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炎上

G

市川崑が三島由紀夫の「金閣寺」を市川雷蔵の主演で映画化した秀作。

昭和19年春、徒弟として京都の驟閣寺(しゅうかくじ)に住み込んだ溝口吾市にとって、驟閣はこの世で最も美しく、信仰に近いまでの憧憬の対象であった。だが戦後、観光地と化した寺の経済は豊かになり、住職の生活も一変する。吾市の違和感はいつしか絶望へと変わり、やがて破局を迎える…。実際の国宝放火事件に材を取った三島由紀夫の読売文学賞受賞の小説「金閣寺」を映画化。雷蔵の演技はブルーリボン賞を受賞するなど高く評価された。また市川監督と宮川一夫カメラマンが初めて顔を合わせた作品でもある。

詳細情報

関連情報
原作:三島由紀夫「金閣寺」
音声言語
日本語
制作年
1957
制作国
日本
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公開開始日
2015-11-20 15:00:00
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炎上の評価・レビュー

3.9
観た人
559
観たい人
480
  • 4.2

    ほーりーさん2020/07/02 18:35

    【市川崑特集④ なぜ彼は憧れだった寺に火をつけたのか】

    以前の更新からだいぶ間があいてしまった。仕事やプライベートも忙しかったのは確かだけど、この『炎上』という作品は何度も観ないとその心臓部に達することができないほど奥深かったのでレビュー書くのに時間がかかった。

    とはいえまだまだ核心に触れるまでには至ってないのだが……。

    三島由紀夫原作の『金閣寺』は1950年に学僧が金閣寺に放火した事件を題材にした小説。

    市川崑が映画化するにあたり金閣寺から名前を使うなとNGをくらって結果『炎上』という確かにタイトルになったとか。

    ※ ※ ※

    国宝にも指定されている京都の名刹・驟閣寺が全焼した。犯人はすぐに検挙され、寺に務める見習い僧の溝口吾市(演:市川雷蔵)という青年の犯行だった。

    話は事件発生の数年前に遡る。舞鶴の海岸沿いにある小寺の僧侶だった溝口の父(演:浜村純)が亡くなり、彼は父の修行時代の友人で驟閣寺の住職・田山道詮老師(演:二代目中村鴈治郎)のもとへ預けられる。

    溝口は読経はできるもののひどい吃音で、そのことをひどくコンプレックスに感じていた。この寺でも副住職(演:信欣三)から「そんなんで檀家に法話ができますか?」と馬鹿にされてしまう。

    そんな溝口でも親しい修行仲間ができ、尊敬する老師に仕えることを喜びに感じていた。
    ちなみにこの老師、表向きは聖人君子で通っているが実際はお金にがめつく外で女も抱えているという俗っ気たっぷりの人物だった。だが溝口はそんなことを知るはずもなかった。

    溝口も徐々に新しい生活にも慣れようとしていたある日、彼の母親・あき(演:北林谷栄)が驟閣寺を訪ねてくる。息子が驟閣寺の住職になれるように、食料など手土産を持って老師に挨拶に来たのだ。

    他の男と不倫していた過去をもつこの母に嫌悪感を抱いていた溝口は、母と久々に会ってもちっとも嬉しい気持ちは起きなかった。というかこの神聖な驟閣に来てもらいたくなかった。

    そして、溝口はある出来事がきっかけで老師との関係がギクシャクするようになり、それを追い討ちするかのように、足の不自由な同級生・戸苅(演:仲代達矢)と出会ったことで溝口はさらに自分を追い詰めていくことになる。

    ※ ※ ※

    市川雷蔵はじめての現代劇出演であり、役者として大きく羽ばたくことになった記念碑的作品。ノーメイクだとどこにでもいそうな顔立ちの雷蔵が神経質気味の若者をリアルに演じている。

    何故、主人公が心より憧憬の念を抱いていた驟閣に放火したのか。

    尊敬していた老師……唯一生きている肉親である母……自分と同じく障碍者にも関わらず高みの存在にいた戸苅……外で偶然見かけた高貴な顔立ちの女性(演:新珠三千代)……。溝口が慕おうとしたのは、いずれも溝口の想いとは裏腹に尊敬に値しない俗世間の人々だった。

    しかし唯一、彼の尊敬を裏切らなかった人物がいる。彼の父である。春日太一さんがwowowぷらすとで市川崑映画に出てくる浜村純はその映画のキーパーソンになってることが多いと言っていたが本作はその最たるものだと思う。

    生前の父に連れられて以来、再び驟閣に訪れた溝口は、そこで父との記憶がよみがえる。つまり溝口にとっては驟閣=父親であったと思う。

    老師との仲の悪さが決定的なものになり、その驟閣の傍にいることができないと覚悟した溝口は、かつて父親の遺骸を自分の手で火葬したように汚らわしき者から守るため放火したのだろう。

    最初は観ていて彼の行動が理解できなかったが、何度か観ているうちに何となくあの放火は彼なりの弔いだったような気がした。

    さて市川崑の演出、巧いと思ったシーンがある。老師が初登場する場面で、老師は自室でずっと顔に化粧をしている。のちで明かされるが若い女と付き合っているため若作りをしているのだ。

    この時、別に時間の経過とか表現するわけでもなくディゾルブを使用している。でもこの効果のおかげでしっかりとお化粧するほどの老師の俗っぽさがかえって強調されているように感じた。

    ■映画 DATA==========================
    監督:市川崑
    脚本:和田夏十
    製作:永田雅一
    音楽:黛敏郎/中本利生
    撮影:宮川一夫
    公開:1958年8月19日 (日)

  • 3.5

    靉靆さん2020/06/21 14:17

    99分という中で丁寧に丁寧に描かれた「金閣寺」。回想シーンの導入や、ぐっと寄るカット、白黒ということもあって雰囲気が出てとても良かった。

    溝口の醜さと、驟閣寺の完璧な美しさ。驟閣寺を燃やすことで自身の醜さと同等にしようとしたのか。。

    母への嫌悪、師からの信頼の消失、寺で仲良くなった友人の死、、
    自分に非があるというのもあるが、どんな事にも報われず、自分を否定し続けながら生きる溝口青年。驟閣寺への異常な思い。
    色々考えだすと難しくなってくる。

    原作「金閣寺」は随分前に読んだので、もう一度読んで理解を深めたい。

  • −−

    Dさん2020/06/19 19:30

    ‪三島由紀夫の金閣寺が原作、
    市川崑‬監督、脚本‬に和田夏
    十‬・長谷部慶治‬、撮影‬は‪宮
    川一夫‬の1958年の大映映画。
    ‪市川雷蔵‬、‪仲代達矢‬出演。

    もうクレジットを見るだけ
    でご飯大盛りをたいらげら
    れるほど超豪華てんこ盛り
    の御馳走映画。

    クールでスタイリッシュ、
    ミニマムな市川崑の画に、
    あえてのモノクロ撮影での
    宮川一夫のカメラが入る事
    で、ヘビー・シリアス・ダ
    ークな拡張高い芸術作品へ
    と昇華している極上の逸品。

    美の不変性への希望と破壊
    衝動に駆られる狭間で揺れ
    る心理描写、孤独・女性へ
    の偏見・コンプレックス等
    を抱えた屈折した青年像を、
    原作とは異なるものの素晴
    らしい脚本を、演技派とし
    ての市川雷蔵を遺憾なく発
    揮して、見事に体現した大
    傑作だ。

    雷蔵を支える仲代達矢の存
    在感もえげつなく、他にも‪
    中村鴈治郎、新珠三千代、
    中村玉緒‬など出演者にも恵
    まれた記念碑的作品。

  • 3.8

    りょーこさん2020/06/16 07:08

    1950年7月2日
    1人の学僧が国宝・金閣寺に放火

    それを基にした三島由紀夫の小説「金閣寺」の映画化作品。
    やっとこさ読破したので、こちらも観てみました~

    市川昆監督によるモノクロドラマ。
    モノクロ故の炎が美しかったです☆
    火の粉が舞うシーンは忘れられない……

    しかし小説も映画も、まず言葉が難しいな(泣)
    映画は字幕が欲しかった。

    が、若き市川雷蔵の捨て犬のような佇まいと、内に秘めた怒りや悲しみは痛い程伝わってくる!

    仲代達矢も唯一無二の存在感☆
    シニカルなキャラクタがイイ!!!



    亡くなった父親の友人の寺"驟閣寺"で働きながら学校に通うことになった溝口(市川雷蔵)。

    吃音障害のある溝口だが、住職は優しく支えてくれた。

    しかし、心配性で過干渉な母や、驟閣を汚す輩、学校で出会った足の悪い戸刈(仲代達矢)などにより、心が乱れていき……



    美との心中。

    ちびっと中村玉緒や新珠三千代が出ていて、固くて重たい空気がほんの少し和らぐのが心地好い♪

    が、吃音に悩み段々と話さなくなり話せなくなり、さらに母親の過度な期待で押し潰されそうになり…

    そんな溝口の分かるようで分からない心情がずっと続き、かなりツラい作品でした。

    戸刈との会話が一番良かったなぁ♪
    障害を利用する者と障害に潰される者。
    対比が上手い。

    小説は犯人目線の告白文だったので、違う視点で観ることが出来たのも良かった!
    これを踏まえてまた「金閣寺」読もうかな☆

  • −−

    Cisaraghiさん2020/06/14 22:56

    安珍でもぼんちでも狂四郎でもなく、濡れ髪シリーズのバカ殿やドヤ顔旅がらすでもない、錦織圭でもない、中学校の時に他クラスのどこかにいたような大人しそうで目立たない知らない顔の男の子が、あの三島由紀夫原作の、あの市川昆監督の作品で主演し、仲代達矢や鴈治郎とサシで演技しているのはどういうこと?雷蔵デビューした頃の奇妙な感じがまた頭をもたげる。世界には市川雷蔵がいる世界といない世界があって、ずっといない世界しか知らなかった私には、市川雷蔵が映画界の中心にいる世界が何だかパラレルワールドのように思えるらしい。

    何となく読む機会を逸していた三島の代表作のひとつ。三島が何を描きたかったのかをもっとよく知りたいので、いよいよ原作を読むしかない。

  • 3.9

    makoさん2020/06/13 21:34

    没後50年特別企画「市川雷蔵祭」で上映。この日は本作と『薄桜記』を鑑賞。

    原作は三島由紀夫の小説「金閣寺」
    未読です。
    映画では一部設定変更されています。
    金閣寺は驟閣寺(しゅうかくじ)に、登場人物の名前など。
    市川崑監督、モノクロの作品です。

    冒頭、驟閣寺を放火した溝口(市川雷蔵)の取り調べシーンから始まります。放火した理由も何も話さず、黙秘を続ける溝口。そして回想シーンへ。
    溝口がどういう人物で、驟閣寺をどう思っていたのか。
    何故、放火をするに至ったのかが描かれています。
    モノクロですが驟閣寺が燃えるシーンは美しかったです。

    驟閣寺の美しさに魅せられた青年。
    でも現実世界では人の醜さを垣間見る。信頼していた師の裏の顔、母の不貞、友人の裏切りなど。
    吃音を馬鹿にされ、劣等感を持つ溝口の孤独。溝口の鬱屈した気持ちが伝わる。
    人の醜さを打ち消すような存在として驟閣寺に執着していく溝口の危うさ。
    それを見事に演じた市川雷蔵さんの演技が見事でした。
    市川雷蔵さん、名前は知ってますが作品は観たことがなく本作が初鑑賞です。
    歌舞伎役者で、有名な俳優としか知らず。お顔も知らず観ました😅
    本作では吃音に劣等感を持つ学生僧役。
    顔を知らずに観たので、本当にこの純朴そうな青年が市川雷蔵なの、と思いながら観てました。
    溝口の学友・戸刈役に仲代達矢さん。足に障害がある学生役で障害を逆手に取り高慢な令嬢の気を引くゲスな男。
    雷蔵さんよりイケメンでした笑
    驟閣寺の住職役に中村鴈治郎さん。中村玉緒さんのお父さんです。玉緒さんお父さん似ですね。
    後半、中村玉緒さんも出ていてびっくりしました。

    本作は市川雷蔵さん初の現代劇主演作で数々の主演男優賞を受賞されたそうです。
    劇場鑑賞できてよかったです。


    一階席 1人+α、二階席 2人
    劇場鑑賞 #61
    2020 #120

  • 3.6

    マーくんパパさん2020/06/13 19:30

    絶対的に不変の美への執着、他人の手や俗世間の偽善から汚されることを救う唯一の方法が自己の内なる物にしてしまうこと、それが放火による消滅だったのか。三島文学の香りを再現してる。

  • −−

    黒さん2020/05/24 20:54

    日本版のアレックス。理解されない孤独さ。好きな子のポスターを燃やすドニーラヴァン、心の拠り所で資本主義に利用されてる金閣寺を燃やす市川雷蔵

  • 4.5

    ditaさん2020/05/18 00:28

    まずはじめに、原作は未読なのでわたしはわたしの感じたことしか書けません。ご了承ください。

    「誰もわかってくれへんなぁ…」に折り合いをつけ、「何も考えへんのがいちばんいい考えだ」を拠り所にして生きることに随分と慣れてしまったわたしにはとても辛い映画だった。

    考えすぎて眠れない日々、不安定な精神を薬で紛らわす日々、信じたい物事や信じあいたい人を試しては傷つく日々なんてもうごめんだ。俗世にまみれ、孤独に背を向けたほうが生きやすい。そんな建前を自分に言い聞かせているうちに、自分のこころがどこにあるかもわからなくなってしまった。わたし自身がわたしに向き合わない限り、家族はもとより友人や恋人とどれだけ気持ちを通わせたとしても、わたしの本心はわたしさえも知らない場所でじっとうずくまっている。絶望の炎と心中する勇気もないままに。

  • 4.5

    Gさん2020/05/11 21:38

    原作を読んだことがあったので、冒頭でお??となった。やはり市川崑らしくテンポが良い。2代目中村鴈治郎の存在感。

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評価・レビュー

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    ※ニックネームに(エンタメナビ)の表示があるレビューは、2016年11月30日までに「楽天エンタメナビ」に投稿されたものを掲載しております。

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