1 山の音 川端康成が戦後最初に発表した小説を成瀬巳喜男が映画化。鎌倉のとある中流家庭を舞台に、老境に入った男が、同居する若く美しい息子の嫁に抱く複雑な感情を描いている。信吾は息子夫婦と同居しているが、息子には愛人がいて、妻を省みようとしない。やさしい嫁を不憫に思う義父は、夫婦の関係を何とか修復しようと誠意を尽くすが、やがて義父は嫁から夫と別れると打ち明けられる・・・。人妻役の原節子の存在感が絶品。 ¥330 2 めし 1951年のキネマ旬報ベスト・テン第2位。成瀬巳喜男の名作。大阪で暮らす倦怠期のサラリーマン夫婦のもとへ、東京から華やかで奔放な姪がやって来て家庭の空気を乱すようになる。いたたまれなくなった妻は姪を連れて東京へ家出するが、夫が東京に迎えに来て結局はまたもとの平凡な生活に戻る…。日常生活の中での些細な出来事を、心の微妙な動きと共にきめ細かく捉えた秀作。この作品をきっかけに成瀬は戦後からの長いスランプを脱し、次々に傑作を生み出していく。 ¥330 3 プーサン 横山泰三のマンガを原作に、現代社会と庶民の姿を風刺コメディの形で完成させた、市川崑の才気が光る傑作。 ¥330 除外キーワードで絞り込む を除く