天醒の路 澹(たん)国との対立を深める朔(さく)国の秦琪(しん・き)将軍は、参謀の文歌成(ぶん・かせい)を伴い、北斗閣を訪れた。朔の国士であり“武学の泰斗”と称される北斗閣閣主・李遥天(り・ようてん)を朔国朝廷軍の指南役に迎えようという魂胆である。しかし、李遥天はこの依頼を固辞し、秦琪の目論見はあえなく外れてしまうのだった。そんな彼のもとに、澶(せん)洲の官吏・衛(えい)から、悪名高い逆族・山海楼のことで相談したいとの報せが届く。衛との面会の地・陳橋(ちんきょう)へと到着した秦琪たち。村に到着した彼らを遠巻きに眺める人垣――そこに、弱小門派・摘風堂に身を寄せる路平(ろ・へい)と妹分・蘇唐(そ・とう)もいた。一行の中に文歌成の姿を認め、顔色を変えた路平。彼は、そっと仲間たちから離れ、その後を追うが…。 ¥220 無料あり 長安 賢后伝 盛州・西斉・雍臨の三国が北方で勢力を争う梁の末期。雍臨の郡主・賀蘭茗玉(がらんめいぎょく)は盛州の第九王子・蕭承煦(しょうしょうく)と運命的に出会い恋に落ちる。だが、蕭承煦に王位を継がせるという盛州王の遺言をもみ消して王に即位した第三王子・蕭承睿(しょうしょうえい)が、賀蘭茗玉を見初めて彼女を側妃にと望む。折しも戦場からは蕭承煦の訃報が届き、兄は陰謀で殺されたと訴える第十王子・蕭承軒(しょうしょうけん)を死罪から救うため、賀蘭茗玉は心ならずも蕭承睿に嫁ぐ決心をするが…。 ¥220 無料あり 除外キーワードで絞り込む を除く