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COLUMN

【連載】橘めいの『いつだってファイティングポーズ』
第26回 平成生まれはラブレターを書かない!?

ここのところもっぱらあたしが出入りしている界隈。

それは言うまでもなく高岩遼界隈である。
SANABAGUN.
というバンド&チームで頭を張ってるイカした男。
それが高岩遼である。
(どっちのバンドも超かっこいいから聴いてみて~!!)

紛れもなくスペシャルなエンターテイナー。唯一無二のシンガー。
一目見た者を虜にする彼の歌声、彼のダンス。
それだけでも十分なのに、ハンサム、ときたもんだ。

肩の力抜いて俺たちのリズムでさ、つってなんかイイ感じにオシャレに見せようとする男が多い中、
高岩遼の恰好のつけ方と言ったら、そりゃあもう半端なもんじゃない。
誰も文句のつけようのないほどに徹底して恰好つけてみせるのである。

恰好つけるというのは、とても覚悟のいることだ。
ナルシズムとは違う。
だって何が恰好いいかなんてこと、本当はみんなわからない。
人は、他人が「かっこいい!」と言っているものをかっこいいと思うようになる。
音楽だってファッションだって、そうでしょう。

その『恰好よさ』がまだ存在しないところに飛び込んでいって
「これが恰好いいってことだ!どうだ!」ってやる、その覚悟、その潔さ。

手探りで初めのドアを開ける人の、不安、孤独。
そういうものを全部、ないことにして、澄ました顔して恰好つける男。

ああ、惚れ惚れする!

そのうえ彼はいわゆる『踊る男』なのだ。
(注※前回のコラム参照→第25回 チークダンスを取り戻す
女の目を見つめて手を握ることができる男なのだ。
あたしも色んな男を見てきましたけどね、
平成生まれ(今年26歳!)で踊れる男ってなかなかいないよ??

そんな男に女たちがどうなるかって言ったら、もうそれはひとつしかない。
ただひたすらに、ときめく!!

高岩遼を追っかけること数ヶ月、ときめいている女たち(みんな若いんだ~!)
と知り合えて、たくさん話をすることができて楽しいしうれしい。

20代前半とか10代とか(!)、普段絶対知り合わないような歳の子たちと知り合って、
一緒にきゃあきゃあしてるんだよ!笑
相変わらず、おもしろいよね。(あたしがね)

ときめいている女たちは何をするかと言うと、手紙を書くらしい。
いわゆるファンレターと言うのか、ラブレターと言った方がいいのか。

好きな男に手紙を書くのなんて別に普通のことだと思っていたので、
いいねえ~素敵だねえ~なんつって昭和生まれは一人でニヤニヤしてたんだけど、
友達になった20歳前半の女の子が、「生まれて初めてちゃんとした手紙書きました!」と言うと、
20歳の女の子が「あたしも~!手紙なんて今まで書いたことなかった!」と言った。

う、そ、で、しょ・・・??

好きな男に手紙を書いたことがないだと・・・??

さすがにこれはジェネレーションギャップというやつだった。

あたしが覚えている限りでは、好きな男に初めて手紙を書いたのは保育園の年中さん(5歳)の時。
年長さんのアキラくんにラブレターを書いた。

それから今まで何人の男に手紙を書いてきたことか。

時には好きなミュージシャンの曲をダビングしたカセットテープを一緒に添えて渡したりもした。
ビートルズの『HEY JUDE』を渡された池ちゃんは何を思ったんだろう。(中2)
尾崎豊の『Forget Me Not』を渡された大ちゃんはどんな気持ちだっただろう。(中3)
(我ながらイカれてるな。あと、昭和感がすごいな。)

高2で他校の男の子を好きになった時には、友達の友達が同じクラスだという情報を得て、
ラブレターを書いて友達2人経由して渡してもらったりもしたよ。(怖い。)


だって、どうすんの?
手紙を書かなかったら、今の若い子たちはどうやって自分の気持ちを伝えるの?

あれですか?Xですか?LINEですか?
そうなんだろうね。ビバ文明だね。

でもさ、手紙って気持ちじゃん。
何時間もかけて、何日もかけて、何回も書き直して、
自分の気持ちを一生懸命文字にして伝わりますように伝わりますようにって書くんじゃん。

渡しちゃったあとで、あー!あの部分もしかして誤解されるような書き方しちゃったかなあ、とか
ちゃんと読んでくれたかなあ、捨てられてないかなあとか、ヤキモキしたりしてさ。


先日『ブルックリン』という映画を観た。

1950年代、アイルランドには仕事がなくて、未来がなかった。
エイリシュは姉が紹介してくれた神父さんに仕事をもらえることになり、
母親と姉を置いて一人、NYはブルックリンへやってくる。

孤独な毎日を送る中、やっと届いた姉からの手紙。
届くまでに1ヶ月以上はかかったであろうその手紙を何度も読み返して、
文字を指でなぞって、手紙を抱きしめて涙を流すエイリシュ。
まるでそれが姉自身であるかのように恋しがり愛おしみ、故郷を想うんだ。

手紙はもう、物なんかじゃないんだよ。
文字はただの文字じゃないんだよ。
時間だし、気持ちだし、その人そのものなんだよ。

そういう時代のことを想像したら、涙が止まらなくなってしまった。

ねえあたしたち、本当は真剣に言葉にしなきゃいけない気持ちも、
茶化したり、なかったことにしちゃったりしていないかな。

伝えることがすべてじゃないって歳を取ったらそれなりに物分かりもよくなってしまったけど、
でもやっぱり、伝わらない気持ちは宙ぶらりんで行き場がないよ。

ラブレター、あたしも書こうかな。
と思ったけど、そうだ、あたしにとってはこれがラブレターだった


◆ライタープロフィール

橘めい
『Ladies Motivation Project』代表

(通称LMP=すべての女たちがそれぞれ自分自身の美しさを肯定し、ありのままの自分を謳歌し、生き生きと力強く楽しんで生きることを応援するプロジェクト。)

モチベーター/ライター/イベントプランナー

男と女、恋やセックス、女の自意識と加齢などについて日々考え続けている33歳。酒と映画と男をこよなく愛しています。パワースポットは歌舞伎町(二丁目含む)。一応、一児(6歳男子)の母。

BLOG /『ハレンチには程遠い』
X / @TachibanaMay

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