1 山女 18世紀後半、東北。冷害による食糧難に苦しむ村で、人々から蔑まされながらもたくましく生きる凛。彼女の心の救いは、盗人の女神様が宿ると言われる早池峰山だった。ある日、飢えに耐えかねた凛の父親・伊兵衛が盗みを働いてしまう。家を守るため、村人達から責められる父をかばい、凛は自ら村を去る。決して越えてはいけないと言い伝えられる山神様の祠を越え、山の奥深くへと進む凛。狼達から逃げる凛の前に現れたのは、伝説の存在として恐れられる“山男”だった…。 ¥440 2 そばかす 物心ついた頃から「恋愛が何なのかわからないし、いつまで経ってもそんな感情が湧いてこない」自分に不安を抱きながらも、マイペースで生きてきた蘇畑佳純(そばた・かすみ)は30歳になった。大学では音楽の道を志すも挫折し、現在は地元に戻りコールセンターで苦情対応に追われる。妹の結婚・妊娠もあり、母から頻繁に「恋人いないの?」「作る努力をしなさい!」とプレッシャーをかけられる毎日。ついには無断でお見合いをセッティングされる始末。しかし、そのお見合いの席で、佳純は結婚よりも友達付き合いを望む男性と出会う… ¥440 3 とべない風船 瀬戸内海のとある島。漁師の憲二(東出昌大)は数年前に起きた豪雨災害で妻の幸(なかむらさち)と息子のコウタを亡くして以来、周囲の人々との関わりを最小限にして暮らしていた。そんなある日、島に凛子(三浦透子)やってくる。凛子はかつて別の場所で教師をしていたが、うつを患って退職し、その後に就いた派遣の仕事も契約が切れたため、島に住む同じく元教師の父・繁三(小林薫)のもとでしばらく休むことにしたのだった。到着した日の夜、繁三の家に無言で魚を届ける憲二の姿に凛子は面食らう。 ¥440 除外キーワードで絞り込む を除く