1 女死刑囚の脱獄 今井京子は、父・有道の決めた婚約者・島明夫がいたが、今日も恋人の赤尾荘一と箱根の別荘でデートをしていた。有道は、帰郷した京子から赤尾との関係を聞き、妊娠までしていると知って激昂したが、ブランデーを飲むと急にうめき声を出して倒れて死んでしまった。京子の継母・美鳥や義妹・美奈子の証言から京子に殺害の動機があり、グラスに残された京子の指紋が見つかり、京子の犯行が決定的なものになる。無罪を主張する京子だが、尊属殺人罪として死刑の判決を受け、盛岡の女囚刑務所に送られる・・・。 ¥330 2 ひばりの三役 競艶雪之丞変化 松浦屋という大きな海産物問屋を営んでいた清左衛門は、時の長崎奉行・土部三斎らの謀りであらぬ罪を着せられ、財産は没収され一家離散となってしまった。一人残されたお雪は、旅役者・中村菊之丞の手に助けられる。それから十年、お雪は成長して雪之丞となり、死んでいった父母のため、復讐に燃え、仇討ちの機会を窺っていた。そんな折、雪之丞は花村屋雪之丞一座として江戸初舞台御目見えを行い、客席には仇の標的が次々と現れたのだった。仇のひとりである土部三斎は、娘の浪路(北沢典子)も同席させており、娘は雪之丞に惚れ込んでしまう。別席で見ていたスリ師のお初も雪之丞に一目ぼれ。ある晩、雪之丞はお初に後をつけられ、仇討ちの秘密を知られてしまうのだった・・・ ¥330 3 ひばりの三役 続競艶雪之丞変化 江戸町内では、うち続く飢饉と悪徳商人のため市中に米が出回らず、この機に乗じて長崎屋らは米を買いためていた。雪之丞の剣の恩師・脇田一松斎はこれを案じ、雪之丞に広海屋の米を投げ売りさせ、米価も安定しその影響で長崎屋を破産に追い込む。浪路は雪之丞に自分の想いを伝えたが、雪之丞は仇の娘である浪路を良くは思っていなかった。ある日、波路は足を滑らせ川に落ちたところをお初に助けられる。脇田道場の師範代・門倉平馬と士部の配下・横山はお初と浪路を見つけるが、門倉は神出鬼没の義賊・闇太郎に討たれ、横山も浪路に刺される。しかし浪路も深手を負い雪之丞の胸の中で死んでいった。雪之丞は波路へのお悔やみを理由に、一松斎と共に宿敵・三斎の元を訪れるのだった・・・。 ¥330 4 東海道四谷怪談 備前岡山で、逆恨みからお岩の父・四谷左門を斬殺した民谷伊右衛門は、その秘密を隠しながら、現場を目撃していた直助やお岩・お袖姉妹らを連れ江戸・四谷左門町に移り住んだ。江戸に来たものの仕官の口すらなく気持ちが焦る伊右衛門は、妻・お岩に日々つらく当たっていた。ある日、無頼の徒に迫られていたところを助けたことから、伊藤喜兵衛の娘・お梅と接近する。目の前にぶら下がる立身と金の誘惑に抗いきれず、伊右衛門はお梅との祝言を決意し、邪魔な存在となったお岩の殺害を計画する。直助の悪知恵と按摩・宅悦の力を借り、南蛮渡来の毒薬を飲ませることで、病床に着いていたお岩は絶命する。お岩の強い復讐心は、亡霊となって伊右衛門を次々と恐怖に陥れる・・・。 ¥330 除外キーワードで絞り込む を除く