昭和初期、芸者の小染(田中裕子)は、旅回りの役者の順之助のちの桃中軒海右衛門(萩原健一)と出会い、深い仲になる。小染には、過去に旦那の目を盗んで浮気をしていたことがばれたことによる背中の蛸の刺青があった。順之助は浪花節語りの桃中軒雲右衛門に憧れ、一座を逃げ出したのだ。そんなある日、小染の旦那が監獄から出ることになった。また、一座も順之助を連れ戻しに来たので、小染と順之助はサンフランシスコへと逃げた。浪花節で日本人移民を慰問するという気宇壮大な出発だったが、口入れ屋にだまされ、有り金は底をつき、小染は女郎に、海右衛門は乞食になる。
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萩原健一
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