1 においが眠るまで 匂いに敏感なひのき(17)は、亡くなった父が残した全国のミニシアターで観た映画の感想が書かれたノートを見つける。ある映画館だけ場所がわからず、匂いのメモや、感想だけが書かれていた。コーヒー豆の焙煎店を営んでいた父が残したコーヒー豆を配りながら、父の巡った映画館へと旅にでるひのき。薄れていく父の匂いと、場所のわからない映画館を探しながら、ひのきは少し、大人になっていく。 ¥440 2 ほとぼりメルトサウンズ 祖母の家だった空き家を訪れるコト。だが様子がおかしい。庭には見知らぬダンボールハウスが建ち、妙な老人が住み着いていた。街の音を録っては土に埋める〝音の墓〟を作っているという老人。その奇妙な行動に興味を持ち、コトは手伝いを始める。そこへ、家の立ち退きを要請しに訪問者がやってきて…。 ¥440 除外キーワードで絞り込む を除く