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ふたたび SWING ME AGAIN
G全てを失った男が、再び歩き始めた。指に馴染んだトランペットと出会ったばかりの孫をつれて…。
貴島健三郎、78歳。男は50年の時を経て、最後の旅に出た。友との約束を果たすために…。神戸。50年前ジャズバンドに青春を賭けていた男たちは、今やそれぞれの人生の最終コーナーを曲がろうとしていた。78歳になった貴島健三郎は、かつてのバンド仲間を探すために、思うように動かなくなった手に杖を握らせ立ち上がった。彼の願いは、何も言えないまま姿を消したあの日の許しを請うこと。そして、あの日果たすはずだった、憧れのジャズクラブ “ソネ” でのセッションを実現させることだった。それは、彼にとってやり残した人生を取り戻す最後の旅…。
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207
170
-
3.5
50年ぶりにハンセン病療養所を出た元ジャズ・トランペッターの祖父とその孫が、かつてのバンドメンバーと再会するための旅に出るロードムービー。
ハンセン病に対する偏見と差別をあまり重くならないように描いていて、半世紀にわたる固い友情と家族の絆にジャズを絡める。くすりと笑わせる演出が随所にあり、涙なしには見られないシーンもあり、心温まる素敵な作品。
バンド演奏が、吹き替えで実際に演奏していないのがバレバレだったのが残念。 -
5.0
私は大学医学部でハンセン病の講義を担当している医師です。ハンセン病回復者で国立療養所の大島青松園で50年間住んでいた財津一郎が、神戸に住む長男の陣内孝則一家に一時帰宅し、孫の鈴木亮平の運転で昔のジャズ仲間を訪ね歩く111分の2010年の映画。
映画は実際の大島のロケから始まり、そこから財津が帰宅することで陣内一家の縁談に影響が出たり、妻の古手川祐子が近所に財津を見られないようにしたりと、周囲の偏見と家族への影響が描かれている。
冒頭に陣内は死んだことにしていた財津が実は生きていることを鈴木に告げるシーンがあるが、ハンセン病のことを知らない鈴木と、ハンセン病の偏見のため交際を反対する鈴木のガールフレンドの親という世代によって異なる受け止め方と、陣内一家のとってきた姿勢はハンセン病の現在も残る問題として典型的。2019年にハンセン病家族訴訟があり、家族への被害が認められた今こそ見ておきたい映画。ちなみに本作で財津の設定は78歳であるが、2019年現在、療養所で暮らす回復者の平均年齢は80代後半になっている。
本作は2013年に56歳で早逝した監督塩屋俊が育てた鈴木の事実上の主演デビュー作であることなど、鈴木の今の人気などを考えると日本映画のなかでも重要な位置をしめる作品。それにも関わらず、本作を紹介しているウェブサイトは少なく、作品紹介をしているものでも「祖父と孫のジャズを扱ったロードムービー」としているものがほとんどであることは、今も社会に残る根強い偏見の現われ。監督はインタビューでハンセン病を扱う本作のスポンサーを探すことの困難を語っている。
扱う内容の重さに関わらず、本作は主役のふたり鈴木と財津のコミカルな演技で全体に明るい。財津は、一貫して偏見に屈しない強い精神力を持った主人公を見事に演じ切っており、ハンセン病回復者のこれまでの映画などでの描かれ方と一線を画し素晴らしい。
本作は、映画のプロットの緻密さという部分では、描きたいエピソードが多すぎて、伏線のはりかたが甘いなど欠点は多い。しかし、視聴者のほうで、エピソードとエピソードの間を自然につなぐことはある程度可能であるため、よしとしたい。たとえば、産んだ赤ん坊である(陣内の役どころ)を抱くことも許されなかった財津の在りし日の妻MINJIが描かれ、これが後半の財津と陣内の感動の抱擁シーンにつながっていくのだが、母子を引き離されたMINJIに対する財津と陣内の想いが中間に描かれることはない。
監督が描きたかったもうひとつのテーマはジャズ。本作に特にモデルはないとのことであるが、本作完成後に、ジャズを演奏していたハンセン病回復者の方が、映画を見て落涙したというエピソードを大阪のハンセン病回復者支援センターで知ることができた。舞台は神戸に実際にあるジャズライブ・レストランの「ソネSONE」で、1969年に開店したソネなので、本作の時代設定と合わせると、10年は隔たりがあるが(財津と陣内の年齢を考えると)、十分老舗であるので説得力はある。本作では渡辺貞夫が店のオーナー役でゲスト出演し、他の演奏者に較べ抜きんでた素人にもわかる驚異の音をだしている。出演者の数が多いので、渡辺は財津の昔のジャズバンドのメンバーのひとりとしておいたほうが、映画はすっきりしたものになっただろう。また、ジャズ愛好者以外の人には、演奏シーンがやや冗漫であると感じるかもしれない。
最後に本作では震災から復興している神戸をエンディングロールに見せて、これをハンセン病回復者の人生の再生というテーマとだぶらせて描くという意図がある。韓国でハンセン病家族差別を体験し自分の祖母の世話のできなかった大島の看護師MINJI(二役)の、「時間を戻す」ということは「絆を戻す」ことというセリフは金言。過去を戻すことなど可能かという問うむきもあるだろうが、(失われていた)絆を戻すことで、一気に50年という歳月が戻ることもあるということは実際に似たケースが近年報道された。それはハンセン病回復者が死んでいたと思われていた実兄と50年以上の間を経て再会を果たしたニュースで、ここでは再会までは「兄貴」と呼んでいた高齢の回復者が、再開後に「兄ちゃん」と呼びかけている。絆が戻ったことで時間の戻った瞬間である。 -
3.7
ハンセン病についても認識を深めることができた。時間の経過は色んなものを変えていくけど、変わらないもの、忘れられないもの、忘れてはいけないもある。
再び集まりジャズの演奏が始まったときは、胸にこみ上げて来るものがあった。 -
3.4
難しいテーマではあるが、
ひとつ明確なのは、
音楽は素晴らしいということ。
どんな時代でも状況でも
どこにでも“音楽”はあって
人と人をつないだり、
心を動かしたり、
音楽にはそういうちからがあると感じる作品でした。 -
4.0
映画としてというよりも、雑な感じがドキュメンタリーっぽくもあってストーリーがなんだろう、この優しい気持ちに包まれる感じ
父と父の抱擁はもう、ただ抱きしめたかった母の想いが叶ったとき
その時代を生きたすべての人の苦しみをこういう映画を通して少しでも理解のある人間でありたいと思うよ
おひょいさん、、 -
3.0
難しい映画と言うより日本と言う国の在り方を考えさせる映画ではないかと。
病気差別は、ましに今はコロナでも大なり小なりの差別が起きており、犯人探しのように差別をしたり、なったことをうつずぞと脅したり…
なった人が悪なのではなく、病気が悪なのであり、みなで考えるべきだと思った作品です。
2020年65本目 -
3.6
ハンセン病映画祭にて。
ハンセン病にかかりJazzliveを諦めた財津一郎が孫の鈴木亮平の助けを借りサプライズライブを開くロードムービー。
久々にジャパニーズトンデモムービーを観た。まず編集がかなり荒っぽくてパカパカカットを割ってしまって名だたる俳優が下手くそに見える始末。人物設定も破天荒で、陣内孝則と古手川祐子が財津一郎の息子夫婦って設定なんだけど、陣内は財津を死んだこととして存在を抹消してたし、古手川祐子はかなり煙たがっていて、それはわかるんだけど、ラスト間際、財津一郎が陣内名義で1000万残してるのを知ってからの態度の豹変ぷりが凄かった。リアリティとして描いてるのではなく、演出の狙いとして泣かせようと見せているアンバランスさが突き抜けている。鈴木亮平は友達のベンツを破壊して放置するし、てな感じのエピソードは満載。誰もが誰もネジが一本取れてるのが凄い。
一本筋の通った映画としては破綻してるんだけど、表現不能のドライブ感がヤバイ。
とはいえしっかりとハンセン病他差別に対するノー!はしっかり伝わったので映画祭的には良かった。 -
−−
☆☆★★★
※ 鑑賞直後のメモから
主人公はかってハンセン病によって、仲間と離れ離れになってしまった元ジャズプレイヤー。
映画の主題は、友情・家族・人生の締めくくり方…と言った、類いなのだが。ラストシーンを見ると、それらと共に神戸の震災で亡くなった、多くの人達への鎮魂歌を含んでいる様にも思える。
60年も前の場面で、登場人物達がまるで現代風の台詞で話しているところを始めとして。ところどころで、「何だこれ?」と感じてしまうのだが。気にし始めるととにかくキリがない。
特にクライマックスのステージシーンでは、どう考えてもメンバー全員が。時間・距離等で集まるのは不可能な感じがするのだが。そこはそれ、映画に於ける〝お約束〟ですからね〜(苦笑)
渡辺貞夫の登場場面だけは、全編に於ける白眉の場面。
この瞬間だけは画面がパッと華やぐ。
全くもって太陽の様な人だ!
2010年11月18日 スバル座 -
3.5
若くしハンセン病になった青年は長年島に隔離されていたが、自分の病をきっかけに再び歩み出す。
おじいちゃんの音楽ものか〜と思いながら見たら、ハンセン病がテーマのロードムービーだった。
最初はおじいちゃんの頑固さと家族との溝を見てられなかったけど、最後の息子とのシーンはうるっと来た。
おじいちゃんが軸になるのでスローテンポではあるけど飽きずに見れました。 -
3.4
ナベサダがおいしい所持ってってるのに対して、おひょいさんのトロンボーンつらそうだった。「世間」を象徴した古手川が謝罪してくれて報われた気がした。
(Filmarksへ)