忘れえぬ慕情 長崎のある造船所に、フランスからマルサック技師(ジャン・マレー)が赴任して来た。彼はキャバレーの女などには無関心だったが、堀技師長(山村聡)に紹介された呉服屋の娘、乃里子(岸惠子)に心惹かれた。彼女は弟妹の面倒をみながら、両親のいない店を切り盛りしている健気な女性。乃里子を通じて日本に興味を持ち始めたマルサックは彼女のフランス語の先生リッテル(ゲルト・フルーベ)の離れに住居を移した。リッテルの妻は乃里子の友人慶子(浅茅しのぶ)である。 ¥330 NEW 嵐を呼ぶ十八人 瀬戸内海に面したK市のY造船所。島崎宗夫(早川保)はK造船所の下請工場、大和田組の社外工であった。或る日、厚生係長村田(殿山泰司)から寮の管理をすれば特別給与も出すと言われた。月給の大半を酒と賭博で使い果す彼にしてみれば渡りに舟だった。十八人の入寮者、彼等は大阪で食いつめタコ師の森山(芦屋雁之助)の手を通して流れ込んで来た札つきの連中であった。花札をひく連中、日出男(松井英二)、やすお(木戸昇)、みのる(近藤たかし)、良夫(西村勝吉)、あきら(安川洋一)や、町の与太者と喧嘩する連中。 ¥330 NEW 兄とその妹 世渡りとか出世とか手管のことなどまるで考えない生真面目な会社員・敬介(佐分利信)とその妻(三宅邦子)、そして貿易会社の秘書をしている敬介の妹(桑野通子)という3人の登場人物が、敬介の会社での人間関係の軋れきの中で見せる三様の行動を活写する。 ¥330 NEW 挽歌 北海道、最果ての港釧路。霧の深いその街を、兵頭怜子(久我美子)は右手で関節炎を患って以来硬直してしまった左肘を抱え、ゆっくりと歩いている。父(斎藤達雄)は、そういう娘を不憫に思って何回となく縁談をもってくるが耳を傾けない。その孤独な怜子の唯一の救いは、アマチュア劇団みみずく座の美術部員としての仕事である。幼馴染の久田幹夫(石浜朗)も同じ部員で、お互いに心の通じ合うのを感じているが、怜子の心の空虚は、彼によっても満たされはしない。怜子は、ふとしたことで、中年の建築技師桂木節夫(森雅之)と知るようになった。 ¥330 NEW 新東京行進曲 新聞記者の真砂隆(高橋貞二)、建築技師の林三郎(北上弥太朗)、新聞社の発送部員霧山一夫(三橋達也)、都電運転手遠藤良雄(大坂志郎)、拳闘選手北野広(沼尾釣)、すし屋の亭主小川金一(桂小金治)の六人は小学校時代の親友だった。真砂は同僚の婦人記者一ノ瀬文子(小林トシ子)の愛情に気づかず、都庁に勤める須田美代子(淡路恵子)を恋している。美代子には林も心をよせている。警視庁の桶警部(日守新一)は真砂の人柄を愛し、自分の娘昭子(北原三枝)の婿にしたいと思っているが、昭子は遠藤と恋仲だった。 ¥330 NEW 除外キーワードで絞り込む を除く 他の条件で探す 新着 ランキング 作品一覧 価格から探す 0〜99円 100〜299円 300〜399円 400〜699円 1000円〜