1 コレクティブ 国家の嘘 2015年10月、27名の死者と180名の負傷者を出す大惨事となったルーマニア・ブカレストのライブハウス“コレクティブ”での火災。一命を取り留めたはずの入院患者が複数の病院で次々に死亡、最終的には死者数が64名まで膨れ上がってしまう。事件を不審に思い調査を始めたスポーツ紙「ガゼタ・スポルトゥリロル」の編集長は内部告発者からの情報提供により衝撃の事実に行き着く。その事件の背景には、莫大な利益を手にする製薬会社と、彼らと黒いつながりを持った病院経営者、そして政府関係者との巨大な癒着が隠されていた。一方、報道を目にした市民たちの怒りは頂点に達し、内閣はついに辞職へと追いやられ、正義感あふれる保健省大臣が誕生する。彼は、腐敗にまみれたシステムを変えようと奮闘するが…。 ¥440 2 島にて 日本海の沖合にぽっかりと浮かぶ山形県唯一の有人離島——飛島(とびしま)。酒田港から定期船で75分、島の面積は2.75㎢。本土を望めば雄大な鳥海山、豊かな自然をたたえた島は、その全域が国定公園に指定されている。かつて日本海側の海の交通の要所として栄え、島民の多くは漁業や農業で生計を立ててきた。「北は樺太、南は九州まで、いろいろな思い出があるけど、今はわびしいもんだ」と往時を懐かしむのは、漁師の和島十四男さん(80)。過疎と高齢化が進み、現在は140人ほどが暮らす。今年は、島でただ一人の中学生・渋谷新くん(15)が卒業の時を迎えようとしていた。高校進学が決まれば、新くんは島を離れ、飛島小中学校は休校となる。いっぽう、UターンやIターンで島に来た若い人たちがいる。島内に雇用を生み出そうとユニークな取り組みを続ける「合同会社とびしま」の共同代表・本間当さん(38)もその一人。「“漁師にだけはなるな”と育てられたけど、なぜか島に戻ってきた」と笑う。 ¥440 3 NETFLIX/世界征服の野望 世界最大の動画配信サービスへと成長を遂げただけでなく、製作面でもすでにハリウッド・メジャーを質量ともに凌駕して、国際的な映像ビジネスに革命を起こした最強企業・NETFLIX。怒涛の快進撃を続ける彼らは、なぜここまで勝ち続けられるのか!? その徹底した思想と戦略の原点は同社の創業期にあった…。NETFLIXの共同創業者で元CEOのマーク・ランドルフをはじめ、同社の主要創業メンバーや当時の競合相手たちが振り返る、驚きと興奮に満ちた壮大かつ痛快なサクセス・ストーリーにして、弱肉強食のビジネスで勝つための極意がぎっしりつまったベンチャー企業家のための最新教科書! そして初めて明かされる業界裏話と極秘情報がいっぱいの禁断の暴露ドキュメンタリー! ¥440 4 21世紀の資本 原作本は700ページを超える超大作だが、映画は難しい数式など一切使うことなく、「ウォール街」「エリジウム」「ザ・シンプソンズ」などの映画やアニメをふんだんに引用し、時代を彩ったヒット曲をちりばめながら(音楽担当はエレクトロポップ・デュオ、エールAirのジャン=ブノワ・ダンケル)、わずか103分で原作本のエッセンスを五感に叩き込む。まさに唯一無二の“学べる”エンタテインメント! ¥440