1 如意芳霏(にょいほうひ)~夢紡ぐ恋の道~ 大虞(だいぐ)国、恒京(こうけい)令の次女・傅容(ふ・よう)は、街で人気の仮面の文人・掬水農夫(きくすいのうふ)が開く文芸評論会で何かが起こる、という不吉な夢を見る。それを防ぐため傅容は掬水農夫の屋敷を見張るが、護衛に目をつけられ追われるハメに。そんな傅容を助けたのは、軍部の横領事件の真相を探るために都に戻ってきた皇子、粛(しゅく)王・徐晋(じょ・しん)だった。評論会当日、傅容の予感は的中。屋敷の梁が崩落し、会場は大混乱となる。傅容は間一髪で粛王の命を救うのだが、宮廷での敵が多い粛王は、度々自分の前に現れる傅容が刺客の一味ではないかと疑う。一方、傅容は掬水農夫の屋敷に書生として置いてもらうことになる。ある日、掬水農夫は、傅容が幼い頃に「小さな従者」と呼んでいた幼馴染みは自分だと明かす。傅容は掬水農夫の正体が皇帝の弟、安王・徐平(じょ・へい)とは知らないまま、2人の距離は急速に縮まっていく。そんな中、会うたびに厄災が降りかかる粛王との悪縁を断ち切りたい傅容は、占い師から「縁を切るには相手の下衣を燃やせ」と教わり、それを盗むために粛王の軍営に潜り込む。しかし傅容は粛王に見つかり捕らえられてしまい...。 ¥220 無料あり 除外キーワードで絞り込む を除く