気もあります -
4.0
大昔に観たので結末しか覚えてないけど…
人を救うにはこんな方法があるんだ、というか、こんな方法しかない時があるんだ、というか、ひたすら司祭の台詞に驚愕した高校の頃の思い出。
今なら何となく、司祭の役割って聖書の教えを人に伝えることじゃなく、神様に代わって人の心を救ったり寄り添ったりすることなのかなと思う。
貧しさのどうしようもなさ、というのを最初に感じた映画。 -
4.2
失業と貧困に喘ぐ労働者階級のとある男の、一人娘のための奮闘劇。
よくUKロックのアーティストのインタビューで「サッチャー政権時代は本当に最悪だった…」といった旨の発言を聞いたり読んだりしてたけど、その答え合わせをしているような内容の作品でした。
基本良い事なんてなくて、ダーティな事も引き受けないと生活が回らないといった感じだけど、不思議と悲愴感みたいのはあまりそこに感じなくて、どちらかというと逞しさの方が前に出ている印象を受けました。
その「気持ちじゃ負けないぜ」みたいなタフな生き方に、「ちょっとその感じ見習わなきゃだわ」といった気持ちにさせられたりもしました。 -
4.5
好きなやつ。
実録借金取りから逃げるには。
父親として家族を愛するがために頑張っちゃう無職のパッパ。
目的のための手段を誤ると人生簡単に転げ落ちる。
万馬券を当てただなんて嘘をついてもいいことはない。
嫁の「最初はいろんな夢を持っていても、現実は何も変わらないって気付かされる。」ってセリフがこの層の人間模様をギュッと凝縮して濃いエキスとして苦味がほとばしっている。
失業することは特殊な状況ではないし、家族がいる点もほかの作品と違って設定として入りやすい。
神父が生身の人間としても描かれているし、無職だろうが正義感の強いパッパには好感が持てる。
ラストのオチと緑のバン。
よく練られてる。
にしても、ケンローチは薬物に反対する姿勢が強固なんだと気づいた。 -
3.5
ケン・ローチ作品の中では被写体との距離感が良い塩梅だから、その点では見ていて心地良い。(女の子も可愛気があるし)
でもこういうイギリスの労働階級が主役の映画って英語の発音に不快感を覚えるから聴覚的にキツいものがある。
(Filmarksへ)