挽歌 北海道、最果ての港釧路。霧の深いその街を、兵頭怜子(久我美子)は右手で関節炎を患って以来硬直してしまった左肘を抱え、ゆっくりと歩いている。父(斎藤達雄)は、そういう娘を不憫に思って何回となく縁談をもってくるが耳を傾けない。その孤独な怜子の唯一の救いは、アマチュア劇団みみずく座の美術部員としての仕事である。幼馴染の久田幹夫(石浜朗)も同じ部員で、お互いに心の通じ合うのを感じているが、怜子の心の空虚は、彼によっても満たされはしない。怜子は、ふとしたことで、中年の建築技師桂木節夫(森雅之)と知るようになった。 ¥330 こいびとのみつけかた 変わり者のトワと変わり者の園子。二人にしか分からない世界。二人にしか分からなくていい関係を作り出すラブストーリー。コンビニで働く女の人・園子に片想いをしているトワは、毎日植木屋で働きながら、彼女がどんな人か想像している。朝起きてすぐ元気なんじゃないか、一緒に歩いてても置いていかれるんじゃないか、でもその後ろ姿はすごくかわいいんじゃないか。園子を見つけるまでの彼は、恋人を作りたいと思ったことはなかった。考える時間がなくなってしまうからだ。 ¥440 ちょっと思い出しただけ 2021年7月26日、この日34回目の誕生日を迎えた佐伯照生(池松壮亮)は、朝起きていつものようにサボテンに水をあげ、ラジオから流れる音楽に合わせて体を動かす。ステージ照明の仕事をしている彼は、誕生日の今日もダンサーに照明を当てている。一方、タクシー運転手の葉(伊藤沙莉)は、ミュージシャンの男を乗せてコロナ禍の東京の夜の街を走っていた。目的地へ向かう途中でトイレに行きたいという男を降ろし、自身もタクシーを降りると、どこからか聴こえてくる足音に吸い込まれるように歩いて行く葉。すると彼女の視線の先にはステージで踊る照生の姿があった。時は遡り、2020年7月26日。照生は部屋でリモート会議をし、葉は飛沫シートを付けたタクシーをマスク姿で運転している。 ¥440 セクシー地帯 表向きはタイピスト、裏では接待用のコールガールとして東京貿易に雇われている滝川玲子は、社員の吉岡との結婚資金稼ぎに森川部長とも密会を重ねていた。しかし、吉岡は森川から預かった書類を盗まれたのが原因で大阪への異動を命じられる。それを知った玲子は、森川に自分との肉体関係を公表すると脅し、吉岡の異動命令を取り消させると、手切金までせしめる。そして玲子は自分が所属する売春組織に行き、ボスの瀬川に脱会を迫るが逆に殺されてしまう。玲子殺害を知り、しかも自分が容疑者となっていることを知った吉岡は茫然と街を歩いていると、書類を盗んだ犯人・真弓と出会う。 ¥330 銀座カンカン娘 友人のお秋とお春はそれぞれ画家と声楽家を目指し、隠遁落語家・新笑の家の二階を間借りして貧乏ながらも楽しく生活していた。新笑には武助という息子がおり、サラリーマンながら歌を趣味にしていたため、お秋と仲が良かった。ある日、お秋とお春はブラブラしてても階下の人たちに申し訳ないので職を探すことにする。お秋が武助の愛犬を連れて歩いていたところ、たまたま公園でロケ隊に出会い出演することになった。これを契機に同じエキストラをしていた白井哲夫と出会う。彼が毎晩銀座で艶歌師をしていると言ったため、三人は手を組み、銀座のキャバレー、ナイトクラブを次々と歌い回ることにした・・・。 ¥330 除外キーワードで絞り込む を除く 他の条件で探す 新着 ランキング 作品一覧 価格から探す 0〜99円 100〜299円 300〜399円 400〜699円 1000円〜