1 黒い過去帳 私を責めないで 黒瀬波美はデビュー作「破滅の愛」でいきなりの新人賞を受賞した文芸界の新鋭で、これから作家として評価が定まる時だった。彼女の脳裏に時折浮かぶ、プールサイドでシャワーを浴びる美しい青年。その輝くような美しい肉体。しかしそのイメージが何なのか、波美にはわからない。漠然とした何かに悩む波美。ある日、出版社の入口でライターの堤が「花野香織さん、ですよね?」と話しかける。波美は驚きながら無視した。すると堤は、波美が10年前に花野香織の名でAVに出演していたことを告げた。波美の脳裏に封じ込めた記憶が断片的に蘇る…。 2 女詐欺師と美人シンガー お熱いのはどっち? ジャズシンガーの空中ジュリア。ライブが終わりマネージャーのひとみ達と打ち上げで盛り上がっている。ある夜、結婚詐欺師の椎葉ゆかりは、ふと目を覚ますと見知らぬ浴槽にいた。そこにひとみが入ってくる「ジュリアさん、大丈夫?」混乱するゆかり。部屋の中は自分にそっくりの空中ジュリアのポスター。「私、椎葉ゆかりなんだけど」ひとみは頷き「あなたの本名は椎葉ゆかり。そしてシンガーとしての名前が空中ジュリア」。ゆかりとジュリア、異なる世界が交差する。果たして二人の運命は如何に…。 3 性の逃避行 夜につがう人妻 大学教授の妻・悠紀は夫からの性的DVに苦しんでいた。悠紀に惹かれたDV相談室の女性相談員・依子は悠紀を誘って伊豆に逃避行する。依子の父の親友である荒畑がドライブインの経営を依子に任せてくれ、二人は女同士愛し合いながらドライブインのオープンに向けて努力する。そこに二人の男が現れ…。 除外キーワードで絞り込む を除く