1 アトランティス 2025年、ウクライナ東部。ロシアとの約10年におよぶ戦争によって街は廃墟と化し、人が住むには適さないほど大地が汚されたこの国は、何もかも荒みきっていた。戦争終結から1年、製鉄所で働く元兵士のセルヒーは今もPTSDに苦しんでいた。そんなある日、唯一の友人であるイワンが燃え盛る高炉に身投げし、自殺。たたみかける様に製鉄所の閉鎖が発表され、セルヒーは憔悴していた。その後、水源が汚染された地域に水を運ぶトラック運転手となったセルヒーは、ぬかるんだ平地で地雷除去作業に勤しむ兵士と出会う。爆弾処理に掛かる時間は15から20年。先の見えない状況に言葉の出ないセルヒーは、その場を立ち去ると、途中で女性のカティアと遭遇する。彼女は団体に所属し、無報酬で戦死者の遺体の回収を行っているのだった…。 ¥330 2 リフレクション ロシアがウクライナに侵攻を開始した2014年。その年の11月、ウクライナの首都キーウで暮らす外科医のセルヒーは、娘ポリーナの誕生日を祝う為にサバイバルゲームの会場に訪れていた。キーウの街は平穏を保っているが、セルヒーが勤める病院にも東部戦線から次々と負傷兵が搬送されており、重傷を負った兵士を救えない日々にセルヒーは空しさを覚えていた。そして冬、従軍医師となったセルヒーは、戦場での移動中に道に迷い、人民共和国軍の検問所に入ってしまう。すると、突然の銃撃が始まり、運転をしていた同僚は殺され、逃げようとしたセルヒーは拘束されて、捕虜になってしまう。無理やりに連れていかれた捕虜収容所ではウクライナ兵への非人道的な拷問が行われており、セルヒーはそこで兵士の死亡確認を命じられるのだが…。 ¥330 除外キーワードで絞り込む を除く