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読まれなかった小説

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世界的巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイランが膨大な台詞と豊かな映像と共に描き出す「父と息子の軋轢と邂逅」

シナンの夢は作家になること。大学を卒業し、トロイ遺跡近くの故郷へ戻り、処女小説を出版しようと奔走するが、誰にも相手にされない。シナンの父イドリスは引退間際の教師。競馬好きな父とシナンは相容れない。気が進まぬままに教員試験を受けるシナン。父と同じ教師になって、この小さな町で平凡に生きるなんて……。父子の気持ちは交わらぬように見えた。しかし、ふたりを繋いだのは意外にも誰も読まなかったシナンの書いた小説だった――。

詳細情報

原題
The Wild Pear Tree
関連情報
プロデューサー:ゼイネップ・オズバトゥル・アタカン 撮影監督:ギョクハン・ティリヤキ
音声言語
トルコ語
字幕言語
日本語
制作年
2018
制作国
トルコ|フランス|ドイツ|ブルガリア|マケドニア|ボスニア|スウェーデン|カタール
対応端末
公開開始日
2020-06-26 00:00:00
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ヒューマン洋画ランキング

読まれなかった小説の評価・レビュー

3.6
観た人
589
観たい人
2162
  • 5.0

    シナモンさん2022/01/10 11:38

    2022-023

    田舎の風景 自然界の音 暗めの色調

    文学 哲学 悲壮感漂う挿入曲

    好きがたくさん詰まっていた映画

    テンポがよくて詩的な会話が続くので、長さを感じなかった。むしろずっと聞いていたいとさえ思った。

    そして何より、訳が素晴らしい!
    このテの映画って、言葉選びのセンスで良し悪しが左右されると思う。

    “時宜を得た撤退は勝利”
    父親、最後にいいこと言った!

  • 2.0

    テツさん2021/12/05 17:49

    トルコの田舎の風景が、自然に恵まれてとても映像が綺麗でした🎵。 貧しい生活の家族も周りの人も、みんなわがまま。(笑)
    勝手な理屈で自己主張するけど、気持ちの弱さもさらけ出してます‼️ どのシーンが現実なのか夢なのか分からなくなった時もあったけど、井戸を諦めた父を奮起させようとしたのか、最後のシーンで息子が何かを悟ったと思った🎵🎥。 3時間の長編で途中何度も寝落ちしそうになった。(笑)

    人生論みたいな小説を読み終えた感じです。

  • 3.5

    とうがらしさん2021/11/11 18:48

    前作「雪の轍」でパルム・ドール受賞のヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督作品。

    出会う人にいちいち食って掛かる息子。
    話の節々にトゲがある。
    自分が正しいと言わんばかりに挑発して屈服させようとする。
    そんな主人公には、ムカっとするが、誰にも思い当たる節があるかも。
    特に男性。
    自信のある人ならなおさら。
    己の揺るがぬ知識を武器に戦おうとしてしまうかもしれない。
    客観的に自分自身を観察できる3時間。

    それまでの対話は平行線をたどり、終わりが見えないが、終盤に畳みかける詩的な描写が心に染み入る。
    試験と違って、何が正解とかはない。
    この映画そのものが、人生哲学だった。
    ラストは一瞬ドキッとする。

  • 3.5

    ピロピロさん2021/10/07 18:33

    大学を卒業後郷里に戻ってきた青年と競馬好きで先生の父親を中心にしたお話

    「借金は負け犬の専売特許じゃない、僕の場合は価値ある目的のための借金だ」

  • 2.9

    ままーゆさん2021/09/22 14:03

    長かった。
    主人公は、あまり好きじゃないし、内容もあまり好きじゃなかったけど、ラストシーンだけ、うん❗って感じるところがあった。

  • 4.3

    Tanukiさん2021/09/10 02:57

    U-NEXT鑑賞。すごく良かった。大学卒業したばかりのシナンは、他者を見下す態度をとってすぐに誰かを怒らせてしまう。父親はギャンブル漬けの借金苦。親子そろって街の外れ者。ずいぶん傍迷惑な二人が、やっと腹を割って対話するまでの物語。たくさん歩く映画だった。

    主人公シナンが、他者に自分の意見を認めさせようと論争吹っ掛けるシーンが痛々しくて見てられない…。自分のことをよく知りもしない相手に、一方的に議論を挑んで、迷惑がられてるのにやめようとせず、ついに怒られた挙句舌打ちするという…(最悪)(クソリプみたい)

    シナンは自分以外の人間を皆見下していて、自分の正しい意見を他者に認めさせたいというピリピリした欲求や、認められないことに対する怒りが常にあふれ出しているキャラクター。作中で「若い」と言われるけど、幼くすら感じる。見てると正直イラつくんだけど、

    もしかすると満たされない心の隙間が原因で、そうなっているのかもしれないとも思う。シナンの父、祖父も相当クセのある人物で…というかハッキリ言って3人とも、共感性に欠けていて抑圧的な人間なんだよな。生育環境による連鎖も感じる。

    シナンと父親の母親に対する態度は私から見るとだいぶ女性蔑視的。(母親本人が「これでもまだマシ」と言うシーンが出てくる)序盤に出てくる「意に沿わぬ結婚をするらしい女性」とシナンのやりとりからは、シナンの女性に対する想像力のなさが伺える。

    そういったシナンと父の人物像を見るに、最後は二人のことを肯定的に描きすぎかな?母親の身にもなってやれよ…と思うものの、実はシナンや父に自分を重ねて見るシーンも多々あったので、ラストシーンはじんわり積もる雪みたいに心に沁みた。

    シナンが一方的な議論を吹っ掛けて相手を「論破」しようとすると、大抵相手は気を悪くするんだけど、イスラム教の導師だけは意欲的にシナンの議論に応じるところが面白かった。(付き合いが長いから?職業柄?)導師二人の価値観の違い(保守⇔革新)が見えるところも面白い。

    恥ずかしながら、自分「いや、それは違うよ!」的な否定から入る会話を結構やってしまいがち(衝動性もたぶん関係してる)なので、シナンにイライラしながらも、自分にもこういうところあるな…ってちょっと落ち込んだ。長いけど見るのが苦にならない、良い映画だった。

  • 3.3

    Leonさん2021/09/08 00:13

    男って不器用なんです

    画面の端々まで鮮明で温度や匂いまで感じそうな映像が印象的でした。
    お話は自分と父を重ねるような内容で他人事と思えなかった。
    男性の方がわかりやすい話かな。

  • −−

    Segaworldさん2021/09/06 10:55

    トルコの社会性を描くも、基本的に喋るか歩くかの映像でダメ。
    主人公の他者に対する尊厳のなさや、自己への陶酔ぶりは『キング・オブ・コメディ』を観た時に似た腹立たしさを感じたが、僕自身がこういう嫌いな人にならなくてはいけないのかもしれないという課題に直面している現状である。

  • 5.0

    いち麦さん2021/08/16 20:17

    息子シナンと父イドリス…長い対話と短い描写映像で2人の生き方を対比させながら次第に掘り下げていく良質の人間ドラマ。シナンの夢想や幻影、特に再生に纏わる深遠な隠喩など見応えある映像演出も。ムラト・ジェムジルの表情演技は早々に父の人物像を窺わせ素晴らしい。

    ハティジェに噛まれた唇の傷痕がずっと残り続けていることの暗喩。ユヌス・エムレの詩作を頭で理解していることと実感を伴って共鳴していることの違い。等々、考えさせることがたくさんあった。

    《以下、作品の核心に触れている》









    善良で誠実、寛容で温厚な父イドリスは暴君的な夫の支配しがちなムスリムの家庭にあっては寧ろ希有な人柄なのかも知れない。対する息子シナンは女性心を理解できないばかりか、遍く人間への愛が全くなく他人を尽く批判し上から見下しておきながら、大切な人の大切な物を次々とくすめ取っては売り捌き自費出版の為の金にするクズっぷり。最後に彼が父親の優しい本質を理解して生まれ変わっていく(変わろうとする)姿で終わるラストが胸を打ち素晴らしい。

  • 3.8

    亘さん2021/08/07 15:49

    【Like father, like son】
    作家志望のシナンは大学を卒業し、故郷に帰る。彼は教員試験を控えているが、小説の出版を控えていて勉強に身が入らない状態だった。一方実家ではギャンブル好きで癖のある父親に母も妹も辟易していた。彼もまた父親に振り回されることになる。

    ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督による『雪の轍』に続く3時間超の長尺会話劇。前作は善悪や相互理解、哲学などより抽象的なテーマだったけど、本作は親子の絆がテーマでよりストレートに感じる。とはいえ宗教の在り方のようなテーマは本作の中でも少し言及されるし監督が一貫して考えているところなのかもしれない。また前作の主人公に続いて本作の父親のような”人をイラつかせるおじさん”の描き方は上手いと思う。

    作家志望のシナンは大学を卒業しトルコ西部の故郷に帰る。彼はそこで教員試験を受ける予定で、並行して自身初の小説出版のための資金調達を目論んでいた。町長からは評価されるも予算から出せないと言われ、さらには町長から紹介された人物からは作品内容に口出しをされるし上手くいかない。一方で家ではギャンブル好きで癖の強い父親イドリスが幅を利かせていて井戸掘りに動員されたり周囲からイドリスの悪評を耳にしたりする。この帰省は順調に進まないのだ。

    本作で注目すべきは癖の強い主演2人。主人公のシナンとその父イドリスだろう。シナンは父イドリスを軽蔑もしているし視聴者もイドリスにイラつくのだけど、この2人の共通点が見えてくるにつれて本作の厚みが見えてくるのだ。

    シナンは、あまのじゃくな田舎の優等生というタイプ。彼は幼いころから優秀だったが、人と視点が違っていたりするのでとして町ではあまり評価されなかった。それでも頭がいいからこそ町を出て大学に行ったからこそ、彼は自分を「特別」と考えて優越感を持っていた。
    このシナンの性格がよく表れているのが町の作家スレイマンとの議論だろう。シナンは自分の優秀さを鼻にかけてスレイマンを批判し議論を吹っ掛ける。そしてついにはシナンの傲慢さからスレイマンは怒ってしまう。まさに自分の"全能感"から犯した過ちだろう。一方で終盤には失敗したシナンと成功したスレイマンの対比が強調される。

    イドリスは、自分が正しいと思うことを突き詰める頑固おやじ。シナンの母親によればかつては優秀だったというが、今ではギャンブルで借金を作るし態度が大きいくせに自分の弱い部分は隠そうとする。この父親の性格が現れるシーンは各所にちりばめられている。水脈がないと言われた土地で強行する井戸掘りやシナンのお金が盗まれた後のくだりは見ている側もイライラしてしまう。だからこそシナンも父親を軽蔑するのだ。

    この2人の理解し合えるポイントが"挫折"だった。終盤シナンは教員試験に失敗し、進路の決まらないまま兵役で僻地のトルコ東部へ向かう。さらには小説も失敗するし夢破れる。一方で父イドリスは井戸掘りに失敗し今では村の小屋で暮らす。さらにはシナンに自信の昔話を始める。彼もまた過去に夢をあきらめていたのだ。シナンの母によればイドリスもまた若いころは他人と違った視点を持った変わり者だったようで、つまりシナンの性格も父親譲りなのだろう。だからこそイドリスは息子シナンの唯一の読み手となり寄り添おうとしたのだろう。

    ラストのシナンが首つりをするイメージからの井戸掘りをするシーンは、シナンが夢破れた絶望から立ち上がったことを表している。そしてそれまで無視していた父親の愛情に呼応したのだろう。

    印象に残ったシーン:
    イドリスが金を盗んだくだりでシナンを挑発するシーン。イドリスと父が挫折を語り合う終盤のシーン。

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評価・レビュー

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    ※ニックネームに(エンタメナビ)の表示があるレビューは、2016年11月30日までに「楽天エンタメナビ」に投稿されたものを掲載しております。

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