1 餓鬼が笑う 闇のなか、一本の蝋燭の灯が揺れる。「深淵の闇。そこは人間が行き着く最後の未来。何者にもなれなかった男の人生が今終わろうとしている…」―男の名は、大貫大。事業に失敗した父親が二年前、首をくくって以来、彼は骨董商を目指し路上販売を続けている。大の露店で、幼い少女がビー玉の値段を尋ねる。大は答える。「これは百年前に作られたビー玉なんだ。想像できるかな。一個だけあげるから、その代わり大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになって」少女はもらったビー玉を持って、無言のまま駆け去る。 ¥330 2 ほぼ日の怪談。 糸井重里が主宰している国内屈指の人気サイト「ほぼ日刊イトイ新聞」。そのサイト内にて2004年から15年続く人気連載「ほぼ日の怪談。」。夏に期間限定で「自分が経験した怪談」「経験した本人から直接聞いた怪談」のみを読者から募集している長寿企画であり、2018年には文庫化もされた大人気シリーズの実写ドラマ化。 ¥110 除外キーワードで絞り込む を除く