1 パーフェクト・ノーマル・ファミリー 北欧の国デンマークのアカデミー賞と呼ばれるロバート賞で9部門にノミネートされ、メイクアップ賞、児童青少年映画賞を受賞した『パーフェクト・ノーマル・ファミリー』は、女優として活動したのち、数多くの短編映画を発表してきたマルー・ライマン監督の長編デビュー作だ。近年、世界中でセクシュアルマイノリティの多様性や人権に光をあてた映画、TVドラマが盛んに作られているが、本作はトランスジェンダーをカミングアウトする当事者ではなく、その娘である少女の視点で全編が語られる点が新鮮にしてユニーク。この1990年代末を背景にした家族の物語は、11歳の時に父親が女性になった経験を持つライマン監督の自伝的な作品なのだ。 ¥440 除外キーワードで絞り込む を除く