1 挽歌 北海道、最果ての港釧路。霧の深いその街を、兵頭怜子(久我美子)は右手で関節炎を患って以来硬直してしまった左肘を抱え、ゆっくりと歩いている。父(斎藤達雄)は、そういう娘を不憫に思って何回となく縁談をもってくるが耳を傾けない。その孤独な怜子の唯一の救いは、アマチュア劇団みみずく座の美術部員としての仕事である。幼馴染の久田幹夫(石浜朗)も同じ部員で、お互いに心の通じ合うのを感じているが、怜子の心の空虚は、彼によっても満たされはしない。怜子は、ふとしたことで、中年の建築技師桂木節夫(森雅之)と知るようになった。 ¥330 2 劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 別れまで、あと3週間―。あなたなら、大切な人に何を伝えますか?地下鉄トンネル崩落事故から3か月後、旅立ちの時が迫る藍沢たち。その旅立ちが「別れ」を意味することに気づきながらも、彼らは10年間を共にした互いへの思いを抱えたまま、日々を過ごしていた。主題歌:Mr.Children「HANABI」 ¥330 3 秋刀魚の味 デジタル修復版 老人の孤独を浮き彫りにした、巨匠・小津安二郎の遺作。 ¥330 4 異人たちとの夏 山田太一原作の名作小説を、大林宣彦監督、風間杜夫主演で見事に映画化した珠玉のファンタジー。 ¥330 5 忘れえぬ慕情 長崎のある造船所に、フランスからマルサック技師(ジャン・マレー)が赴任して来た。彼はキャバレーの女などには無関心だったが、堀技師長(山村聡)に紹介された呉服屋の娘、乃里子(岸惠子)に心惹かれた。彼女は弟妹の面倒をみながら、両親のいない店を切り盛りしている健気な女性。乃里子を通じて日本に興味を持ち始めたマルサックは彼女のフランス語の先生リッテル(ゲルト・フルーベ)の離れに住居を移した。リッテルの妻は乃里子の友人慶子(浅茅しのぶ)である。 ¥330 6 嵐を呼ぶ十八人 瀬戸内海に面したK市のY造船所。島崎宗夫(早川保)はK造船所の下請工場、大和田組の社外工であった。或る日、厚生係長村田(殿山泰司)から寮の管理をすれば特別給与も出すと言われた。月給の大半を酒と賭博で使い果す彼にしてみれば渡りに舟だった。十八人の入寮者、彼等は大阪で食いつめタコ師の森山(芦屋雁之助)の手を通して流れ込んで来た札つきの連中であった。花札をひく連中、日出男(松井英二)、やすお(木戸昇)、みのる(近藤たかし)、良夫(西村勝吉)、あきら(安川洋一)や、町の与太者と喧嘩する連中。 ¥330 7 兄とその妹 世渡りとか出世とか手管のことなどまるで考えない生真面目な会社員・敬介(佐分利信)とその妻(三宅邦子)、そして貿易会社の秘書をしている敬介の妹(桑野通子)という3人の登場人物が、敬介の会社での人間関係の軋れきの中で見せる三様の行動を活写する。 ¥330 8 新東京行進曲 新聞記者の真砂隆(高橋貞二)、建築技師の林三郎(北上弥太朗)、新聞社の発送部員霧山一夫(三橋達也)、都電運転手遠藤良雄(大坂志郎)、拳闘選手北野広(沼尾釣)、すし屋の亭主小川金一(桂小金治)の六人は小学校時代の親友だった。真砂は同僚の婦人記者一ノ瀬文子(小林トシ子)の愛情に気づかず、都庁に勤める須田美代子(淡路恵子)を恋している。美代子には林も心をよせている。警視庁の桶警部(日守新一)は真砂の人柄を愛し、自分の娘昭子(北原三枝)の婿にしたいと思っているが、昭子は遠藤と恋仲だった。 ¥330 9 ある役者達の風景 コロナ「禍」が徐々に現実のものとなり、まだ非常事態宣言が出されていなかったころ。壮年の舞台俳優の大谷は、同じ劇団に所属する草野・良太を伴って川原へと稽古に来ていた。「密」を避けて練習ができるのがそういったところしかないからだ。いつもと違う勝手にとまどう三人の会話はどこか滑稽ではあるが、内心これからへの不安と焦燥が隠し切れない。「果たして自分たちは役者であることを続けられるのか─」 ¥330 10 恋も忘れて 本牧のチャブ屋で働くお雪(桑野)は、女手一つで息子・春雄を育てる逞しい女性。ある日、お雪の商売が仇となり、春雄は学校で孤立してゆく...。 ¥330 11 本日休診 戦争で一人息子を失った三雲医院の八春先生(柳永二郎)は甥の伍助(増田順二)を院長に迎え、戦後再出発してから丸一年の記念日、伍助はこの日看護婦の瀧さん(岸惠子)たちと温泉へ出かけて行き、三雲医院は「本日休診」の札を掲げた。八春先生はこの機会にゆっくり昼寝でもと思っていた矢先、婆やのお京(長岡輝子)の息子勇作(三國連太郎)が例の発作を起こしたという。勇作は永い軍隊生活の悪夢にまだ折々なやまされ、八春先生はそのたびに部隊長となって号令、部下の気を鎮めてやらなければならぬ。 ¥330 12 若者よなぜ泣くか アメリカで映画製作を学んだ牛原虚彦は、帰国後、鈴木傳明を主演にアメリカニズムあふれる作品を次々と発表した。本作は牛原=傳明による最後の作品。妻に先立たれた上杉毅一(藤野)がモガの歌子(吉川)を妻に迎え、上杉家の空気は様変わりしていく。学生時代、水泳選手として活躍した傳明の鍛えられた体型は日本映画の新たな俳優像を提示している。 ¥330 13 東京不穏詩 女優を目指しながら、東京のバーでホステスとして働く30歳の主人公。恋人に裏切られて夢も崩壊した彼女は、5年間連絡をしていなかった実家へと帰省する。恋心を持っていた旧友との再会も果たすが、同時に受け止めたくない過去や事実が彼女の前に立ちはだかる。 ¥330 14 不壞の白珠 『不壞の白珠』は、清水による菊池寛の小説の映画化。俊枝(八雲)は成田(高田)に好意を寄せているが、成田はそれに気づかず俊枝の妹・玲子(及川)と結婚してしまう。玲子の奔放さゆえ、二人の結婚生活も長くは続かないが…。 ¥330 15 猟銃 彩子(山本富士子)は芦屋に住んでおり、夫の門田礼一郎(佐田啓二)は、学位をとるために京都の大学の内科で研究中だった。ある日、少女を連れた若い女が彩子に面会を求めてきた。「私が産んだこの子、門田さんの子」というなり少女を置いて去ってしまった。彩子は離婚を決意したが、入婿の礼一郎は「君の気持ちが直るまでいつまでも待つ」と言った。少女・薔子(鰐淵晴子)を彩子が育てることになったある日、従妹みどり(岡田茉莉子)の夫・三杉穰介(佐分利信)が訪れてきた。彼はみどりと愛情のない形だけの生活を送っていた。 ¥330 16 黄色いからす 吉田一郎(伊藤雄之助)が十五年ぶり中国から戻った時、妻マチ子(淡島千景)は鎌倉彫の手内職で息子清(設楽幸嗣)と細々暮らしていた。博古堂の女経営者松本雪子(田中絹代)は隣家のよしみ以上に何かと好意を示していたが、雪子の養女春子(安村まさ子)と清は大の仲良し。一郎は以前の勤務先南陽商事に戻り、かつて後輩だった課長秋月(多々良純)の下で、戦前とまるで変わった仕事内容を覚えようと必死。清は甘えたくも取りつくしまがない。一年が過ぎ、吉田家には赤ん坊が生まれ光子と名付けられたが、清は一郎の愛情が移ったのに不満。 ¥330 17 母と暮せば 1948年8月9日。長崎で助産婦をして暮らす伸子の前に、3年前に原爆で亡くしたはずの息子・浩二がひょっこり現れる。「母さんは諦めが悪いからなかなか出てこられなかったんだよ」。その日から、浩二は時々伸子の前に現れるようになる。二人はたくさんの話をするが、一番の関心は浩二の恋人・町子のことだった。「いつかあの子の幸せも考えなきゃね」。そんなふたりの時間は、奇妙だったけれど、楽しかった。その幸せは永遠に続くようにみえた―。 ¥330 18 Soundtrack ヴァイオリニストの兄・志音と童話作家の妹・美砂。幼い頃に目の前で両親を殺害されて以来、ショックのあまり声を無くした美砂のために志音は曲を作り、美砂は、悪夢にうなされる兄のために童話を描き続けていた。二人はお互いだけを信じ合い、ひっそりと二人だけの世界で生きていた。しかし、美砂の突然の事故死により一人残された志音は、死んだようにただ眠ることしかできなくなってしまった。そしてその数年後、死んだ美砂そっくりの美少女・ミサが彼の前に現れる。 ¥330 19 ロッカーズ 「ロッカーズ」のVo.ジンは、材木業を営む両親からバンド活動を反対されている。今日もオヤジと一悶着の末、実家を飛び出した彼の横を見知らぬサングラスの男が全力疾走していった。ムキムキボディでめっぽう女に惚れっぽいDrs.モモちゃん、合法ドラッグにハマっていつもヨレヨレ状態のB.ガクチャン、内股で占いマニアのG.コーちゃん。これがジン率いるロッカーズのメンバーだ。腐れ縁の4人が奏でるロックンロールに限界を感じたジンは、新メンバーを募集することを決意。そこに応募してきたのが見覚えのあるサングラスの男だった。 ¥330 20 ウンタマギルー 日本返還直前の沖縄で、製糖工場に勤める男、ギルー(小林薫)は、西原親方(平良進)の養女マレー(青山知可子)を誘い出し関係を持つが、そのことが親方に知られてしまう。また、マレーが豚の化身であることを知ってしまったギルーは親方の怒りを買い、妹のチルー(戸川純)の助言で運玉森に身を隠す。ギルーは森の妖怪キジムナー(宮里榮弘)から特殊な手術を受け、超能力を授かり、義賊・ウンタマギルーとなって米軍倉庫や悪徳動物商会から武器や食料を盗んでは、独立派のゲリラや貧しい村人に分け与え、島中の人気者となる。 ¥330 21 地雷を踏んだらサヨウナラ 1972年、内戦の激化するカンボジア。銃撃の飛び交う中、ニコンを携えてシャッターを押しつづける男。男は25歳のフリー・ジャーナリスト・一ノ瀬泰造。キャパや沢田教一に憧れて戦場カメラマンを志し、激動のインドシナ半島を駆け巡るうち、やがて解放軍の“聖域”〈アンコール ワット〉を撮影することにとり憑かれてしまう。“うまく撮れたら、東京まで持って帰ります。 ¥330 22 築城せよ! 2009年、過疎化がすすむ町・猿投(さなげ)に突如として現れた3人の戦国武将。彼らは400年前、分の城を完成できずに無念の死を遂げた侍の霊だった。殿様の「築城せよ!」という号令の下、町おこしを願う住民達を巻き込んで、壮大かつ無謀なプロジェクトが立ち上がる。素材は段ボール!残された時間はたったの3日。意味不明の号令と傍若無人な振る舞いに、住民たちの間で不協和音が流れる中、ひたむきに築城に打ち込む殿様の姿に、大学生・ナツキを中心にして、いつしか住民たちの心も一つにまとまっていく。しかし、もともと築城現場に工場を建てようとしていた町長一派は、段ボール城を撤去しようと、秘策を練っていた。そして完成まであと一歩と迫った夜、宴会で盛り上がる段ボール城を、町長が組織した一団が静かに包囲する。果たして、城は無事完成するのか。それとも、ひとたまりもなく壊れてしまうのか!! ¥330 23 こころの宇宙 般若心経 「一緒に住まないか」という言葉とともに、麻友子は恋人の智樹から合鍵を手渡された。彼との仲は良く、これといって不満もない。しかし麻友子は「結婚なんて考えたこともない」と言い残し、カフェテラスを飛び出してしまうのだった。その衝動に自ら戸惑いながら歩くうち踏切にさしかかった彼女は、今しも線路に飛び込もうとする男の姿に気が付く。とっさに男を押しとどめる麻友子。「余計なことをするな」と叫ぶ男の顔を見て、彼女は驚く。それは顔見知りの永山だったのだ。家庭を顧みることのなかった彼は、妻に愛想を尽かされたばかりか、経営する会社を部下に乗っ取られ、絶望の只中にあった。捨て鉢な様子でふらふらと歩き出した永山を心配し、麻友子は後を付いて行く。その時、どこからともなく読経の声が。その音に誘われるように2人は山門をくぐり…。 ¥330 24 この広い空のどこかに 川崎で酒屋を営む森田家は、後妻で入った義母しげのもと、血は繋がらないものの誠実な長男・良一と妻ひろ子、戦災で足が不自由になってから意固地な長女・泰子、呑気な学生の次男・登の5人家族。ある日、ひろ子の田舎の幼なじみで、職探しで上京してきた信吉が酒屋に現れた。彼を連れて外へ出たひろ子の姿を見かけた泰子は、わざとそのことを良一に告げて戸惑わせる。そして良一が留守のとき、再び信吉が店に現れた・・・。 ¥330 25 黄泉がえり 九州阿蘇のとある地域。ここで少し前から驚くべき現象が頻発していた。死んだ者が、死後も自分のことを想い続けてくれた人の前に、ある日突然現われるのだ。それは、ゾンビや幽霊などではなく死んだ当時のままの姿で蘇るのである。最愛の人との再会に喜ぶ家族や恋人の一方で困惑する周囲の人々。厚生労働省勤務の川田平太は故郷で起った謎の現象を解明するため現地に赴く。 ¥330 26 私は貝になりたい 清水豊松(中居正広)は高知の漁港町で、理髪店を開業していた。家族は女房の房江(仲間由紀恵)と一人息子の健一(加藤翼)。決して豊かではないが、家族三人理髪店でなんとか暮らしていく目鼻がついた矢先に、戦争が激しさを増し豊松にも赤紙=召集令状が届いた。豊松が配属されたのは外地ではなく、本土防衛の為に編成された矢野中将(石坂浩二)率いる中部軍の部隊だったが、そこで彼は思いもよらない過酷な命令を受ける。そして終戦。豊松はやっとの思いで家族のもとに戻り、やがて二人目の子供を授かったことを知る。平和な生活が戻ってきたかに思えた。しかしそれもつかの間、突然やってきたMP(ミリタリーポリス)に従軍中の事件の戦犯として逮捕されてしまう。そして待っていたのは、裁判の日々だった…。 ¥330 27 さらば愛しき人よ 修史(郷ひろみ)は標的を待っていた。やがて、闘竜会の会長・木内剛三(安岡力也)が、愛人のアパートから現われる。修史の銃が一瞬にしてボディガードを倒し、木内に向けられる。懸命に命乞いする木内。とどめを刺さず、修史は銃をしまい、弟分・哲夫(木村一八)の車で去る。早坂修史は暴力団大東連合の若手幹部だ。会長の新田(高品格)は修史に目をかけているが、闘竜会との和平工作をすすめる兄貴分の加東(柄本明)は、彼をけむたがっていた。そんな折、都心の一流ホテルで、新田の娘の結婚披露宴が行なわれた。そこで修史は、ひとりのメイドに声をかけられた。女の名は海老沢ひとみ(石原真理子)。幼ななじみの、忘れえぬ女性だ。 ¥330 28 トルソ 携帯を持たない。合コンにも行かない。他人には干渉しない。アパレル会社で事務の仕事をしながら、静かで規則的な毎日を送る独身OLのヒロコ(渡辺真起子)には誰にも言えない秘密があった。彼女は家に帰ると、顔も手も足も無い“トルソ”と呼ばれる男性型の人形を、心と体の拠り所にしていたのだ。ところがある日、ヒロコとは正反対の性格を持つ奔放な妹ミナ(安藤サクラ)が家に押し掛けてきたことで、彼女が守ってきた日常は揺らぎ始めてしまう。傷つくことを恐れて他人との繋がりを頑なに避けてきたヒロコと、夢を抱いて上京してきたが仕事も恋愛も上手くいかないミナが始めた共同生活。短い夏が終わりを告げるとき、ふたりが歩き出した新しい人生とは…。 ¥330 29 ニュージーランドの若大将 加山雄三主演「若大将」シリーズの第14作目。老舗のすきやき屋“田能久”の一人息子、若大将こと田沼雄一。日東自動車に就職しサラリーマンとなった雄一は、ニュージーランド支社で新型車のデモンストレーションを行う。仕事でエリザベスと行動を共にする中、彼が想いを寄せる節子に仲を誤解されてしまう。 ¥330 30 ブラボー!若大将 加山雄三主演「若大将」シリーズの第15作目。老舗のすきやき屋“田能久”の一人息子、若大将こと田沼雄一。三矢物産の田沼雄一はテニス大会でライバル社を破り上司に報告するが逆に叱られ、さらに道義に反した経営方針に憤り会社を退職。しかも恋人にまで別れを切り出される。 ¥330 前へ 1 / 14ページ 1ページへ 2ページへ 3ページへ 4ページへ 5ページへ 6ページへ 7ページへ 8ページへ 9ページへ 10ページへ 11ページへ 12ページへ 13ページへ 14ページへ 次へ 除外キーワードで絞り込む を除く 他の条件で探す 新着 ランキング 作品一覧 価格から探す 0〜99円 100〜299円 300〜399円 400〜699円 1000円〜