1 あやめの花びら落ちるとき~三生縁起~ 天界の清らかな川のほとり、白沢(はくたく)神君の袖が1輪のあやめの花に触れると、あやめは清歓(せいかん)という名の仙女に変わった。清歓は白沢に一目惚れ、彼のあとをどこまでもついてゆく。しかし白沢は天帝になるための試練を受けるため、人間界へと旅立ってしまう。別れ、恨み、手に入らぬ苦しみを、輪廻転生を繰り返しながら三世にわたり受けることで初めて天帝の地位へと昇ることができるのだ。「あやめの花びら3枚は、一世を終えるごとに1枚散り、最後には跡形もなくなってしまう」と忠告を受けるのも意に介さず、白沢のあとを追い自らも人間界に降り立った清歓。果たして、あやめの花びらが散ってしまう前に二人の恋を成就させることは出来るのだろうか? ¥220 除外キーワードで絞り込む を除く