1 坊っちゃん 明治39年。坊っちゃんこと近藤大助(中村雅俊)は、東京の物理学校を卒業、中学の数学の教師として勇んで四国の松山にやって来た。幼い頃から、無鉄砲で負けず嫌いの大助だったが、ばあやの清(荒木道子)だけが「坊っちゃんはまっすぐで気性の良い方だ」とかわいがった。大助は四国に、その清と別れて来たのが少々気がかりだった。愛媛県立松山中学校。ここが大助を待ちうける学校だ。 ¥330 2 甘い夜の果て 中部地方のある新興工業都市Y。手塚二郎(津川雅彦)は、そこのミシマ・デパートに勤めていた。「出世がしたい。金がほしい」というのが彼の口ぐせだった。ある時、ドライブ・インで給仕をしていたはるみ(山上輝世)という女性と知り合った。二郎は、バー爽で女の子をほしがっているのを知ると、はるみを爽へ紹介した。爽はミシマ・デパートの社長令嬢爽子(瑳峨三智子)の経営になるものなので、はるみを紹介して爽子の歓心を買うつもりだったのだ。はるみは二郎の下宿に寝泊まりするようになった。 ¥330 3 スチャラカ社員 大阪のとあるビルの片隅にある都田物産は倒産寸前であった。そこで社長ミヤコ蝶々は金策のため、全国を廻ることになった。後に残った長門勇部長、社員の中田ダイマル、ラケット、ルーキー新一・新藤恵美たちは会社建て直しに奔走するのであるが、どこか間の抜けた連中のすることで、失敗ばかりしていた。そして数日後、同ビル内に同業のテキサス・リース支社が開業し、支社長ビンボ・ダナオは社員に藤岡弘を抜擢し、都田物産に対抗した。 ¥330 4 喜劇 命のお値段 刑期を終えて出所した福田清造(フランキー堺)と加東一郎(財津一郎)は、40に達しようとする自分達の年齢を考え、まともな仕事につこうと別れることになった。それから一年後、東京港で荷役作業をしている労働者の中に清造がいた。彼は、急病人がでると医者のように手馴れた仕草で病人を治し、小金をためて故郷の緑ケ島へ両親の墓をたてようと帰ってきた。無医島であるこの島の娘を救ったことから彼は名医として扱われるようになったが、驚いたことに、一郎も偶然この島にきていたのだった。早速二人は東京へ帰り、一郎が偽造した医者の免状で、廃業寸前の後藤医院を訪れ、大学の医学部に在席しながら医者はいやだという息子の明夫(萩原健一)、しっかり屋のおばあさんとめ(北林谷栄)、看護婦の弘子(小川ひろみ)をまんまとだまして住み込んだ。やがて、はらはらするような診察が始まった。 ¥330 5 神様のくれた赤ん坊 もしかしたら、私たちの考えていることって、同じなんじゃないかしら… ¥330 除外キーワードで絞り込む を除く