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COLUMN

【連載】もっともっと♥感じるためのAV講座 第2回 日本のお茶の間の風景を一変させたAVパワー!

普段、何げなく鑑賞しているAVをもっともっと楽しむために、AVの歴史や裏舞台などを学ぶこのコーナー。アダルトライター歴18年の文月みほが、自らの実体験を交えながら、AVの世界を楽しくレクチャーいたします。
第2回目は、AVの誕生から一般家庭に普及するまでの歴史をお勉強します。その裏舞台には、日本のお茶の間の風景を一変させた、とある壮大なプロジェクトが関係していたのです!!

■複数のメディアを母体にAVが誕生!

AVの誕生は1981年。その背景をざっくりと説明すると、1970年代に独自の発展を遂げていた、ロマンポルノとピンク映画。そして、前回のお話で紹介したブルーフィルムの、3つのアダルトメディアが、市場拡大などの目的で融合。特殊な劇場に足を運んだり、大掛かりな装置を持ちこまずして、一般家庭で手軽に映像作品が楽しめる新メディア・ビデオテープを使って作品を発売したことでスタートします。

その先駆けとなったのが、1981年に製作された『白日夢』です。
1964年に公開された谷崎潤一郎の同名戯曲のリメイク作品で、ポルノ女優・藍染恭子さんが主演を演じ、ハードコアな『本番』シーンが話題に。過激な性表現を巡って世間を騒がせた問題作となったのですが、その一方で、官能美溢れるセックスシーンが女性をはじめ海外メディアからも注目を浴び、大ヒット作となりました。

そんな『白日夢』の大ヒットをきっかけに、アダルト作品の舞台は、映画館から一般家庭へと移ったのですが、実はこれには裏話があります。当時、ビデオデッキは高級品。ビデオソフトも1本15000円前後が相場で、一般庶民にはなかなか手の出しにくいお高~い商品でした。当然、中流階級中の中の我が家に導入される気配は微塵すら感じられず、もう未来永劫、オトナヤンチャ小僧たちのエロ上映会が行われることもないと思われたのですが、そこに救世主「Nショナル様」が現れ、状況が一変するのです。

■高級家電普及の裏にはピンクの罠がつきもの!

当時、徒歩30分圏内の世界で生きていた私には、知る由もなかったことなのですが、町の家電ショップでは、こっそりとこんなキャンペーンが行われていたのでした。

「今、Nショナルのビデオデッキを買うと、もれなく藍染恭子のビデオソフトが1本ついてきます!」

そうです!
パソコンが一般家庭に普及した裏舞台にエロサイトがあったように、ビデオデッキ普及の裏には男心をくすぐる魅惑の罠が張り巡らされていたのでした。その仕掛人こそ、一流家電メーカー・Nショナル様(当時は、M下電器産業。現・Pナソニック)。新作アダルトビデオが製作される傍から、1万本単位でお買い上げ。なけなしの小遣いをはたいて高級家電を購入する世の父親たちの懐に、そっとピンク色のご褒美をねじ込む救世主となっていたのです。「♪明る~い、Nショナル」は、歌い文句通り「明るい家族計画」に一躍買っていたというわけですね!

ちなみに、私の父がこのキャンペーンの恩恵を受けたのか否かは定かではありませんが、ビデオの一般普及に伴い、我が家にもビデオデッキがやってきました。生粋のドラ〇もん世代の私は、お茶の間に燦然と輝く未来道具にひれ伏し、感激の涙をこぼしたことは言うまでもありません…。

さて、こうして大スポンサーを得たことで数億円産業となったアダルトビデオ業界は一気に発展。バブル経済、激安ビデオショップ&レンタルビデオ店の誕生も相まって、様々なメーカー、ジャンルが誕生し、現在まで続く一大性産業として発展を遂げることになるのです。

■美女のセックスは男のおやつ

本当にざっくりとAVの歴史を学んできましたが、いかがでしたでしょうか?
この驚愕のキャンペーンが行われていた事実を知った時、私は「オトコってなんてカワイイの! 飴玉ひとつでどうにでも転がせちゃうのね?」等とほくそえんでしまったわけですが、皆様はどう感じたでしょうか?
男性にとって美女のセックスは、いくつになっても甘い蜜。そして、時代は進み、今ではイケメンのセックスが現代女性の心のオアシスに! さて、次回はそんな裏舞台に迫ってみようと思います。

◆ライタープロフィール

文月みほ(ふみづき・みほ)
アダルトライター。

1万5千本に及ぶAV鑑賞経験を活かし女性向け18禁イベント【花園AV女学院】を主催。AV専門誌をはじめ、アダルト系WEBサイト、週刊誌などにAVレビューやAV女優・男優インタビュー記事など多数掲載中。