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ぼんち

G

山崎豊子原作。船場の足袋問屋の主人公の物語。

船場の足袋問屋の主人公が、母系家族に反抗し、幾多の女性遍歴を通じ大阪商人の土性ッ骨を養ってゆく姿を、鮮やかに描く、文芸超特作。

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ぼんちの評価・レビュー

3.9
観た人
454
観たい人
400
  • −−

    むぎたそさん2021/05/07 14:03

    関西っぽい映画を観たくて鑑賞。
    大阪船場のめっちゃボンボン(市川雷蔵)が商売もまあまあちゃんとやりながらひたすら女遊びをしてましたという男一代記。という割に何か仕事でやりとげましたとか逆に大失敗しましたとかみたいなしまりのあるビッグな出来事は起こらんでな、とにかく一人の男を巡っていろいろなタイプの女が次々出てくるのをゆるゆる楽しむ感じ。
    大映の豪華女優陣共演。
    山崎豊子原作の女系家族の一族サーガもの?
    主人公の雷蔵はあまり主体性なくてひたすら先先代おばあちゃんと先代お母さんに流されるばかり。

    ボンボンは女遊びしまくるし妾も作りまくるのですが、それはいけないことではなく、むしろ男の甲斐性的な感じだし、公認妾が複数いてお給金をちゃんと出してるし、それが大きな商いの家のステータスみたいにもなってたらしい。女たちも悲壮感なくそれをお目当てにたくましく生活している感じでした。
    ぼんちって言葉知らなかったけど、若旦那という意味らしい。
    本当にめちゃ仕事してたら女遊びなんて両立できない気がするし(跡継ぎつくることが仕事なら女遊びも仕事のうちなのかな?)若旦那は女遊びできるくらいの余裕がいつもあってまあ基本実作業は番頭が仕切ってるんでしょうね。

    こういう話だと普通は男の子が生まれたら万々歳だろうし本妻にも妾にも男の子ばかり生まれるんですけど、今作ではおばあちゃんとお母さんが権力握ってるから女の子が生まれない!(ええ婿をとるのに!)って嘆いていて、実際女の子は最後まで生まれずそれが原因か家が衰退していってる様子が印象的でした。

    市川崑の映画を久しぶりに見た。画がいちいちバチくそにキマってる。元々アニメーターだってことを思い出す。岩井俊二も庵野秀明もリスペクトしてたし、いろいろ他の作り手にも影響が大きそう。色もキレイだった!若尾文子のピンクの和傘と風呂敷包み!あー、「東京オリンピック」もいつかの機会にみないとな。今上映すると変な意味を持ちそうでNHKとかでもやんないでしょうけど。
    余談だけど有馬稲子を愛人にしてたことを考えると監督としては実感を持って作れるテーマだったのかもしれないよね。。

    芥川也寸志のジャズっぽい音楽もおしゃれ。

    実質家の実権を握っているおばあちゃんがいけずすぎる。。丁稚上がりの婿(船越英二)をこきおろしたり孫の嫁をイビりたおしたり。最初の嫁(中村珠緒)がかわいそうすぎた。珠緒トイレの後、姑(お母さん)と姑の母(おばあちゃん)が月のものはまだか!って便器を笹の葉でひっかきまわしてチェックとか、陰湿すぎますぞ。。しかも本人にわかるように。。もはやギャグ描写かもしれんね。。
    おばあちゃん、客観的にみたら明らかにイヤなやつなんですが、彼女もまた家と歴史としきたりに縛られてる人生なんでしょうね。。
    お母さん(山田五十鈴)とおばあちゃん、明らかに過干渉親子だよな…。
    金持ちも、前近代は生きるの大変そうだったよな〜と思ったよね。。いろいろとルールに縛られてて。女はもちろんなんだけど男も。食うには困らないだろうけど、今の時代から見ると息苦しすぎる。。

    基本シリアスに撮っててみんな真剣なんだけど笑いたくなる場面はいくつもあった。おばあちゃんが孫の嫁定めをしながらめぼしい候補女性(もち肌のむちむちした女はかわいい女児を産む)の話をしながら、「あての肌もホラ…」ってお母さんにグイって着物はだけさせて見せたりとか。。かなりコミカル演出だよね?ギャグセン高いな。
    極めつけは、戦中の空襲の焼け跡で蔵に女たちが集合してバチバチってなるシーンと、風呂場で女たちが仲間意識芽生えちゃってたくましいーってなってるシーンでしょうね。ユーモアだね。風呂場の肩から上ヌード三人なんかは今でいうシスターフッドな感じでしたよ。

    若尾文子目当てで見たけれども、京マチ子も競馬女もそれぞれの魅力がありました。
    そして、草笛光子!主役級じゃないけどけっこういろんな映画に出てるんだよね。今生きてても女優引退してる人も多いからつい目につくよね。美人だよなあ。いいじゃないの。今作の女たちを性格で選ぶなら私は草笛光子だな。犬神家の一族(竹子役)はこの15年後くらいなのかな?


    女優の色っぽさを描きつつ、かなり編集はスピーディ。雷蔵も女優も俳優そのものは色っぽいけど、演出はスピーディすぎて情緒とかあんまなくて。けっこう淡白じゃないかな。

    東京物語のモノクロの笠智衆は若くてもじじいに見えたけどさ、カラーの雷蔵はじじいには見えないよ…。あまりあらすじ読まないで見たから最初老けメイクが謎すぎた!明らかに息子役の人たちのほうが年上っぽかったし。。見て数分してからようやく関係性がわかってきましたね。。
    全体的に年が近すぎるんだよなー。父(船越英二)と息子(雷蔵)もだし、祖母(北林谷栄)と母(田中五十鈴)も。。

    強烈な女たちを経て、最終的には近くの女中に落ち着くのが興味深い。お茶漬けの味…。

  • 5.0

    omiさん2021/04/26 15:35

    面白さで心の顎が外れてしまった、、
    土着文化に疎い自分がこの時代の「船場」にまんまと興味を持たせられて。中でも特に言葉が良い…!!!強烈なんだよなぁ。
     
    後半、戦場のシーンから一気に登場人物がデフォルメされたようにコントのような精神世界のような展開になるのが面白くてここから3回見返した。
    ぼんぼんの人柄が垣間見えるお金のシーン、女湯のシーンとおトキさんの存在、色々印象深い。

    アマプラのレビューでは物語としてはトーマス・マンやヴィスコンティの名を挙げている人が居て、それ少し分かるなと、仕上がりは全然違うけど。そして自分のツボに入ってくるのも納得。

  • 3.9

    ひるさん2021/04/12 23:46

    オープニングクレジットの途中で突如挟まれる難波の情景描写がエヴァっぽい。後半のまるで精神世界のような挿話も含めて。『好色一代男』もそうだが、市川雷蔵の色男は見てても嫌味が全然ないのが凄い。

  • 4.8

    pandatakashiさん2021/04/09 16:48

    市川雷蔵は船場の足袋屋のぼんが似合いますね。あれだけ色気ある女性陣をはべらせても全く嫌味が無い。

    おばあちゃんの大切にする船場のしきたり。雷蔵も作中で言ってたけどそれに則って生きるって楽なのかもしれませんね。憶測ですが、戦前の足袋屋って高貴な方や坊さん、茶道など、昔のアッパークラスを相手にしていたのかな?と想像出来ます。しかも消耗品。ある程度安定した収入が得られる商売だったんでしょうね。代々続く商売を船場で続けるセレブたちが「妾が男産んだら5万、女は1万」みたいなソフトな民法的なものを共有し、それに則り生きていたんだなー、なんて興味深く見れました。

  • 3.5

    ぼけっと映画さん2021/03/21 18:07

    お嫁さん追い出し描写が凄まじくてこの後何人も出てくる女性たちは一体どうなっちゃうんだとひやひやしてたら、妾はまったく違うんですね、そういうもんなんですね…勉強になります。

    画面は色々おしゃれだけどちょっとやり過ぎて取ってつけたような感じもあった。逆にいかにも湿度上がりそうなお風呂シーンはカラッと良かった。

  • 3.0

    Taulさん2021/02/23 00:57

    『ぼんち』(1960)録画分で初鑑賞。船場のぼんぼん役の市川雷蔵が飄々とした味。彼をとりまく商家や花街の女達のしたたかさ、哀れさが軽妙に描かれる。山田五十鈴、若尾文子がいい。市川崑の得意なジャンルで場面ごとの味付けが絶妙。レトロな和にモダンを掛け合わすあの映像感覚も始まっていた

  • 4.2

    MrSauceさん2021/02/21 12:47

    朝ドラのおちょやんが面白すぎるので、なにか船場が舞台の映画でもと思って、ふと思い出したこの映画を初めて視聴。
    放蕩息子も雷蔵が演じると、なんとも上品。構図、カメラも市川崑らしくモダンでオシャレ。
    そして女優陣のゴージャスさにため息。金田一世代には、もうこの頃から草笛光子が変なことやってるという嬉しさもあり。
    風呂で始まり、風呂でクライマックスを迎え、最後に忘れてた人が出てきてオチがつく。大傑作。

  • 5.0

    ばーとんさん2021/02/19 15:18

    商売には口出しできないが、家内のことは一切合切取り仕切る、現代版大奥のような趣。毛利菊枝と山田五十鈴のコンビのえげつなさがたまらない。美しく、艶やかで、甲斐甲斐しいが、計算高く、したたかで、時に下劣な苛めもする、女達の二面性をこれでもかと見せつけてくる。空襲で焼け出されて感傷に浸る間もなく、ぞろぞろ女たちが集まってくるあたりのシュールなセンスにぞくぞくする。寺での入浴シーンは、女好きがみるとエロティックなシーンだろうが、女嫌いが見るとただのホラー。女という生き物の不可解さを男目線でこれほど妖艶かつグロテスクに描き出したのは見事。女のこうした能動的で動物的な側面は、溝口や成瀬が絶対に描けなかった部分で、市川崑の視点は彼らを超えて繊細、はたまたユニークかつ現代的だ。歪つな構図と品を欠いたカメラワークも最高。文句なく傑作。

  • 3.7

    赤尾慎之介さん2021/01/18 01:43

    年始の『炎上』に続く、市川崑×市川雷蔵作品。

    足袋問屋の若旦那の放蕩を描いた作品だが、雷蔵演じる喜久治の女遊びにはギラギラとしたところがなく、むしろ弱さからフラフラと女にしなだれかかるといった風情を感じた。その弱さを品性で包んでいるので、見ていて嫌味がない。

    原作者の山崎豊子は、この映画で描かれた喜久治にあまり納得が行っていないらしく、「市川昆の『ぼんち』であって自分の『ぼんち』ではない」と述べているみたいだけど、原作はまた違う趣きなのかな。

    山田五十鈴、若尾文子、京マチ子、草笛光子、中村玉緒といった、雷蔵を取り巻く豪華な女優陣も見所のひとつ。『愛の讃歌』の越路吹雪って演技もするんだ!

  • −−

    けんたろうさん2021/01/16 04:30

    京さん、若尾さん、越路さん、僕も湯船に入ってよろしゅうございますかなおはなし。


    女遊びに現を抜かす若旦那…所謂"ぼんぼん"が、戦前戦中そうして戦後の、大阪は船場にて、立派な"ぼんち"へと成長する又はしない過程が描かれている。
    まあ父と息子と妾とババアによる、万事が万事その通りに進むだけのものであり、そこにドラマというものを感ずる事はあまりできず、正に過程といった印象でしかないが。
    しかし終盤には全く環境がために、彼の物語は、彼ならざる物語であったのだと気付かせられる。なるほど秀逸な演出。結局、屈強な女たちに翻弄されていただけなのかと思えば、すべて自業自得に思えた男の身の上も、やはり哀れなりと同情せざるを得なくなってしまう。面白い。

    そうして俳優・市川雷蔵。
    彼の声や顔を思えば、他にこの役に当てはまる人物など想定できようがない。いよいよ僕は、この人の魅力に気付いてしまったのかも知れない。


    最後に一つ。
    忘れがちな或る人物の存在に就いても、たいへん面白かった。最後の台詞、そうして幕引きに於いては、劇中の世界にいよいよ吸い込まれる感覚に陥ってしまう。
    思えば、オープニングから既に本作にはひきこまれていた。お婆ちゃんを映すカットまでもが陰影に富んでいて、身体中がゾクゾクしてしまっていたのだ。

    市川崑…うん。いい頃合いかも知れない。そろそろ、世に名高い、あの昭和傑作ミステリーを観るとしようか。

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    ※ニックネームに(エンタメナビ)の表示があるレビューは、2016年11月30日までに「楽天エンタメナビ」に投稿されたものを掲載しております。

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