栗の森のものがたり 栗の森に囲まれたイタリアとの国境地帯にあるスロヴェニアの小さな村。第二次世界大戦後、長引く政情不安が村人の生活に深く影を落とし、今年も厳しい冬がやって来た。年老いた棺桶職人マリオは、家を出たまま戻らない一人息子ジェルマーノからの連絡を待ち続けていた。息子の行先も知らず、その身を案じる妻ドーラを慰めようともしないマリオ。できるのは、投函することのない息子宛の手紙に想いを綴っては引き出しにしまうこと。そしてドーラは、なぜ息子に連絡させてくれなかったのかと夫を責めながら息を引き取ってしまう。 ¥440 除外キーワードで絞り込む を除く