1 女吸血鬼 東京タイムス記者の大木民夫は、フィアンセの松村伊都子の家に誕生祝いに訪れたところ、パーティーの最中、二十年前に失踪した伊都子の母・美和子が当時と変わらぬ姿で突然現れた。美和子によると、科学者である夫・松村重勝と放射能鉱石の調査に同行した際、画家の竹中によって九州の水晶の地下城塞に拉致されてしまう。なんと竹中の正体は、不死の吸血鬼と化した天草四郎の家臣・竹中信敬であり、四郎の遺児・勝姫への憧れから、その末裔である美和子を幽閉したのだった・・・。 ¥330 2 亡霊怪猫屋敷 停電の夜、久住助教授は大学の研究室で6年前の不思議な事件を思い出していた。病気を患う彼の妻・頼子のために、故郷に戻り開業するが、住んでいた家は幽霊屋敷と呼ばれていた。そしてその日から頼子の目の前に気味が悪い老婆が現れるようになり、頼子を執拗に狙い、襲い掛かろうとする。村の歴史に詳しい了福寺の和尚は、その老婆は屋敷に取り憑いた化猫の怨霊だろうと言う。この屋敷は、元々大村藩の家老・石堂左近将監が住んでいた。彼はとても短気で、碁の師匠・龍胆寺小金吾を些細な理由で切り殺してしまう。そして若党の佐平治を脅して壁に死体を塗り込み隠蔽。小金吾の母には嘘を伝えるのだが…。 ¥330 3 女死刑囚の脱獄 今井京子は、父・有道の決めた婚約者・島明夫がいたが、今日も恋人の赤尾荘一と箱根の別荘でデートをしていた。有道は、帰郷した京子から赤尾との関係を聞き、妊娠までしていると知って激昂したが、ブランデーを飲むと急にうめき声を出して倒れて死んでしまった。京子の継母・美鳥や義妹・美奈子の証言から京子に殺害の動機があり、グラスに残された京子の指紋が見つかり、京子の犯行が決定的なものになる。無罪を主張する京子だが、尊属殺人罪として死刑の判決を受け、盛岡の女囚刑務所に送られる・・・。 ¥330 除外キーワードで絞り込む を除く