金持を喰いちぎれ

金と権力があるからといって、おまえらに権利はない！

ロンドンで最も金持ちの集まる高級レストラン〈バスターズ〉でウェイターとして働くアレックスは、いけ好かない客やマネージャーにいびられクビになった。身寄りも友人も家もなく社会の最下層に沈んだアレックスは生活保護を受けようと役所を訪れるが、高圧的な役人の態度に怒りが爆発、役人を射殺した。同じくロンドンでは乱暴で下品だが実行力のある上流階級、超タカ派内務大臣ノッシュがテロリストのゲリラアタックを単身素手で解決、大人気となった。そのノッシュを危険視するソ連のスパイ、英国情報部司令長官は部下のスパイダーとともにノッシュに女性スキャンダルの罠を仕掛けるが、送り込まれた高級コールガール、フィオナは一発でノッシュの子をはらんだ。ノッシュには上昇志向の強い妻サンドラがいたが、ノッシュが英国女王と浮気をしようとしたとして妻に離婚を告げられ落ち込んだ。アレックスは底辺部隊を率いて〈バスターズ〉に突撃、怒りの弓矢が次々と金持ちの胸を射抜いた。クズどもを殲滅した部隊はレストランを〈イート・ザ・リッチ〉に改名、徹底的に金持ちをコケにする商法と大人気メニュー“ ミンチ＆チップス” で大繁盛となった。噂を聞きつけた英国首相やノッシュも訪れ振る舞われるミンチ肉料理に舌鼓を打つ。そしてフィオナが急に産気づき、赤ん坊が産まれた。もともと子供が欲しかったが子宝に恵まれなかったノッシュは興奮して我を忘れた。だが〈イート・ザ・リッチ〉の誰にも言えない秘密とともに、最上位と最底辺の対決のときが迫っていたのだった。