1 マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説 第二次世界大戦後、戦争の爪痕と階級差別が残るロンドンで、若者たちは自由を求めていた。フランスのオートクチュール発の優雅で女らしいファッションに窮屈さを感じていたマリー・クワントは、1955年に自分が着たい服をクリエイトしたロンドン初のブティック《BAZAAR》をチェルシーのキングス・ロードにオープン。開店直後からマリーがデザインした服は奪い合いになり、60年代初めには動きやすく少女らしさを演出するミニスカートが世界中で大ブームを巻き起こした。 ¥440 2 フェルナンド・ボテロ 豊満な人生 世界で最も有名な存命の芸術家、フェルナンド・ボテロ。彼の絵画は人間も静物もなぜだかみんなふっくら、ぷっくりと膨らみ、素朴でユーモアに溢れている。本作は、そんな南米のピカソとも呼ばれ、御年90歳を迎えた巨匠画家の素顔と絵画の秘密に迫るドキュメンタリー。幼い頃に父親を失った貧しい少年が、闘牛学校に通いながらスケッチ画を描いていた原点から、対象物をぽってりと誇張する“ボテリズム”に目覚め、《12歳のモナ・リザ》のMoMA展示で一躍注目を浴びアート界への頂点へと辿りついたその軌跡とは?成功の陰にはコロンビア出身という出自の差別、絵画への批判、そして愛息の死と自身の利き手の一部を失った悲劇も涙と共に語られる。幸せの絶頂からどん底へ落ち、絶望から這い上がったボテロの人生を、ぜひその目で確認を。 ¥330 3 氷上の王、ジョン・カリー アイススケートをメジャースポーツへと押し上げ、さらに芸術の領域にまで昇華させた伝説の英国人スケーター、ジョン・カリー。彼はバレエのメソッドを取り入れた演技で、1976年インスブルック冬季五輪フィギュアスケート男子シングルの金メダルを獲得する。しかし、マスコミが真っ先に伝えたのは、表に出るはずのなかった彼のセクシュアリティだった。同性愛が公的にも差別されていた時代に、ゲイであることが公表されたメダリストの存在は、世界中を驚かせ論争を巻き起こす。しかし、彼は華麗な滑りで多くの人を魅了し続け、現在の日本人スケーターにも影響を与えている。 ¥440