1 数分間のエールを 「何かを作りたい。自分が作ったモノで誰かの心を動かしたい」 高校生の朝屋彼方は、MV(ミュージックビデオ)の制作に没頭していた。 ある夜、映像のモチーフを探して街を探索していた彼方は、 雨の中でストリートライブをする女性に出会い、その歌に衝撃を受ける。 「この歌のMVを作りたい、自分が待っていたのはこの曲だ」 その歌声と、感情をぶつけながら歌い上げる姿に心が突き動かされた。 そして翌日、彼方は教壇に立った新任教師の姿を見て驚愕する。 そこにいた織重 夕は前夜、彼方の心を突き動かしたミュージシャンだった。 モノづくりを始め、その楽しさを糧に次に進む彼方と モノづくりを諦め、その苦しさから別の道に歩き出した夕。 二人の作った作品は、それぞれに何をもたらすのだろうか。 ¥550 除外キーワードで絞り込む を除く