1 ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ イギリスの上流階級に生まれ、父亡きあと一家を支えるためにイラストレーターとして活躍するルイス。妹の家庭教師エミリーと恋におちた彼は、大反対する周囲の声を押し切り結婚するが、まもなくエミリーは末期ガンを宣告される。庭に迷い込んだ子猫にピーターと名付け、エミリーのために彼の絵を描き始めるルイス。深い絆で結ばれた“3人”は、残された一日一日を慈しむように大切に過ごしてゆくが、ついにエミリーがこの世を去る日が訪れる。 ¥440 2 帰らない日曜日 1924年、初夏のように暖かな 3 月の日曜日。その日は、イギリス中のメイドが年に一度の里帰りを許される〈母の日〉。けれどニヴン家で働く孤児院育ちのジェーンに帰る家はなかった。そんな彼女のもとへ、秘密の関係を続けるアプリィ家の跡継ぎのポールから、「 11 時に正面玄関へ」という誘いが舞い込む。幼馴染のエマとの結婚式を控えるポールは、前祝いの昼食会への遅刻を決め込み、邸の寝室でジェーンと抱き合う。やがてポールは昼食会へと向かい、ジェーンは広大な無人の館を一糸まとわぬ姿で探索する。だが 、ニヴン家に戻ったジェーンを、思わぬ知らせが待っていた。今、小説家 になったジェーンは振り返る。彼女の人生を永遠に変えた日のことを_。 ¥440 除外キーワードで絞り込む を除く