1 雪の轍 世界遺産のトルコ・カッパドキアに佇むホテル。親から膨大な資産を受け継ぎ、ホテルのオーナーとして何不自由なく暮らす元舞台俳優のアイドゥン。しかし、若く美しい妻ニハルとの関係はうまくいかず、一緒に住む妹ネジラともぎくしゃくしている。さらに家を貸していた一家からは、思わぬ恨みを買ってしまう。やがて季節は冬になり、閉ざされた彼らの心は凍てつき、ささくれだっていく。窓の外の風景が枯れていく中、鬱屈した気持ちを抑えきれない彼らの、終わりない会話が始まる。善き人であること、人を赦すこと、豊かさとは何か、人生とは? ¥330 2 読まれなかった小説 前作『雪の轍』で第67回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した世界的巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイランが、知り合いの父子の物語に魅了され、自身の人生をも反映し完成させた本作。繰り返されるバッハの旋律、作家志望のシナンが訪れる書店に飾られたカフカやカミュの肖像や、チェーホフ、ドストエフスキーといった偉大な作家たちを感じさせる語り口……すべてが合わさり、崇高な文学のような映画に昇華されている。 ¥440 除外キーワードで絞り込む を除く