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COLUMN

【連載】もっともっと♥感じるためのAV講座 第1回 ブルーフィルム全盛期 ある一般家庭の性事情

普段、なにげなく鑑賞しているAVも、歴史や製作の裏舞台。AV業界関係者の生の声を聞くことで、一気に見方がかわるもの。
そこで、アダルトライター歴18年の文月みほが、自らの実体験を交えながら、AVの世界を楽しくレクチャーいたします。AVのお勉強を重ねることで、もっともっと感じるAVに出会えるチャンスも倍増しちゃいますよ!

■とある奥座敷で行われたヒミツの上映会

「ねぇねぇ、奥のお座敷で何してるの? 近所のおじさんがいっぱい集まってるよね?」
「シッ!! 子供には関係ないの! そのふすまはぜったいに開けちゃダメよ!」

これは、私がまだ幼かった頃、母と交わした会話です。
なぜだか、ずっと記憶のヘリにくっついて離れない想い出のワンシーン。
我が家の奥座敷に、父の友人が8ミリ映写機を持ちこみ、何やらせっせと作業をしている様子を目撃した私は、その新しモノ好きなオジサンが、これからアニメ映画でも見せてくれるんじゃないかと胸を弾ませ、その時を待っていたのでした。

しかし、いつまで経ってもアニメ上映会は開始されませんでした。ほどなく、私は奥座敷から追い出され、入れ代わりに近所のおじさんたちが続々と集まってきたのです。
しょんぼりしながら振り向きざまに目撃した光景は、大の大人たちがワクワクと目を輝かせながら簡易スクリーンを見守る姿。そこで、子供ながらに察したのでした。

「これからオトナの上映会が始まるんだ!」と。

そして、眉をひそめ「だから男ってしょうがないんだよね」とこぼした母の言葉ではっきりと分かったのです。

「これから、みんなでスケベな映画を観るんだ!」

後に分かったことですが、父たちが鑑賞していたのは、ブルーフィルムと呼ばれるアダルト映像。今でいう、裏ビデオの8ミリ映画版なのでした。ということは、当然、ノーモザイク!! 

なんということでしょう。
当時から、父の隠したエロ本を探しあてる、一人お宝探しに夢中になっていた私にとって、まさに動くエロ本を鑑賞できる千載一遇のチャンスだったというのに、まんまと大人たちに言いくるめられ引き返してしまっただなんて、なんたる大失態。エロエロ探検隊・隊長失格ではありませんか!

あれから、30年以上が経過した現在。何の因果か、それとも血は争えないとでもいうべきでしょうか?
休日の真っ昼間から、妻と娘に知られながらもヤンチャ小僧の好奇心を抑えきれずに、旧友たちとエロ上映会を開催する父を持つ私は、今では日本で最も多くのAV作品を鑑賞している女性AVライターとなったのです。
そして、遠き日の恨みを晴らすべく、今では1万5千本近いAVを鑑賞するに至り…(笑)。

■それから間もなく日本初のAVが誕生

そんなブルーフィルム事件in文月家から、わずか数年。
1981年に、日本で初めてのAVが誕生しました。レンタルショップどころか、ビデオデッキの一般家庭普及率さえ10%未満だった当時、AV専門書などは存在しませんでしたので、資料になる文献は少なく諸説あるのですが、代々木忠監督による初のビデオ作品『藍染恭子 淫慾のうずき』が、AVの先駆けであると言われています。

映写機やスクリーンなど大掛かりなセッティングの必要もなく、デッキにポンでテレビ鑑賞ができるAV(アダルトビデオ)は、瞬く間に普及。そして、現在へと歴史は紡がれるのです。

■今日のまとめ・AV誕生以前、世のお父さんは苦労の連続

今では、手のひらサイズのスマホを操作するだけで、スマートにエロ動画鑑賞が叶うご時世となりましたが、AV誕生以前の一般家庭のお父さん方は、並々ならぬ苦労を強いられていました。ましてや、年端もいかない愛娘がエロ探検家隊長(自称)ともなれば、一人静かにアダルト鑑賞することも許されず、本当に大変だったと思います。

さて、次回は、AV誕生の経緯と、ビデオデッキ普及率10%未満だったにも関わらず、わずか2年後には数億円産業となった秘密をお勉強。その裏には『♪明かる~いNショナル』の存在があるとかないとか!? 

次回をお楽しみに!!

◆ライタープロフィール

文月みほ(ふみづき・みほ)
アダルトライター。

1万5千本に及ぶAV鑑賞経験を活かし女性向け18禁イベント【花園AV女学院】を主催。AV専門誌をはじめ、アダルト系WEBサイト、週刊誌などにAVレビューやAV女優・男優インタビュー記事など多数掲載中。