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たまの映画

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伝説のバンドたま。解散、そして「いま」。彼らの変わらない生き方がそこにはあった……

現在、メディア露出よりも日々の生ライブに重点を置き活動している、たまの元メンバーの中でも、石川浩司、滝本晃司、知久寿焼の3人それぞれの日々にスポットを当てた。インディーズ時代所属した伝説的なレーベル「ナゴムレコード」元主催、ケラリーノ・サンドロヴィッチやレーベルメイトとして同じ時代を生きた大槻ケンヂ、ヨーロッパ企画主宰・上田誠、ワタナベイビー、そしてパスカルズなど、たまそして彼らを愛するアーティストと共に、聴衆を魅了し続ける音楽、自分らしい生き方で表現し続ける3人のミュージシャンを丁寧に映し出す。 本作は、気鋭の若手監督・今泉力哉初のドキュメンタリー作品。瑞々しい視点で「3人のミュージシャン」の生き方を才能豊かに撮り切った。

詳細情報

音声言語
日本語
制作年
2010
制作国
日本
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公開開始日
2016-04-22 15:00:00
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たまの映画の評価・レビュー

3.5
観た人
414
観たい人
724
  • 4.0

    Foufouさん2022/01/18 04:34

    独立した当初、楽しくやろうということになって、ギターを置いたんですね、職場に。で、明日をも知れぬ一日また一日が過ぎる。ああ、今日もなんとか凌いだな、と。仕事が終わると、相方がその古いギターを手に取って、手遊びに爪弾くわけですね。

    で、いつか、それ、なに、と聞いた。ああ、これ。ターロック・オキャロラン。17世紀のアイリッシュの吟遊詩人の曲だと。いいね、それ。いいでしょう。そしたら問わず語りに「たま」の話になって、知久さんがターロックに精通していると。日本に吟遊詩人がいるとすれば、元「たま」のメンバーだろう、と彼は言った。

    「たま」というバンドがかつてあったのを知っていますか、と街ゆく人々に尋ねるところからこの映画は始まる。「イカ天」という深夜番組があった。三宅裕二と相原勇がMCで。小生もバンド小僧のはしくれで、初回から観てました。で、音楽評論家の伊藤政則が海外のハードロック史なるものをひとくさり披露すると、スタジオに集まったバンドマンたちが「オレたちはそんな蘊蓄聞きに集まったんじゃねえ」と凄みましてね。伊藤政則を通じて最新のヘビメタ・ハードロック事情を知るようになった小生としては、なんとも複雑な思いがしたものでした。でも、まぁ、そりゃ、オジー・オズボーンがどうのこうのより、俺たちの曲を聞け、というほうが今振り返っても筋が通っている。ブリティッシュとかアメリカンとか、そんなもの関係ねえと。70年代以降の日本の教条主義がサブカルにおいても崩れ去った瞬間に立ち会ったのかも知れないと、今にして思います。そして空前のイカ天ブームのなか、非常に奇妙な形で登場したのが「たま」だった。往時、「お笑い」のカテゴリーで受容した向きが大半だったのではないか。某トーク番組で大物ミュージシャンが「たま」に対する嫌悪をキッパリ表明したとは今やファンの間では語り草のよう。しかししかし、これがとんでもない才能集団だったのは、音楽好きの誰もが認めるところ。

    かつて高円寺に「洗濯船」という酒場があった。ピカソがパリに作った溜まり場と同じ名。高円寺に住む友人に連れられて行って、そこのマスターが、この店で「たま」が時々ライブをしたと自慢した。海外の映画しか観ない友人をマスターと小生とで攻撃したのも、今となってはいい思い出である。その店はとうに潰れてしまった。地所は富裕な中国人に買われたと聞く。知久寿焼と石川浩司が高円寺を巡りながら、あの頃とすっかり変わってしまった、と感慨するのもさもありなんである。高円寺に限らない。東京は、十年と同じ風景に耐えられない土地である。

    今泉力哉が『たまの映画』を引っ提げて映画監督デビューを果たしたことは、いかにも象徴的である。「たま」はある意味東京は中央線が生んだ異能集団である。高円寺、そして吉祥寺。『街の上で』の舞台となった下北沢も出てくるが、ここを拠点にするのはメンバーのなかでもっとも modest な印象の滝本晃司で、やはり「たま」といえば中央線文化だろう。それはとりもなおさず、福島から名古屋、大阪を経て、上京した今泉力哉にとっての鮮烈な東京体験だったはずで、彼の眼差しの憧憬がひしひしと感じられるのでもある。

    カメラの向こうに、感動的なまでの音楽バカがいる。あるいは舞台の上で嬉々として他者を演じるはちきれんばかりのエネルギーを宿した役者たちがいる。そしてカメラのこちらに自分がいる。その、確たる立脚点を得たという自信が、この映画には垣間見える。そして、人に注がれる眼差しの優しさ。知久さんが尋ねられるままに酒を飲みながら自室でインタビューを受けている。虫の標本箱ばかりの簡素な部屋。すると、知久さんが、おそらくはカメラのこちらの今泉力哉に、「それじゃあ、腰を痛めるから」と気遣って腰を上げる。なんか、込み上げるものがあるわけです。その前後で知久さんが、自分の父親が交通事故で即死した話をしているんですね。自らアルカリイオン水を作るほどの健康オタクが、忘年会に酔っ払って往来で車に撥ねられて亡くなったと。人の死はかくもあっけなく、笑えてしまうものだと。なんの悲壮感もなく彼は言ってのける。「そういう感覚をみんなが持てばいいと思う」

    知久寿焼と石川浩司と滝本晃司の、「たま」解散後のこの三人の活躍(2009年現在)が映し出されるにつけ、気になるのはこのバンドの牽引者たる柳原陽一郎の不在である。今泉力哉のオファーに応えなかった柳原陽一郎。当然気になるわけで、映画を観終えた後でYouTubeでそのソロ活動を確認したら、ちょっと驚いた。すごい才能。でも、なんだか、既視感が伴う。井上陽水とか、財津和夫とか。でも、「たま」らしさもある。「たま」現象って、やっぱりきちんと検証し直す必要があるんじゃないかと、門外漢ながら思う次第。柳原陽一郎という稀有な才能が、これまた稀有な三人の吟遊詩人を束ねて、たまたま時代の空気と(誤解ではあれ)クロッシングした現象。それが「たま」だったのではないか。

    知久さんと石川さんが、高円寺の青春のモニュメントにたどり着く。そこは今や駐車場になっており、石川さんの住んだアパートは跡形もない。すると二人して駐車場の真中に寄って空を指差して、このへん、このへん、この辺りにぼくらはいたんですよ、ぼくの青春、と。こんなふうに喪失感を語れるって、なんとおおらかなことか。

    酔いどれの知久さんは言う。「やりたいことだけで、死ぬまでの時間を埋め尽くす」。

    そして彼は歌う。

    たのしかったね
    たのしすぎて
    なんだかさびしい感じ
    ぼくは大好きなんだ
    この世界が

  • −−

    こたつむりさん2021/11/19 16:52

    ♪ 夜の牛達のダンスをみたかい
      それはとてもブザマで素敵だった

    かつて、たま“だった”人たちの記録。
    全盛期の映像があるわけでもなく、衝撃の事実があるわけでもなく。淡々と彼らの現在(解散から6年経った2009年)と過去が語られる作品でした。

    なので、確実に上級者向け。
    まずは、たまの曲を知っておいたほうが良いです(石川さん(ランニングシャツ)の独特な世界観に躊躇なく浸れるのは、生まれ持っての上級者だけです)。

    有名なところでは『さよなら人類』や『オゾンのダンス』とか。『ちびまる子ちゃん』の主題歌や、ナムコナンジャタウンで使われた曲なんかも知名度は高いと思います。

    ちなみに僕が好きなのは『きみしかいない』。
    知久さん(おかっぱ+チャンチャンコ)独特の“寂しさ”が漂う名曲です。あとは滝本さん(ふつうの人)の寂寥感あふれる曲も好きですね。

    ただ、僕の中で、たまは四人組。
    柳原さん(いつも眠そうな人)の脱退は残念極まりなく。本作で出演していないのも寂しい話でした(どんな顔をして再会すれば良いのか分からない…というのが正直なところだと思いますが)。

    でも、これが“本当”の音楽性の違いなんでしょう。知久さんや石川さんたちは“奏でた音で世界観を作る”というスタイル。翻って、柳原さんは“音を模索して世界観を作る”というタイプ。鍵盤弾きとして当然の欲求に従っているだけなのです。

    それは似ているようで異なる世界の話。
    彼らが出会い、そして同じ空間の中で音楽を作り上げた…それはある意味で“奇跡”であり、その残影に囚われるのは生産的ではないのです。少なくとも、たま“だった”人たちは今でも“音を鳴らす楽しさ”を追及しているように見えました。確実に前向きです。

    まあ、そんなわけで。
    「かつて、たまというバンドが日本に旋風を起こした…」なんて伝説を紐解かずとも、音楽を楽しんでいる人たちのドキュメンタリーとして捉えても良い作品。バンドは解散しても知久さんは知久さんだし、石川さんは石川さんのままでした。勿論、滝本さんもね。



  • 2.5

    かまたまさん2021/08/15 15:22

    懐かしいな「たま」
    好きだったな「たま」
    青春の思い出です。

    アマチュアバンドのスター発掘番組「イカ天」で一躍有名人になった「たま」のその後を取材したドキュメント。

    でもこれ「元たま」の映画ですよね。
    しかも主要メンバーの柳原さん、オファー拒否って。。。
    「たまの映画」としてはどうなの?

    懐かしかったのと、解散後の元気なメンバー姿(10年前以上だけど)が見れたので得点は激甘で。

  • 4.0

    Hyさん2021/08/10 18:00

    昨晩はYouTubeのオススメで久しぶりにイカ天を観たおかげでほぼ徹夜で過去音源を探索

    最後はこの映画にたどり着きました

    柳原さんは残念ながら出ていませんでしたが、知久さん、石川さん、滝本さんの現在(映画公開2010年)の活動を中心に、それぞれの死生観まで覗かせるインタビュー

    やりたい事だけをやる、1mmもブレない三者三様のカッコ良さ
    それぞれ別の個性なんだけど、やっぱり根っこのところは同じなんだと思い、なんだか安心しました。余計なお世話ですが

    今度落ち着いたらライブ見に行こうかな

  • 3.3

    ヤマさん2021/08/04 18:01

    実はこれはたまの映画ではない。
    元たまの映画だ。
    たま時代の映像はなく、95年に脱退した柳原を除く元たまの3人の現在を切り取ったもの。

    だからたまというバンドについてはあえて詳しくは書かない。
    正直僕はそれほどコアなファンというわけではないし、
    YouTubeを漁るなりCDを買うなりして実際に聴いてもらったほうがよくわかるだろう。

    彼らは才能にもチャンスにも恵まれていた。
    日本のポピュラーミュージックの歴史に名を刻んでてもおかしくなかった。

    今でも彼らは4人とも音楽だけで生活できているらしい。
    それだけでとても幸せなことなのかもしれない。
    しかしなんとも言えない寂しさのような思いを感じずにはいられない。
    ではヒット曲を連発していたら良かったのかと聞かれれば素直にうんとは言えない。
    売れ線狙いだとか、前衛性だとか、音楽を批評する時にはよく議題にあがることではあるが、
    結局そこに明確な正解を求めることは難しい。

    ただ、知久が漏らした柳原に対する思いを聞くと、
    「たまのさよなら人類」をもう聴くことができないということはとても悲しいことだな、とだけはハッキリと感じる。

  • 3.0

    niijiifoxさん2021/07/29 23:13

    さよなら人類での柳原陽一郎と知久寿焼のコーラスを初めて聞いたときの衝撃が忘れられません

    怖いような気持ち悪いような可愛いような、変な歌詞と美しい歌声の二人

    この映画でもやはりいちばんの盛り上がりはその二人の関係性についての話になる部分

    石川浩司とのぶらり散歩のシーン、生き物紹介シーンもすごくいい

    けど、やはり知久さんのライブシーンとても良かったです

  • 3.8

    みやおさん2021/07/11 00:52

    わたしが生まれた年にメジャーデビューした「たま」の映画。「さよなら人類」を懐メロ番組とかで観て、変な人たちだなぁ〜と子どもながらに思っていた程度だった。大学生のときに同級生が「そんなぼくがすき」をカラオケで歌っていたのを聴いて、なんじゃこりゃと思って、ちゃんとは聴いていないけど、ずっとなんとなく気になるバンドだった。映画を通して、もっと色んな曲を聴きたいと思った。

    劇中の歌、知久寿焼の「月がみてたよ」「ちょっと今ここだけの歌」が印象的。

  • 3.3

    まつこさん2021/05/07 22:03

    「たまの映画」を観ないまま数年が経った。今泉作品を取り寄せるにあたり一緒に注文することに。

    よく知らない私だけど「たま」を語るには不完全な気がした。あるメンバー不在という想定外の出来事があったのかもしれないけど…ファンからしたらそれすら「らしさ」と受け取っているのかな。(そう思うとやっぱり想定内かな?)

    『なかなかそうはいかなくてもやりたいことで人生を埋め尽くす』精神と「ちょっと今ココだけの歌」にじーんとした。音楽好きの友人と飲みながら見たかったなぁ。ZO3ギター欲しかったなぁ。

    どの層に向けて作ったのかな?なんで撮ることになったのかな?とは思ったけど私がまる子を通して出会ったように「たま」を知らない若者が今泉作品を通して触れるのはなんだかとっても面白いなぁと思った。

  • 2.7

    oooooさん2021/04/24 10:48

    小学生の頃
    お小遣いをためて、たまのカセット
    を買った
    擦り切れる程聞いて縦笛で吹いた。

    あの頃から、やべー人達みちゃいけない
    けどみたい欲求があった

    石川さんは何年か後に高円寺あたりで
    拝見した。
    映画事態はこれといってだった
    けど、私は たま 好きだ

  • 3.0

    tetsuさん2021/04/06 07:38

    今泉監督作品に興味があり、鑑賞。


    [概要]

    かつて、一世を風靡した個性派バンド・たま。ブームから数年で解散した彼らの現在と、ケラリーノ・サンドロビッチ・大槻ケンヂ・上田誠(ヨーロッパ企画)など、様々な人々のインタビューからなるドキュメンタリー映画。


    [感想]

    "たま"については「きょ~、人類は初めて~、木星に着いたよぉ~!(着いた~!)」という歌詞のインパクトと、ランニングを着た"山下清"みたいなおじさんというイメージしかなかったが、本作を観ると、「個性派シンガーが奇跡的に集まった伝説的なバンド」という印象へと変わった。
    (そして、「ヒガシマル うどんスープ」のCMソングを歌っているメンバーがいるということも分かった。笑)

    作品自体は、ライブドキュメンタリーに近い体裁。そのため、各メンバーの演奏シーンも長く、彼らに魅力を感じない人であれば、若干、キツいかも……。
    (そういう点で、"たま"のファン向け映画という側面も強い。)

    今泉監督作品としては、初期作品に通ずるクレジット表記や、終盤でメンバーがバンドの解散を「恋愛」に例える描写が印象に残る。

    また、監督本人が街頭インタビューをするという珍しい場面もあり、「好きな歌手は、GReeeeNとEXILE」と答える無邪気な少年たちを採用している点に、監督のユーモアセンスが光っていた。

    「自己満足と捉えられたら終わり」、「自分のしたいものをする」と語るメンバーの言葉は、音楽のみならず、映画も含む創作活動に通ずるもの。

    近年の今泉監督作を知っていると、その両立を目指す監督のスタンスが、より、浮き彫りになってくる作品だと思った。


    参考

    ヒガシマル醤油「うどんスープCM」スタンダード(西日本)篇 / 2016年
    https://youtu.be/L4mX0I7IF_c 
    (この曲を歌っているのが、元たまのメンバー・和久寿焼さん。)

    vol.12 後編 「今泉かおり」さん 〜こんな人はどこにもいないとふと気づく〜
    https://social-trend.jp/39246/
    (制作の裏で……。)

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評価・レビュー

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    ※ニックネームに(エンタメナビ)の表示があるレビューは、2016年11月30日までに「楽天エンタメナビ」に投稿されたものを掲載しております。

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