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東京物語

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世界的巨匠・小津安二郎の代表作にして、戦後日本における家族の崩壊を描いた傑作ドラマ!

朝鮮特需にわく戦後の日本。広島・尾道に住む老夫婦の周吉ととみが、東京で暮らす子供たちを訪ねにはるばる上京してくる。長男・幸一や長女・志げら子供たちはふたりを歓迎するが、それも束の間、早々に自分たちの生活パターンへと戻っていく。そんな冷たい子供たちの代わりに周吉たちの世話を快く買って出たのが、戦死した次男の嫁・紀子だった。

詳細情報

音声言語
日本語
制作年
1953
制作国
日本
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公開開始日
2014-04-28 15:00:00
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東京物語の評価・レビュー

4.1
観た人
12405
観たい人
7136
  • 5.0

    Kamiyoさん2021/04/19 03:29

    1953年 ”東京物語” 監督 小津安二郎
    「晩春」、「麦秋」に続き、原節子が紀子を演じた
    「紀子三部作」と称される、小津映画の三作目

    映画が好きになると過去の名作が観たくなりますよねぇ
    ありきたりな表現ですが年齢を重ねるごとに
    印象が違ってきて深い余韻と新しい発見が有ります

    風が煙突の煙りを揺らし、肌着の洗濯物をたなびかせる原風景の中で、原節子と杉村春子を対極として捉えることで日本の家族を相対化してみせる。

    テーマは「家族とは」という小津作品晩年の共通テーマだし
    配役もテーマ同様さしたる変化はない。
    全編静かな時間が流れており
    これといったドラマがあるわけではないが最後まであきさせない。
    それは現代のドラマに慣れきっているものには
    逆に新鮮に感じるという部分もあるが
    むしろ小津独特のカメラーワークや演出などの効果ではないか。

    たとえばほとんど抑揚のないセリフ回しによる会話は
    「この人なんて演技が下手なんだろう」と思ってしまうが
    見ているうちにそれが自然と耳にはいるようになり
    むしろ「なんてきれいな日本語なんだろう」と思うようになる。
    すくなくとも僕はとても恥ずかしくて
    このような会話はできないだろう。
    約60年前の当時でもこのような会話があったかどうか。

    そういった会話がある一方で長女志げ(杉村春子)のように
    下世話な会話(いかにも現代的な)をする人物も対照的に配している。

    終戦から8年目。1953年の夏。尾道で暮らす老夫婦(笠智衆、東山千栄子)が、「これが最後になるかもしれない」と思い立ち、東京で暮らす子供たちの家を訪ねるために蒸気機関車で上京する。
    しかし、町医者の長男(山村聰)も美容院を営む長女(杉村春子)も、自分の仕事や生活で手一杯の様子で、両親の来訪を心から喜ぶ余裕がない。
    そんな中、戦死した次男の嫁の紀子(原節子)だけが、心を込めて二人に接し、仕事を休んで東京の名所を案内したり、夜に訪ねて来た姑を家に泊めて優しい心遣いを示すのだった。

    老夫婦は子供たちの態度に落胆もするが、それでも自分たちはまだいい方だ、幸せな方なのだと穏やかな諦念を持って受け入れる。
    二人の熱海での逆光の堤防シーンはとても美しく
    ずっと眺めていたかったです

    ラスト近くにである紀子(原節子)が三女京子(香川京子)とする
    会話の中に集約されていると思う。
    母の葬儀が終わると、長男幸一長女志げらは
    すぐに東京へ戻ってしまいます。

    紀子が残って、義父周吉(笠智衆)を甲斐甲斐しく世話します。
    紀子と京子の会話(少し長くなりますが)

    京子。。『兄さん姉さんも もう少し居ってくれも良かった思うは』
    紀子。。『皆さん お忙しのよ』
    京子。。『ずいぶん勝手よ、言いたいことだけ言ってさっさと帰ってしまうんですもの』
    紀子。。『それはしょうがないのよ お仕事があるんだから』

    京子『だったら紀子姉さんでもあるんじゃないですか自分勝手なのよ』 
    『お母さんが亡くなるとすぐお形見ほしいなんて、あたしお母さんの気持ち考えたら、とても悲しうなったわ、他人どうしでももっと温かいとわ、親子ってそんなもんじゃないと思う』

    それを受けての紀子のセリフ
    『だけどね 京子さん私もあなたぐらいのときはそう思ってたのよ でも子供って大きくなると段々親から離れて行くもんじゃないかしら』 『お姉さま位なると もう、お父さまやお母さまとは、別のお姉さまだけの生活ってもあるのよ お姉さまだって決して悪気で、あんな事をなさったのじゃないと思うのよ
    誰だってみんな自分の生活が一番大事なってくるのよ』

    京子 『そうかしら でも私そんな風になりたくない それじゃ
    親子なんて随分つまらない』

    紀子 『そうね でもみんなそうなってくるのじゃないかしら
    だんだん そうなるのよ』
    京子 『じゃあ お姉さんも』
    紀子 『え。。なりたくないけど やっぱりそうなっていくわよ』

    二人の会話は
    京子 『いやねえ世の中って』
    紀子 『そう、いやなことばっかり』ということに帰結します。

    だからといって、小津監督は家族のつながりなんて無情なもんだと言いたかったのではないはずです。
    子が成長し、親元を離れ、生活基盤を据えてしまえば、それぞれの屈託をかかえて、とうぜん親子関係なんて疎遠にならざるをえません。
    誰だってそうです。そうならざるをえない社会のやるせなさや寂しさを
    東京物語は描いているのだと思います。
    「無常感」というよりも「やるせなさ」をこれほど感じたこともない。

    周吉(笠智衆)は紀子に
    「妙なもんじゃ。自分の育てた子供より、言わば他人のあんたの方が、よほどわしらにようしてくれた。ありがとう」
    周吉の言葉に紀子は関を切ったように泣き続ける…。
    原節子さんが演じる紀子の、咲きこぼれるような美しさと優しい心遣いに見るたび救われるような気がしたものです。

    まだ銀座を通っていた路面電車、屋上の物干し用ベランダ台、原節子の住んでいる6畳一間のアパート
    尾道の瓦屋根、山の上から、実際に見た瀬戸内海の美しさは素晴らしいです。
    この頃まではまだあった日本語の会話の美しさ。
    バスのガイドさんの案内まで、美しく響く。

  • 4.0

    こまちさん2021/04/19 00:15

     『東京物語』は1953年に公開され、監督は小津安二郎、主演は笠智衆と原節子である。上京した年老いた両親とその家族たちの姿を通して、家族の絆、夫婦と子供、老いと死、人間の一生、それらを冷徹な視線で描いた作品であり、家族という共同体が年を経るとともにバラバラになっていく現実を、独特の落ち着いた雰囲気でつづっている(wikipediaより)。

     私は、本作の音声表現が印象に残っている。

     笠智衆演じる周吉とその妻とみの口調は非常にゆったりとしていてあたたかみが感じられた。一方、長女の志げや東京の登場人物たちは早口でどこか無機質な音声である。この対比から、尾道でゆったりとしたあまり変化のない生活を送っている両親と、忙しなく変化を続ける東京で暮らす子どもたちとの価値観の違いや心理的な乖離がうかがえるようである。

     また、笠智衆のセリフ演技が独特である。特に印象深いシーンが2つある。

     1つ目は、セリフの頭に「ああ...」や「やあ...」といった間を作ったり、それ単体のセリフ演技である。普通の会話文の前にこのセリフがあることで独特のリズムが生まれていると感じた。また劇中何度も出てきているが、それぞれ微妙にニュアンスが異なっており非常に面白い。

     2つ目は、町医者の長男から、危篤状態のとみが朝まで持つかどうかと告げられた時に発したセリフである。「そうか...いけんのか、そうか...いけんのか、そうか...おしまいかのう。」とゆったりとした間を作りながら「そうか...」と3回繰り返す。3回繰り返される中で、ダイアローグとしての発声と自分自身に言っているかのようなモノローグのダイアローグ化としての発声が混在している。これは顔の向きや口調などでさりげなくニュアンスを変えることで表現している。また、繰り返し同じ言葉を使うリフレインは印象を強める効果のほかに音楽的なリズムを生み出す効果もあると考える。

     このように笠智衆のセリフ演技はゆったりとした中に音楽的な独特のリズムを生み出してる。これは「小津調」といわれる小津安二郎監督の独特な表現方法によるものである。小津監督は脚本の段階から動きの演出をしており、セリフ演技における語尾やイントネーションまで細かく設定している。倒置やリフレインなどの言い回しを多用し、これらによって音楽的な独特のリズムが生まれるようだ。

     また音声表現以外の演技演出で印象深いのが、あまり感情的な演技ではないという点である。妻が死んだ後でも笠智衆の語りは変わらずゆったりと穏やかである。表情も作品を通してあまり起伏はない。これは実に写実的であり、わざとドラマチックにするなどの演技的な忖度がない状態ともいえる。一方で独特な語り口調は音楽的な様式性があり、音声表現と演技表現を通して写実性と様式性の融合が図られているのではないかと考える。

  • −−

    惹句さん2021/04/18 22:04

    - やぁね、世の中って.
    - そうね、やなことばぁっかり.

    - 何事もなく毎日が終わっていくのが寂しくて、何かを待っている

    奥ゆかしいとはこのこと、哀愁とはこのこと. 生きている中で一番哀愁を浴びた. こんな老夫婦になりたい.
    大人になるのがそんなことなら大人になりたくない気持ちとてもわかる、親が煙たい気持ちもわかる、私は親が亡くなった時あんな風に泣けるのかな.

  • 4.5

    majimakiraさん2021/04/18 02:27

    小津安二郎監督の不朽の名作。山田洋次監督によるオマージュ作品を先に鑑賞して以来、漸く触れることができた。

    戦後復興の路を辿り近代化する東京で、両親、家族との関係をどこか希薄にし、ぞんざいにしているような長男長女の様子を、対照的に終始思い遣りをもって接する戦死した次男の妻のそれを通して、どこか冷徹に、そしてどこか諦観をもって描き出しているよう。
    それでいて、人物固定のカメラでの描写と深みのある台詞、そして全体的に穏やかでゆっくりと進む場面場面がとても優しい味わいを持つため、その細やかなコントラストが非常に印象深い。

    次男の妻・紀子の優しさ、そしてその紀子でさえも、自我と我儘が芽生えつつあることに戸惑い、
    自己嫌悪を感じながら生きていると分かるラストのやり取りは特に素晴らしく、思わず涙した。妻に先立たれた父・周吉が、穏やかや微笑みを持って尾道の家の窓の外を眺る姿もとても心に残る。

    部分的に現代にもその姿を残す少し希薄な家族関係が、この頃にも垣間見えていたのかと考えると、約70年前の作品とは思えぬほど身近にそのリアリティを感じる。

  • 4.0

    sousinnさん2021/04/17 17:58

    偶には邦画の白黒を

    10代の時に見たら分からなかったんだろうなぁこの良さは
    各年代で見て行きたい良作でした

  • 4.0

    ぷじさん2021/04/16 18:58

    おばあちゃんとおじいちゃん、邪魔もの扱いされても、よっぽどいいほう、私ら幸せな方って言ってて切なかった
    家族って難しい〜昔の映画だけど今の時代のあるあるかもしれない

  • 3.7

    みすしょさん2021/04/16 18:54

    人生というテーマを家族で描いた映画

    昔の生活が知れるため資料的価値も非常に高いと思う

    めんどくさそうだけど今よりも余裕があった時代

  • 3.9

    鹿山さん2021/04/16 09:04

    「家族」という関係を維持するのはこんなにも大変なんだよ!面倒なんだよ!なのに尊さを感じてしまうのは一体何故なんだろうね!というおはなしと受け取りました。僕も親孝行しなきゃな・・・。

    僕が参考にしている映画好きの方々は皆口を揃えて、小津安二郎監督作品では定番の本作よりも、晩年のカラー作品を推している印象があります。次は『お茶漬の味』『秋刀魚の味』辺りを鑑賞したいなー。

  • 3.5

    ふぁぶさん2021/04/15 22:47

    画角がどうだとかセリフがどうだとか、そんなこともちろん何にも説明できないただの映画好きが、劇的なことが起こらない古い白黒映画に最後まで惹きつけられたのは、やっぱり何かしらあるんだろう。

    わざわざ東京に出てきた両親を少し迷惑そうに扱う長男長女にイライラしてしまう気持ちもありつつ、その気持ちも分かってしまう。

    1番気を許している相手だからこそ、雑な扱いをしてしまうし、年老いていく親を見てふと不安になる気持ちと、それでもやっぱりいつまでも永遠に元気でいるんじゃないかと思ってしまう気持ちもわかる。

  • 3.5

    チャイさん2021/04/15 20:15

    京子の愛情はもちろんのこと、長男長女の両親への雑な接し方も家族ゆえなのが難しいな。
    今回は子の立場で見たけど、親の立場になって見るとまた違った気持ちになるのかなと思う。
    淡々と話が進んでいくの、人の家庭をそのまま覗き見してる感覚になった。

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    ※ニックネームに(エンタメナビ)の表示があるレビューは、2016年11月30日までに「楽天エンタメナビ」に投稿されたものを掲載しております。

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