1 コリンヌ・クレリー ホテル パスカル(コリンヌ・クレリー)は、夫を一カ月の仕事の旅に送り出したところで、パリの自宅に戻ろうとしていた。しかし、乗るはずだった飛行機に乗りそびれ、翌日の便までその町で過ごすことになる。ふと、夫とはじめて愛を交わしたクレインホフ・ホテルの事を思い出し、その時と同じ32号室を予約するが通されたのは19号室だった。部屋の中を見渡し、すき間からさす光に気づいたパスカルは、そこから隣りの部屋を覗き見する。そこでは、孤独な目をした美しい男(ブルース・ロビンソン)がなげやりな態度で動き回っていた。そして、やがて入って来た娼婦と激しく抱き合う。隣室を覗き見し、他人の生活をひそかに冒涜する楽しみを味わいながらパスカルの中で眠っていた官能の叫びが目覚め始める。 ¥550 除外キーワードで絞り込む を除く