数多くの人々を魅了し続け、すっかり定番のエンターテイメントとして定着した感のある海外ドラマシリーズ。人気作品は10年以上にも及ぶ長大なものもあり、世代を超えた人気を獲得している。 今回は海外ドラマ人気作の中から、すでにファイナル・シーズンつまり完結作が発表された12作品をピックアップ。休日にイッキ見するもよし、1日1本と決めて毎日の楽しみとするもよし、無限大の魅力を持つ海外ドラマにハマッてしまおう!
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海外ドラマトップへハウス・オブ・カード 野望の階段
全6シーズン 73話
(2018年)あらすじ
下院多数党院内幹事であるフランシス・アンダーウッド(ケヴィン・スペイシー)は国務長官の椅子を約束されていたが、寸前になって裏切りによりそのポストを逃す。そこから彼の復讐劇が始まる。
“私の夫は謝らない 私にもね”
これは彼の妻であるクレア(ロビン・ライト)が、打ちひしがれて帰ってきた夫に言い放った言葉である。いっそかっこいいとさえ感じられるほど苛烈な彼女のキャラクターも、このドラマの魅力の1つだ。
また、登場人物の心情や考えを表現する「モノローグ」の演出も個性的。
フランクのセリフ、それもカメラ目線で視聴者に対して語りかけているかのように見えるため、難解でとっつきにくいイメージのある政治ドラマに親近感が生まれている。権謀術数を駆使してホワイトハウスへの道を切り開く、いわばブラックサクセスストーリともいうべきこのドラマをぜひ堪能して欲しい。
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ボーンズ/BONES -骨は語る-
全12シーズン 246話
(2017年)あらすじ
法人類学者テンペランス・ブレナン(エミリー・デシャネル)は、架空の法医学研究所・ジェファソニアン研究所に勤務し、ふだんは遺跡から発掘された骨の鑑定を行っている。
彼女は骨を見ただけで、その人の年齢・性別・人種などを判別できるため、変死体など遺骨の調査が必要な事件があるとFBIからの要請を受けることがある。捜査上の相棒であるFBI捜査官シーリー・ブース(デヴィッド・ボレアナズ)とと共に、難事件を解決していく1話完結型の犯罪捜査ドラマである。
■法人類学者×FBI捜査官
主人公のテンペランスはがちがちの理論派でカンや非科学的なものには否定的。おまけに自信家で空気を読まない発言も多いため、他の関係者から怒りを買うことも多い。
一方相棒のシーリーは軍経験もあるFBI特別捜査官で、直感を信じ、人情にも厚いタイプ。昔ながらの捜査方法を用いて事件解決を目指す彼は、敬虔なカトリック教徒でもある。
そんな彼らの科学と信仰に関する意見の相違や衝突がシリーズ通しての軸となっている。シリーズを追うごとにこの関係性が変わっていくところも見どころの一つ。
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ドクター・ハウス/Dr.HOUSE
(C)2011 Universal Network Television LLC. All Rights Reserved.
全8シーズン 177話
(2011年)あらすじ
プレインズボロ教育病院に勤めるグレゴリー・ハウス(ヒュー・ローリー)は、鋭い観察眼で病気を見抜く天才医師だが、偏屈で傲慢な性格の持ち主。診察嫌いで業務もさぼりがちな上、患者の人権など無視した態度で接するため怒りを買うことも多い。彼の強引なやり方に部下も親友も振り回されがち。チームは反発しながらも、病名特定と治療を目指す1話完結型ドラマ。
■救命医療X謎解きミステリー
様々な症状や検査結果、聞き込みなどの証拠から病名を解き明かしてくミステリー要素と、緊迫した救命医療がかけ合わさっているため、ミステリーファンにもオススメしたいドラマである。制作のデイヴィッド・ショアがシャーロック・ホームズファンだったこともあり、随所に同作品へのオマージュが散りばめられている。
くせは強いが人間味にあふれるハウスを演じたヒュー・ローリーは、その高い演技力で二度ゴールデングローブ賞を受賞している。人気が最高潮の頃には、各話平均1940万人が視聴していたとされている全米大ヒットドラマである。
ドクター・ハウス/Dr.HOUSE一覧
おすすめ海外ドラマ No.01
(C) 2016 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
パーソン・オブ・インタレスト ~犯罪予知ユニット
(2016年)あらすじ
世の全てのテロや犯罪を予測する機能を持つ、政府所有のコンピューターシステム“マシン”。このシステムは、テロの事前防止策として使われており、街で起こる凶悪犯罪の情報は不要なものとして処分されていた。マシンの開発者であるハロルド・フィンチは極秘で犯罪データを入手、パートナーとして選びだした元CIA工作員ジョン・リースとともに、凶悪犯罪を未然に防ぐための自警活動を開始する。
■超常現象ブームを巻き起こした名作
犯罪を事前にキャッチできるマシン。しかし、マシンは犯罪に巻き込まれる人の社会番号しか割り出せない。その人物は何者なのか、被害者なのか加害者なのかさえもわからない。ハロルドがマシンへのコンタクトとハッキングや盗聴を担当し、ジョンが追跡調査や警護や犯罪者の排除を務めることで、初めて凶悪犯罪を未然に防ぐことができる。設定の不自由さをバディものの王道ともいえる構図で補うことで、物語に厚みをもたらしている。2人の正義と利害関係で繋がる人々、2人を煙たがる犯罪組織や悪徳警官ネットワークNR、やがて立ちふさがるマシンと同等の性能、さらに意思すら持つ“第二のマシン”サマリタンとその信奉者たち。マシンに成り代わったサマリタンとの監視戦争、その犠牲者となる市民を救うため2人の最後の戦いが始まる――。
おすすめ海外ドラマ No.02
(c) 2010 Fox and its related entities. All rights reserved.
24 -TWENTY FOUR- ファイナル・シーズン
(2010年)あらすじ
テロ対策ユニット組織CTUのエージェントであるジャック・バウアー。有力な大統領候補である議員が今後24時間以内に暗殺されるとの報せを受け、ジャックたちCTUのメンバーは暗殺を防ぐために動き始める。タイムリミットは24時間。暗殺者の思惑や組織内の裏切り者に翻弄されつつ、議員そして巻き込まれてしまった自分の家族を守るため、ジャックは24時間という時の中を駆け回る。
■爆発的ヒットを記録した24時間リアルドラマ
24時間という目新しいギミック、キーファー・サザーランド演じる精悍なジャック・バウアー、複雑に入り組んだプロット……多くの魅力的な要素により、『24 -TWENTY FOUR-』は世界中で爆発的なヒットを飛ばした。ファンがレンタルショップに行列を作り、ジャック・バウアーのモノマネをするお笑い芸人が出るなど、そのヒットは世間を巻き込んだ。24シリーズは作中、複数の出来事がリアルタイムで進行していく。一話一時間の全24話で1シリーズ、つまり作中のジャック・バウアーと同じく視聴者も24時間この事件を追うこととなる。たくさんの登場人物に緻密なストーリー、インターネット投票を利用したフレキシブルな展開により、ドラマはまるで実在の事件のような不確かさを持つ。きれいに撮影するのではなく、中継映像のような荒い撮り方をすることで、ドキュメンタリー風の味わいもある。臨場感において、このドラマと並ぶ作品はそう無いだろう。大統領候補暗殺未遂事件ののち、ジャック・バウアーは核爆弾によるテロやバイオテロに立ち向かう。立場や状況は違えども、どの事件もタイムリミットは24時間――。
おすすめ海外ドラマ No.03
ロスト/LOST シーズン6
(2010年)あらすじ
シドニー発ロサンゼルス行きの飛行機815便は墜落、南洋の島に着陸した。生存者たちはすぐにでも救助隊が来ると思っていたが、異常な島の有様を見て、その予想はあまりにも楽観的であったことを悟る。居るはずのないシロクマ、唐突な存在である地下へのハッチ、自分たち以外の漂着者、敵対する謎の人々。果たして彼らは、島から脱出できるのか? その脱出劇は、この島の秘密に肉薄することでもあった。
■サバイバルだけでない多彩な魅力
物語の基本的なラインは、島でのサバイバル。島に漂着した人々は、水や食料を確保し、時には争いつつ、島からの脱出を目指す。だが彼らは、無人島生活での困難だけでなく、数多の怪奇現象にも脅かされることになる。怪物の存在はホラー、ハッチはSF、様々なメタファーは宗教と、様々な怪しさや神秘が漂着者と視聴者を飲み込んでいく。主要キャラクターの島での物語、過去のエピソードを脱出劇に織り交ぜつつ、一本のミステリーとして構築する。この“人”に焦点を当てつつ、当時流行りであった一話完結型ではないストーリーは『ロスティ』という熱烈なファン層を生み、後発のドラマにも多大な影響を与えた。島の秘密は、徐々に明かされていく。だがこの島の謎全てを理解するには、各シーズン各話に散らばっているピースを、シリーズ最終話まで拾い集めなければ難しい。その謎が解けた時、身を震わす衝撃を味わえるはずだ。
おすすめ海外ドラマ No.04
(c) 2013 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
バーン・ノーティス 元スパイの逆襲 ファイナルシーズン
(2013年)あらすじ
CIAのスパイであったマイケル・アレン・ウィスティンは任務中突如解雇され、地位も財産も全て奪われた挙句、信頼出来ない情報源“Burn Notice”として故郷のマイアミに監視付きで押し込められてしまう。鍛え上げられたスパイの技術で近所の人の依頼をこなしつつ、元恋人で元スパイのフィオナや友人で元海軍特務部隊のサムと共に、自分をハメた黒幕と解雇の真相を追う。その謎は、1スパイの解雇に留まらぬ域にあることを知らぬまま。
■シリアスな展開の中にも漂う陽気さ
元スパイのマイケル・アレン・ウィスティンを主人公とした、サスペンス・アクション。マイケルはかつて一流のスパイであり、射撃や徒手格闘のウデだけでなく、武器やガジェットを自作する器用さを持つ、複数の言語を自在に操るマルチリンガル。スパイらしくないところがあるとすれば、人情と愛敬だろう。涙ながらの依頼を断ることができず、なるべく人殺しは避ける。元スパイ仲間も、マイケルの敵だった者も、不承不承ながらもマイケルの無茶に協力する。シリアスな展開もあるが、マイケルのぼやきじみた名言や、青い空と海が似合うマイアミの景色、どことなくこのドラマには陽気な明るさがある。シーズン4では、マイケルと同じくクビにされたスパイ、ジェシー・ポーターが仲間となり、彼の生真面目さや信頼を得るまでの過程が、物語のアクセントとなった。物語は徐々にスケールアップしていき、元スパイの“Burn Notice”でしかなかったマイケルの立場も変わっていく。その行き先に、光があると信じて。
おすすめ海外ドラマ No.05
(c) 2008-2009 Fox and its related entities. All rights reserved.
プリズン・ブレイク シーズン4
(2008年)あらすじ
副大統領の弟を射殺した罪で死刑判決が下されたリンカーン・バロウズは、フォックスリバー州立刑務所に収監された。兄の無実を信じる建築技師のマイケル・スコフィールドは、兄を脱獄させるため、自らの身体に刑務所の地図を模したタトゥーを刻み込んだ上でわざと事件を起こし刑務所に収監される。偶然や囚人の起こすトラブルが、用意周到な準備で臨んだ脱獄計画を歪めていく。果たしてマイケルは、リンカーンと共に脱獄できるのだろうか?
■不屈の精神を持つ天才の脱獄ドラマ
映画『大脱走』と同じく脱獄者を主人公とする作品であり、目的を果たすために魂を燃やす不屈の人々のドラマでもある。世界各国、そして日本でも『24 -TWENTY FOUR-』や『ロスト/LOST』と比肩する知名度と人気を持っている作品だ。脱獄計画に挑むマイケルは、天才である。本来ならば苦痛でしか無い先天的な脳の障害と、IQ200という高い頭脳指数をあわせ持つ。だが、万能ではない。事実、刑務所の設計図までは覚えきれなかったため、身体に設計図のタトゥーを入れているのだ。何より、脱獄の際に相手をするのは、人である。看守だけではない、囚人もいる。彼らは、敵にも味方にもなる。これらの不確定要素が、天才の立てた脱獄計画を容易ならざるものにしていく。数々のトラブルを、マイケルは天才的なひらめきと不屈の精神で乗り越え、脱獄計画を推し進めていく。天才性と不確定要素で創られた見事な天秤の揺れこそが、プリズン・ブレイクの魅力である。
おすすめ海外ドラマ No.06
(C) 2001-2002 Twentieth Century Fox Film Corporation
X-ファイル シーズン9
(2001年)あらすじ
FBIが捜査した数々の事件における、未解決怪奇事件を収録した『X-ファイル』。そのX-ファイルを調査するX-ファイル課にダナ・キャサリン・スカリー捜査官が移動してくる。彼女は、X-ファイル事件に執着する変人捜査官フォックス・ウイリアム・モルダー捜査官のお目付け役として派遣された。だがスカリーは、モルダーの真実を追求する姿勢に感化され、やがて唯一無二のパートナーとなっていく。彼らが追い求める真実、その先にあるのは数々の不可思議と、宇宙人の影であった。
■超常現象ブームを巻き起こした名作
ここで取りあげる作品は2000年代に制作されたドラマが主だが、X-ファイル自体は1993年に放送を開始しており、この時点で制作から10年ほど経過している。X-ファイルが巻き起こした超常現象ブーム、モルダーとスカリーというキャラクターは、今や懐かしさを感じさせる。だが、名作は色褪せぬまま長期シリーズとなり、シーズン7からは2000年代に突入した。モルダーとスカリーという2人の捜査官は、探究心をもって未解決の怪奇事件を捜査していく。ドラマは時折謎を残しつつも終わる一話完結型と、モルダーの妹が宇宙人にさらわれたことに端を発する長期ストーリーにより構築されている。完結型のドラマが彩りを添え、長期ストーリーはシリーズを続けるための背骨となっている。X-ファイルの主人公は実はずっとモルダーとスカリーというわけではなく、モルダーがUFOにさらわれたり、スカリーの産休を挟む事情もあって、ジョン・ドゲットやモニカ・レイエスに主人公の座を譲った時期もある。シリーズとして一貫しつつ、新たな血を入れることを恐れない。これこそが、長年人々に愛され続けてきた秘訣だろう。
おすすめ海外ドラマ No.07
デスパレートな妻たち ファイナル・シーズン
(2011年)あらすじ
ウェステリア通りに住む人妻たち。彼女たちには家庭もあり家族もあるが、どれも彼女らの自由さを止めるには足りなかった。恋、仕事、そしてまたまた恋。時には世間をも巻き込む大事件に巻き込まれつつ、ウェステリア通りは今日も賑わっている――。
■アメリカじゅうを虜にした奔放な奥様たち
デスパレート(desperate)とは、やぶれかぶれ、自暴自棄、死にものぐるい、捨て鉢などの意味を持つ単語だ。このドラマは、これらの意味をそのまま具現化したかのような作品である。自由奔放でお盛んな彼女たちの生き方は、実にデスパレート。主婦向けのドラマだが男性からの支持も高く、放映中の視聴率もトップクラス。エミー賞やゴールデングラブ賞の女優賞候補に複数人が同時選出され、テリー・ハッチャーやフェリシティ・ハフマンが受賞している。いわゆる『美魔女』な2人だが、カテゴリーとしてはコメディ部門での受賞である。ジャンルとしてはコメディなのかと思いきや、半分は正解だが半分は違う。ストーリーの最初から奥様の一人が謎の自殺を遂げているのだ。コメディでありながらもサスペンス、スリラー、ファミリーもの、そしてセクシーもありとまるで『満漢全席』状態なのだ。強いて言うなら、『ジャンルコメディ』と言ったところか。とにかく奔放な奥様たちは、見るものを飽きさせない。アメリカ中が彼女たちに惹かれたのも納得だ。
おすすめ海外ドラマ No.08
(C) 2010 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
ヴェロニカ・マーズ ファイナル・シーズン
(2006年)あらすじ
カリフォルニア州にある小さな街ネプチューン。女子高生ヴェロニカ・マーズは普通の生活を送っていたが、殺人事件を捜査していた保安官の父が街の有力者を疑ったことにより、日常は一変。父は職を失い、ヴェロニカも学校で孤立してしまう。私立探偵に転職した父から探偵業のノウハウを学ぶヴェロニカ。“毅然とし復讐する”高校生探偵ヴェロニカは、こうして誕生した。
■復讐の陰鬱さ払拭するヴェロニカの毅然さ
人気の探偵ドラマであるヴェロニカ・マーズだが、その初動は決して芳しくない。放映局の、歴代ドラマ最低視聴率記録に載ってしまう程度には。だが、等身大の若者であるヴェロニカの魅力は徐々に若者層に広がり、評論家もそのドラマ性を高く評価し、やがて人気ドラマの座にのし上がる。復讐とは陰鬱なものであるが、ここにヴェロニカの毅然さが加わることにより、一種の爽快感さえ生まれている。親譲りの探偵スキルで、依頼を片付けていく。その過程でネプチューンの住人が持つ秘密も暴いていくことになるのだが、この街の姿にも地方都市らしさがある。一企業が強大な力を持ち、街は金持ちと貧乏人に二分化され、多くの若者は街に残るか外で生きるかの二択を迫られる。この閉塞感が作品のスパイスとなり、地方都市のリアリティを醸し出している。高校生探偵・ヴェロニカは、シーズン3にて進学し大学生探偵となった。視聴者と同じく、彼女もまた成長していくのだ。
おすすめ海外ドラマ No.09
(C) 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation
グリー/glee ファイナル・シーズン
(2014年)あらすじ
ウィリアム・マッキンリー高校の卒業生であり、現在は同校で教師を務めるウィル・シュースター。在校当時、彼の青春であったグリークラブ(合唱部)は、現在廃部寸前となっていた。ウィルは新生グリークラブとなる“ニュー・ディレクションズ!”を結成。ウィルと個性的で可能性のある部員たちの前に立ちはだかる、妨害やイジメ。だが彼らは、栄光を手にし、自らの道を切り開くため、歌い踊り続ける!
■スクールカーストの陰影を色濃く描く
合唱部の生徒たちを主人公とした、学園青春ドラマ。はみ出し者の生徒が集まる州大会での優勝が部存続の条件とされるなど、部活ドラマとしての色も濃い。本作の見どころはなんといっても合唱。横一列に整列して歌っているイメージがあるが、グリークラブにおける合唱は歌や踊りでアピールする躍動感にあふれたもの。ダンサーやミュージシャンを配役していることもあり、全てがハイクオリティ。サウンドトラックも、アルバムチャートの常連となっている。笑いどころも多いが、単に明るいだけではない。グリークラブの生徒は、学園内序列のスクールカーストにおける弱者が多いのだ。ステージに立つと華やかだが、降りてしまえばイジメの標的。さらにグリーは、社会的弱者にも焦点を当てており、例えば同性愛はこの作品におけるキーワードの一つ。光と影は両方あってこそ、まばゆさや闇の深さを感じることが出来る。自分の在り方に苦しみつつも、歌や仲間たちとともにまっすぐに自分自身を貫こうとするグリークラブの面々。その力強さには、こちらも背を押されること必至だ。
おすすめ海外ドラマ No.10
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ニキータ/NIKITA ファイナルシーズン
(2014年)あらすじ
不良少女のニキータはある罪により死刑判決を受けるものの、米政府の秘密組織“ディヴィジョン”にスカウトされ、やがて伝説の暗殺者と呼ばれるまで鍛え上げられる。数々の任務をこなすニキータであったが、愛した男を組織に殺された後、行方不明となってしまう。3年後、彼女はテロや暗殺に手を染めるディヴィジョンを壊滅させるため帰ってきた。腐敗しきった正義を倒し、人々を救うための戦いが始まった。
■美しきスパイが繰り広げるサスペンス・アクション
リュック・ベッソン監督による映画「ニキータ」。本作は映画版とその後作られたリメイク作を下敷きとしたドラマである。ニキータを演じる主演のマギーQは、世界各国を股にかけるアジア系のアクション女優であり、『M:I:Ⅲ』や『ダイ・ハード4.0』のような大作、若き日には日本でも企業CMで出演と多岐にわたる活動をしている。主人公はニキータだが、彼女に協力する若き女スパイのアレックス、未だディヴィジョンに残るかつての上司であるマイケル。この2人も第二・第三の主人公と呼べる活躍を果たし、重要なファクターを担っている。ニキータは彼らとときには協力・ときには敵対し、強大な組織であるディヴィジョンに立ち向かう。シリーズ途中で3人の関係だけでなく、ニキータ対ディヴィジョンの構図も大きく様変わりし、それはニキータの戦いをさらなる苛烈さに導いていく。数多の苦難と不幸があったニキータの旅路。そのファイナル・シーズンにて彼女が選ぶ決断からは、目が離せない。
おすすめ海外ドラマ No.11
(C) 2014 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
メンタリスト ファイナルシーズン
(2014年)あらすじ
鋭い観察眼で人の心の動きを読み取り、嘘を暴いて真実を見つけ出す――。犯罪心理のスペシャリスト、通称「メンタリスト」が数々の凶悪犯罪の謎を暴く! 米TVガイド誌で「最もセクシーなTV俳優」1位に選ばれたサイモン・ベイカーが、卓越した観察力と型破りなキャラクターの主人公を好演。前代未聞のスリリングな犯罪捜査が幕を開ける!
■癒し系でセクシーな犯罪心理のスペシャリスト
何といっても主役のパトリック・ジェーンを演じるサイモン・ベイカーがハマリ役。初回を1560万人が視聴し、その後もシーズンを通じて高視聴率を維持。このドラマでエミー賞やゴールデングローブ賞、全米俳優組合賞などの主演男優賞にノミネートされる。また、米TVガイド誌の「最もセクシーな男」にも選出された。ブロンドの髪にシリアスな表情とフレンドリーな笑顔のギャップ、実はマッチョのボディなど、日本でも女性ファンが多いのも納得だ!
アクションからサスペンスに学園ものまで。どれもが一世を風靡した名作であり、長く愛されるにふさわしいクオリティを保っている。どのドラマもアメリカの風土や社会に根付いており、中には日本からの視点だけでは理解しづらいものもある。しかし、だからこそ海外ドラマは日本のドラマとは違った味を持っている。ドラマを観ることで、楽しみながら海外の文化や思考を学べる。一粒で二度おいしい話、試さない手はない!
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