1 女吸血鬼 東京タイムス記者の大木民夫は、フィアンセの松村伊都子の家に誕生祝いに訪れたところ、パーティーの最中、二十年前に失踪した伊都子の母・美和子が当時と変わらぬ姿で突然現れた。美和子によると、科学者である夫・松村重勝と放射能鉱石の調査に同行した際、画家の竹中によって九州の水晶の地下城塞に拉致されてしまう。なんと竹中の正体は、不死の吸血鬼と化した天草四郎の家臣・竹中信敬であり、四郎の遺児・勝姫への憧れから、その末裔である美和子を幽閉したのだった・・・。 ￥330 2 セクシー地帯 表向きはタイピスト、裏では接待用のコールガールとして東京貿易に雇われている滝川玲子は、社員の吉岡との結婚資金稼ぎに森川部長とも密会を重ねていた。しかし、吉岡は森川から預かった書類を盗まれたのが原因で大阪への異動を命じられる。それを知った玲子は、森川に自分との肉体関係を公表すると脅し、吉岡の異動命令を取り消させると、手切金までせしめる。そして玲子は自分が所属する売春組織に行き、ボスの瀬川に脱会を迫るが逆に殺されてしまう。玲子殺害を知り、しかも自分が容疑者となっていることを知った吉岡は茫然と街を歩いていると、書類を盗んだ犯人・真弓と出会う。 ￥330 3 火線地帯 Ｋ市では、歓楽街の縄張りを争って重宗商事と梶川組が対立しあっていた。伸一と健次は、重宗商事のシマである競馬場でパクリ屋をやっていたが、重宗商事の子分に囲まれた時、正体不明の男に救われる。健次の妹・幸子は、面倒見のいい伸一の男らしさに心を惹かれていた。ある日、伸一の腕を買っている重宗は、幹部の小山と中本に、今夜の仕事で伸一を使うように命じる。伸一と健次は、小山にとあるビルに連れ出された。そのビルの一室では、拳銃の売買が行われていた・・・。 ￥330 4 白線秘密地帯 朝から晩まで賑わっているある歓楽街。ようやく人の波が去り静かになった頃、事件が起こる。花菱ソープランドで突如ミス・ソープのみどり（吉田昌代）が絞殺されたのだ。田代刑事（宇津井健）を始め、現場は多くの人で溢れかえっている。そしてナンバーが押してある謎の切符が発見される。捜査が始まり、今度は多摩川で中年男性・松崎（九重京司）の変死体が発見される。調べると彼は秘密クラブの会員であり、その会員券が現場のものと一致することが判明した。そして次は、当日の夜から行方を消した風俗娘・トミ（三原葉子）が線上に浮かび上がる。田代は新宿で彼女を見つけ、みどりの情報を聞き出すが、彼女はその後行方不明になってしまう…。 ￥330 5 黒線地帯 トップ屋の町田広二は、秘密売春網の実態を掴もうと怪しい赤いセーターの女を夜の繁華街に追いかけていた。路地裏で女を見失うと、女易者とポン引きの案内で連れ込み宿に誘われるが、そこで女中に薬を飲まされて眠ってしまう。目覚めると女がネクタイで首を絞められて死んでいた。町田は自分は罠にハメられたとわかり、女易者とポン引きの行方を探すが、見つからない。街で連れ込み宿の女中を見かけ、話を聞こうとした時、暴走してきた車にはねられてしまう。女は「あの晩の男はサブ・・・」と言い残すと、女の髪の中から麻薬が出てくる。すると、同じ頃警察に女から事件を知らせる電話があり、町田は警察から追われることに・・・。 ￥330 6 黄線地帯 新日本芸術社の紹介で神戸での仕事に行くために東京駅に来た踊り子の小月ルミは、突然殺し屋の衆木一広に捕まってしまう。実は、阿川という男に依頼され東洋ホテルで神戸税関長を殺害した殺し屋の衆木は、警察に追われていたのだった。殺しの報酬１００万円の代わりに警察に密告され追われる身となった衆木は、阿川に復讐する決心をして、厳重な警戒網を突破するためにルミを脅迫して、新婚夫婦を装い、神戸へと向かう。恋人のルミを見送りに来た新聞記者の真山俊夫は、ルミの姿を発見できず、新日本芸術社が国際売春組織である黄線地帯と関連があることを知り、ルミの後を追って神戸へ急行する。 ￥330 除外キーワードで絞り込む を除く