1 とんび 日本一不器用な男・ヤスは、愛する妻・美佐子の妊娠にも上手く喜びを表せない。幼い頃に両親と離別したヤスにとって、“家族”は何よりの憧れだった。時は昭和37年、瀬戸内海に面した備後市。アキラと名付けた息子のためにも、運送業者で懸命に働くヤスだったが、ようやく手にした幸せは、妻の事故死によって脆くも打ち砕かれる。悲しみに沈むヤスだったが、人情に厚い町の人々に叱咤激励され、彼らの温かな手を借りてアキラを育ててゆく。時は流れ、高校3年生になったアキラは、東京の大学を目指し合格を勝ち取る。だが、別居の寂しさを素直に伝えられないヤスは、「一人前になるまで帰って来るな!」とアキラを突き放す。そして昭和63年、久々に再会したヤスと大人になったアキラだったが──。主題歌:ゆず「風信子」 ¥440 2 銀の匙 Silver Spoon 進学校に通いながらも受験に失敗し、「寮があるから」という理由だけで逃げるように大蝦夷農業高校【通称:エゾノー】に入学した八軒勇吾(中島健人)。将来の目標や夢を抱く同級生のアキ(広瀬アリス)や駒場(市川知宏)に劣等感を感じつつ、農業高校の生活に悪戦苦闘の日々。 酪農科学科では、ニワトリ、豚、牛など家畜の世話はもちろんの事、牛の搾乳や直腸検査や豚のと畜など、経験したことの無いさまざまな実習があり、八軒は驚きを隠せないっ!アキに誘われて入部した馬術部の起床時間はなんと朝4時!体育の授業の校内マラソンは敷地1周20km!思わず八軒は「こんな学校辞めたい…」と弱音を漏らす。そんな折、サラリーマン家庭に育った八軒は、家畜の命に対する割切れない思いを抱いていた。 主題歌:ゆず「ひだまり」 ¥330