1 香港の流れ者たち 刑務所を出たファイは雑多で陰鬱な街・深水埗(シャムスイポー)へ戻り、ラムじいが出所祝いくれたクスリをさっそくキメる。かつてのホームレス仲間たちとふたたび高架下で暮らしはじめるが、事前通告なしにやってきた食物環境衛生署によって、ファイたちは家も身分証明書も何もかも失ってしまう。 ¥550 2 玉昭令 明(みん)国の都・啓封(けいほう)府を震撼させる怪事件が起きた。全身が干からびた奇妙な死体が、2つも発見されたのだ。それは人間の所業ではないように思われた。そして、劉家(りゅうか)村でも同じような死体が。捜査に乗り出した捕吏長・展顔(てん・がん)たちは、3人の被害者の意外な共通点に気づく。それは彼らが皆、百花(ひゃっか)楼の妓女・翠玉(すいぎょく)と何らかの関わりを持っていたという事実であった。百花楼へと急ぐ展顔。ちょうど彼が妓楼へ辿り着いたのと同じ頃、翠玉の“正体”に気づいたある人物が、彼女と対峙していた…。 ¥220 無料あり 3 天醒の路 澹(たん)国との対立を深める朔(さく)国の秦琪(しん・き)将軍は、参謀の文歌成(ぶん・かせい)を伴い、北斗閣を訪れた。朔の国士であり“武学の泰斗”と称される北斗閣閣主・李遥天(り・ようてん)を朔国朝廷軍の指南役に迎えようという魂胆である。しかし、李遥天はこの依頼を固辞し、秦琪の目論見はあえなく外れてしまうのだった。そんな彼のもとに、澶(せん)洲の官吏・衛(えい)から、悪名高い逆族・山海楼のことで相談したいとの報せが届く。衛との面会の地・陳橋(ちんきょう)へと到着した秦琪たち。村に到着した彼らを遠巻きに眺める人垣――そこに、弱小門派・摘風堂に身を寄せる路平(ろ・へい)と妹分・蘇唐(そ・とう)もいた。一行の中に文歌成の姿を認め、顔色を変えた路平。彼は、そっと仲間たちから離れ、その後を追うが…。 ¥220 無料あり 除外キーワードで絞り込む を除く