1 その男、東京につき 独自のHIP HOPスタイルを確立した孤高の男 “般若”の強さ、そして誰も知ることのなかった弱さと、絶望の底を彼は初めてカメラの前で語った。東京・三軒茶屋。様々な文化がせめぎ合うこの街から一人の偉大なラッパーが生まれた。彼の名は般若。時代や流行に迎合せず、日本語によるラップにこだわり、その独特なリリックは多くのファンだけでなく、日本のヒップホップシーンそして音楽シーンに大きな影響を与えてきた。しかし、その背後にはこれまで多くを語られなかった壮絶な経験があった。少年時代のいじめ、音楽との出会いとジレンマ、自殺をも考えた過去。いくつもの困難に行先を絶たれても書くことそして歌うことだけは止めなかった。どん底から拾い上げた、本質から湧き上がるリリックは多くのファンを魅了し続け、ヒップホップでなく般若と言うジャンルを貫き、ついに武道館ワンマンライブを成功させた。諦めず、自分を追い込み、研ぎ澄まし、突き詰めたその先でやっと掴んだ光。そして、更なる高みを目指し止まることなく歩み続ける姿。今まで語られることの無かった父への想い、大きく変わった世の中の状況、今後の想いを彼はカメラに向かって話し始めた。 ¥550 2 大和(カリフォルニア) 神奈川県大和市。この町は戦後米軍基地と共に発展してきた。厚木基地の住所はカリフォルニア州に属しているのだという都市伝説があるという。この町に住む十代のラッパー・長嶋サクラは日本人の母と兄、母の恋人で米兵のアビーに囲まれ、この町同様、複雑な関係性の中で育ってきた。アメリカのラッパーに憧れて、サクラは毎日ラップの練習と喧嘩に明け暮れる。ある日、アビーの娘・レイがカリフォルニアからやってくる。日米のハーフで、サンフランシスコで生まれ育ったレイ。好きな音楽の話をきっかけにして2人は距離を縮めていくのだが――。 ¥440 除外キーワードで絞り込む を除く