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ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択

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アメリカ北西部モンタナ、重なる3つの人生。明日の私はどこへ行くのだろう。

厄介なクライアント(ジャレッド・ハリス)に振り回される弁護士のローラ(ローラ・ダーン)、新居の建設のことしか頭にないジーナ(ミシェル・ウィリアムズ)、弁護士をしながら夜間学校で市民向けに法律を教えるエリザベス(クリステン・スチュワート)、牧場で孤独に馬と向き合うジェイミー(リリー・グラッドストーン)。アメリカの小さな町の中でそれぞれ懸命に生きる彼女たちのたどり着く先は…。

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ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択の評価・レビュー

3.5
観た人
953
観たい人
3361
  • 4.0

    raintreeさん2021/11/23 17:07

    オムニバスという形式をとったものであれ、同じ空間のうちに一連の時間軸で描いたものであれ、群像作品は僕にとって抗いがたい魅力があるようです。何故こんなにも好きなんだろうと問いかけてみるなら、その群像性のうちに救済されていく感覚があるからだろうと思います。

    描かれる人物に感情移入できてもできなくても、そこに自分がいてもいなくても、人がそれぞれの境遇にありながらそれぞれの気持ちを抱いて生きている。目的のない街歩きを僕はときどき無性にしたくなるのですが、それもまた遠くに見えたりすれ違ったりする人たちのなかに、自分の心が救われていくところがあるからかもしれません。

    誰かに会いたいわけではない。何かがほしいわけではない。ただそこにいるというだけで、僕の場合はずいぶん満たされるように生きられるみたいです。

    原題は『Certain Women』。かの地によく見受けられる即物的なもので日本語にすると「ある女たち」くらいでしょうか。邦題の『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』はできの悪い感想をタイトルにしてしまった感じですが、キャッチコピーとしては致し方ないように思います。

    有島武郎による大正期の傑作小説とされる『或る女』の英題は「A Certain Woman」。大正期に生じた開放的な時代の流れに乗るように、封建制を打ち破りしたたかに逞(たくま)しく女であることを生きた1人の女性を描いた作品ですが、それとは反対に本作に描かれる4人の女性たちはしたたかさや逞(たくま)しさとは無縁に生きています。しかしながらある時代の気配を自身の影のように落としながら、女であることを歩いているようなそれぞれの姿は英語の「certain」が示す通りの何かをよく表しているように思います。

    監督のケリー・ライヒャルトのことを僕はこの作品でしか知りませんが、たいへん力のある人のように思いました。マイリー・メロイという小説家の短編小説を3作品つなぎ合わせた脚本も彼女自身によるもので、構成的な語りの上質さを感じましたし、その巧(うま)さは映像の質感にもよく表れています。静けさのもつ粒子がまるで手にとれるように感じられます。

    アメリカの田舎町に暮らす4人の女たち。面倒なクライアントに手を焼いている弁護士のローラ(ローラ・ダーン)、夫とも娘とも上手くいかず新居を作ることに没頭する主婦のジーナ(ミシェル・ウィリアムズ)、夜間学校で法律を教える弁護士のベス(クリステン・スチュアート)、孤独に牧場で働くジェイミー(リリー・グラッドストーン)。

    1)キャリアを重ねた中年女性
    2)平凡な中年主婦
    3)キャリアを形成する若い女性
    4)平凡な若い女性

    構成的にはこうした4人の女性像を描いています。触れ合うことになるのは3)と4)の若い女性2人のみですが観終わって深い印象を残すのは、彼女たちはそれぞれの孤独を生きているということです。ある女は苛立ちのなかに、ある女は空虚さのなかに、ある女は無関心のなかに、ある女は素朴さのなかに生きていますが、基本的には彼女たちは誰ともつながっていませんし何かを信じるようにも生きていない。

    人との触れ合いという水平関係についても、何かを信じるという垂直関係についても、彼女たちはそれぞれに孤独な状態であることが描かれています。ですから物語としては、彼女たちがどこかへ向かうこともありませんし、何かに救われるということもない。

    だからこそ、ここには静けさのもつほんとうの意味や価値が表れています。おそらくは映画を観ている間は感情移入するように、4人の女性たちそれぞれの境遇や心情を微分するように味わうことになるのですが、観終わったあとに残るのはむしろ積分されるように映し出された、静かで孤独な粒子の集積体のようなものだろうと思います。

    ラストシーンに描かれる4)のジェイミーが働く牧場の朝のシーンほど、孤独と静けさのうちに祝福があることを描き出したものはそれほど多くはないように感じます。

  • 3.6

    ちぴ郎さん2021/11/17 23:45

    登場人物全員の想いが空中に投げられてどこにも誰にもひっかからずスッと消えるようだった。こうゆう人生のひとつが自分って感じ。
    夜ダイナーでの会話と、馬に乗ったことが牧場で働く彼女にとっては一生の思い出のひとつだったんじゃないかと思うとなんかしんみりしちゃった。

    2021.113

  • 4.0

    takanashi0928さん2021/11/07 10:53

    2人で馬に乗ってダイナーに向かうシーンがとても良かった。あの一連のシーンと後光が差すショットの素晴らしさったら。。

  • 3.4

    archさん2021/10/28 23:41

    ライカートの映画は女性の日常を淡々と描き、観客に痛烈な孤独と寂しさを与える。
    全三編から構成され、どの編においても女性性だからこその窮屈さが描かれている。
    第一編では弁護士を職業にするローラが女性であるために絡まれ、また信用を得られない窮屈さが描かれる。後にこの二人の関係はマシなものになり、この映画の中でも唯一小さなハッピーエンドを迎えている気もする。
    第二編では、ケリーライカート常連のミシェルウィリアムズが登場し、家族という単位や交渉という場においての彼女の窮屈さが描かれる。彼女はアルバートに会話を無視されるわけだが、そんな彼女への扱いをこの映画は劇的には描かず、繰り返しある日常の一コマのように描くため、逆に物悲しくものになっている。

    第一編、第二編はケリーライカート印であることは間違いない。ただ、やはり物足りない感じだったわけだが、次の第三編は「オールドジョイ」にも似た同性同士の関係における断絶、孤立を描いた作品として見事な出来となっている。

    思いの大きさの違い、その出会いの重み、両者にとって何故こうも違ってしまうのか。住む環境のせいなのか。世界はこうも発達し、世界の裏側とでも交信ができるのに、人は孤立してしまうのか。
    他人事じゃないコミュニケーションについての題材は、重く自分にのしかかる。

    女性視点だからこそ物語だけでなく、普遍的で日常に潜む小さな断絶、絶望を完璧なショットで捉えてみせるのが彼女の恐ろしさ。そして南部を新しい視点で描いてみせる彼女にクロエ・ジャオと同等に今後も期待したい。

  • −−

    Segaworldさん2021/10/27 20:48

    構図は相変わらず、場面展開が多い中で一貫して静けさを保てるのもすごい。いい意味でぼーっと観てられるが、流石に乗馬シーンはにやけがおさえられなかった。

  • −−

    犬さん2021/10/26 15:54

    まあ特筆すべきは3章よな。憧れや尊敬に近いような理想の女性像を無意識のうちにホモソ的交流へ導くハンバーガーの示唆。街灯の光がプリズムを反射し乗馬する二人のラインを浮かび上がらせる真夜中の刹那。肩越しの切り返しがこれほど差異的距離な意味を成すなんて知らんかった。

  • −−

    鈴木護修さん2021/10/26 13:49

    田舎町で暮らす四人の女性。
    仕事や家族と誠実に向き合う姿勢。
    静かにコツコツと自分に出来ることを進めていく。
    しみじみと良い映画でした。

  • 4.7

    SakamotoKenshoさん2021/10/21 16:47

    画面の右奥から手前に向かって伸びてくる劈頭の電車のショットを見ただけで、最高の映画に出会ってしまったという驚嘆を隠せずにいる感覚を自分だけのものにしたいと思うのと同時に、誰かにわかって欲しいと思いたくなるほど完璧。そしてあらゆるショットが美しく、演出がカラッとした躍動感を画面に与えている。

    ほとんどオムニバスとでも言えるほどに連帯感が薄い3人の女性はそれぞれに緩やかな共感と拒絶を孕みながら、所謂日常を過ごしていく。

    車を運転する際の主観ショットでは、ジャンプカットによるショット繋ぎが行われ、ショットは耐えうるべき持続が確実に保証されている。

    また、後半になって出てくる馬や犬の見事なみずみずしさとサスペンスは、現代の映画作家でも稀有な彼女でないときっと撮りきれない。

    蓮實重彦が言うとおり、はっきり言って、ケリー・ライカルトとデイヴィッド・ロウリーを置いては、今のアメリカ映画がかつてのハリウッド的な心地よい強度を保つことはできない。

  • −−

    おくぽんさん2021/10/19 18:04

    クリステン出演だったので。
    3つのオムニバス形式で物語が描かれ、クリステンは3つ目に出てきます。
    物語に登場する4人の女性に焦点を当てて描かれているようです。
    共通するのは、女性の孤独感、物事に追われ淡々と過ぎる日常、自分と相手の温度差という感じがしました。
    特にクリステン出演の3つ目の物語が印象に残りました。わかりやすかったですし。
    ジェイミーがエリザベスを追いかけてしまうこと、現実だったら怖い気もしますが、それだけエリザベスと過ごす週1度の時間が孤独を癒し、大切な時間だったんだなぁとも思います。
    エリザベスを喜ばせたくて、馬を見せるシーンのジェイミー、誇らしげで、動物を大切にし、牧場の仕事を誇りを持ってやっていることが伺えて良かったです。

  • 5.0

    ボルティさん2021/09/30 09:56

    これは素晴らしかった。

    三人の女性たちがそれぞれ、どこか時代に取り残されているような孤独な人たちと関わり会話するのだが、結局相手のことがよくわからないまま別れてしまう。
    この取り残されてる側の人たち、また彼らが表象しているもの、腕のいい大工、歴史ある砂岩、馬、といったイメージは映画そのもののメタファーでもあるんじゃないか。そう考えると冒頭の列車がこちらにゆっくり走ってくる場面がリュミエール兄弟へのオマージュのようにも思えてくる。

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    ※ニックネームに(エンタメナビ)の表示があるレビューは、2016年11月30日までに「楽天エンタメナビ」に投稿されたものを掲載しております。

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