晩菊 林芙美子の3つの短編小説を翻案とした成瀬巳喜男の傑作。不動産と金貸しで生計をたてているきん、夫と飲み屋をやっているのぶ、ホテルで掃除婦をしているたまえ、雑役婦をしているとみ。芸者上がりの4人の中年女性をヒロインに、各々のエピソードがユーモアと哀歓をもって描かれる。色恋より金が大事なきんはある日、若いころ燃えるような恋をした田部から会いたいと手紙を受け、美しく化粧をして迎えたが、田部の目的は金の無心だった。それを知ったきんはたちまち冷たい態度になり・・・。 ¥330 憧れのハワイ航路 岡田秋夫と山口五郎は同じ学校の出身で、今でも「うきよ」という小さな飲み屋の二階に一緒に下宿していた。二人とも貧乏暮らしで、岡田は夜間中学の英語教師で、山口は画を描いているが、何かにつけて助け合っていた。岡田は音楽に関心を持って暇さえあれば歌を歌っていたが、そんな彼はハワイで生まれて、母が死んでから父を残して日本の学校で青少年時代を過ごしたが、戦争のため父親の消息はわからなくなり、その面影を懐かしみながら、ハワイ時代の思い出に浸っていた。「うきよ」の女将・みきは初婚に失敗し、二人の子供を残して家出をし、現在の亭主・松吉と連れ添っていた。みきが子どものことを忘れられずにいると、偶然に岡田が花売りの娘を救う。その娘・君子こそみきの子どもであった・・・。 ¥330 春だドリフだ全員集合!! 三重の城下町。この町はずれのストリップ小屋で冴えない小噺を一席披露しているのは、万年二ツ目の噺家・なまづ家源五郎。 このあたりの興行を取り仕切っている中本竜三に、小柳ルミ子のブッキングを頼まれ、大見を切って安請け合いをする。 手付を貰って東京に戻るが、当然、小柳ルミ子サイドに断られてしまう。落胆の中、師匠の元に行くと、芸の出来にダメ出しをされ、 あげく、いかりや亭長楽という名に改名させられる。気分を変えるべく行った飲み屋で、ひょんなことから加藤ヒデオという青年と知り合う。長楽はヒデオに茶楽という芸名を付け、無理やり弟子にする。 ¥330 京都殺人案内 花の棺 副大統領とともに来日した令嬢のキャサリン(シェリー)は、副大統領の帰国後も生花を習得するため、一人残ることになった。以前より親交のあった東流の小川麻衣子(二宮さよこ)を求めて京都を訪れたキャサリンに、京都府警の狩矢部長刑事(藤田まこと)が警護についた。ところがホテルでのレセプションに麻衣子は現れず、キャサリンをガッカリさせる。そのとき、狩矢に麻衣子が毒殺死体で見つかったという連絡が入る・・・。 ¥330 放課後 高校1年生の亜矢子は、階下に下宿する夫婦に興味を持ちはじめる。ある土曜日の放課後、亜矢子は研二の浮気現場を目撃し…。森谷司郎監督が描く東宝青春路線の一編。主題歌は井上陽水の「夢の中へ」。 ¥330 積木くずし 非行に走った娘とそれを更生させようとする両親との凄まじい闘いを描く。超ベストセラーとなった穂積隆信原作の同名ノンフィクションの映画化で、脚本は「北斎漫画」の新藤兼人、監督は「伊賀忍法帖」の斎藤光正、撮影は田端金重がそれぞれ担当。穂波由布子は中学2年生。彼女は幼児時代に腹部腫瘍の大手術を受け、その後遺症で体が弱く髪が赤かった。その髪の色が不良女生徒グループの気に障り、凄まじい乱闘の果てに由布子の体と心は傷ついた。家の貯金通帳から十万円を引き出した由布子は、親友の笹原明子と連れだって家出する。 ¥330 カウボーイビバップ クールなジャズのリズムで贈る、スタイリッシュなハードボイルドSFアクション。 ¥110 吉原炎上 名取裕子、藤真利子、二宮さよ子が体当たりの演技を魅せる、吉原に咲き、散ってゆく華の物語。 ¥330 陽暉楼 池上季実子と浅野温子の乱闘シーンは必見!! 宮尾登美子、五社英雄の名コンビによる文芸ロマン大作。 ¥330 除外キーワードで絞り込む を除く