1 翼の生えた虎 主人公の向井虎は、江戸時代から続く栃木県の伝統工芸、小砂焼の窯元の一人息子。冒険小説家になる夢を持つ虎は、田舎町で一生を終えたくないと、親の反対を押しきり高校卒業と同時に上京した。しかし現実は甘くなかった。落選と肉体労働の日々に疲れきった虎は、夢を諦め故郷に戻る決意をする。15 年ぶりの故郷。疎遠となっていた旧友、勘当された父親との再会。全てが上手くいかないなかで、ある親子に出会う。誰にも本音をさらけ出せない虎は、ある嘘をついた̶。 ¥550 2 海底悲歌 背徳の旋律 高校教諭を退職し、温泉街で働く文乃(燃ゆる芥)は、義父・義昭からの性暴力に苦しんでいた。そんなある日、文乃は教え子の木村(長森要)と再会を果たす。止まっていた時間を取り戻すように交流を深める文乃と木村。しかし父親との関係が周りに知られてしまう。身も心もボロボロの文乃に「一緒に街を出よう」と木村。だがその翌日、文乃は衝動的に義昭を殺してしまう。そして二人の逃避行が始まった。立ち寄る廃校、行き着く港町。しかし温泉街と変わらない状況に文乃は…。 ¥440 除外キーワードで絞り込む を除く