1 斗羅大陸 聖魂村で鍛冶職人の父と暮らす唐三は、亡き母に代わって酒浸りの父の世話をしながら鍛冶と秘伝書『玄天宝録』の修練に励む日々を送っていた。ある日、森で巨大な毒グモに襲われ間一髪のところを見知らぬ男に救われる。狼男に変身できるその人物は武魂殿の素雲涛と名乗り、唐三に興味深いことを教えてくれた。人は皆、武魂を持っていること、唐三を襲った毒グモは“魂獣”で、倒すとその力を得られること、自分は“魂師”であることなど…。そして、村の子供たちのために行われる武魂覚醒の儀式に招かれた唐三は、推薦を受けて初等魂師学苑に入学することに。旅立つ唐三に父は、武魂殿に加わることを禁じ、秘伝書の存在を秘すよう釘を刺す。学苑では、武魂理論に詳しい不思議な雑用係“大師”を始め、一癖ある面々が待ち受けていた。唐三は城主の息子に敵視され、ケンカが好きなウサギ武魂の娘・小舞、大師とともに、事件を起こして追われる身となってしまう…。 ¥220 無料あり 2 天醒の路 澹(たん)国との対立を深める朔(さく)国の秦琪(しん・き)将軍は、参謀の文歌成(ぶん・かせい)を伴い、北斗閣を訪れた。朔の国士であり“武学の泰斗”と称される北斗閣閣主・李遥天(り・ようてん)を朔国朝廷軍の指南役に迎えようという魂胆である。しかし、李遥天はこの依頼を固辞し、秦琪の目論見はあえなく外れてしまうのだった。そんな彼のもとに、澶(せん)洲の官吏・衛(えい)から、悪名高い逆族・山海楼のことで相談したいとの報せが届く。衛との面会の地・陳橋(ちんきょう)へと到着した秦琪たち。村に到着した彼らを遠巻きに眺める人垣――そこに、弱小門派・摘風堂に身を寄せる路平(ろ・へい)と妹分・蘇唐(そ・とう)もいた。一行の中に文歌成の姿を認め、顔色を変えた路平。彼は、そっと仲間たちから離れ、その後を追うが…。 ¥220 無料あり 除外キーワードで絞り込む を除く