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ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ

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37歳でこの世を去った天才作家と、彼を世に送り出したカリスマ編集者。名作誕生の裏側に隠された友情と闘いを描く感動の実話。

ある日、編集者パーキンズの元に無名の作家トマス・ウルフの原稿が持ち込まれる。彼の才能を見抜いたパーキンズは、感情のままに、際限なく文章を生み出すウルフを支え、処女作「天使よ故郷を見よ」をベストセラーに導く。そして、更なる大作に取りかかる二人は昼夜を問わず執筆に没頭。パーキンズは家庭を犠牲にし、ウルフの愛人アリーンは、二人の関係に嫉妬し胸を焦がす。やがて第二作は完成し、またも大ヒット。その一方で、ウルフはパーキンズ無しでは作品を書けないという悪評に怒り、二人の関係に暗雲が立ちこめる。果たして、立場を超えて生まれた二人の友情の行く末は--?

詳細情報

原題
Genius
作品公開日
2016-10-07
音声言語
英語
字幕言語
日本語
作品公開日
2016-10-07
制作年
2015
制作国
イギリス/アメリカ
対応端末
公開開始日
2017-03-03 00:00:00
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レンタル・購入440円~

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ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐの評価・レビュー

3.6
観た人
4540
観たい人
8508
  • 4.0

    raintreeさん2021/11/25 00:33

    編集者と作家との間に流れるプラトニズムを描いた大人向けのドラマだろうと思います。大人向けというのは、いわゆるバディものと呼ばれる作品に多く見られるような、分かりやすいハッピーエンドではないからです。観てからずいぶん時間が経つのですが、耳の奥のほうで潮騒のような余韻がまだ残っています。

    原作小説が『Max Perkins: Editor of Genius(名編集者マックス・パーキンス)』であるのに対し、映画の原題は『Genius』。小説の"Genius"が編集者のそれを指しているのに対し、映画では一見すると作家の天才性として描かれます。しかし本当に描いているのは、ある天性(Genius)で結ばれた作家と編集者の関係性のほうだろうと思います。

    担当作家をフィッツジェラルドやヘミングウェイではなくトマス・ウルフとしたのは、フィッツジェラルドやヘミングウェイであったなら作家の名前のほうが大きくなり、このナイーブなテーマを描くことが難しかったからもしれません。そのあたりの焦点の合わせ方が、とても上手くいっているように思います。

    圧倒的な才能を持ちながらも、溢れ出てくるイメージを際限なく言葉にしてしまう結果、とりとめのない作品となってしまう作家トマス・ウルフ(ジュード・ロウ)。その表現力を認めながらも、広く読まれるために抑制を加えていく編集者マックス・パーキンズ(コリン・ファース)。

    劇中で何度も示唆されるように、この2人の関係は父子のようであり、子が求める自由に対し、父は規制することで社会性を与えていく。

    父と子のように交わされていく精神的な結びつき。

    やがて処女作『天使よ故郷を見よ(Look Homeward, Angel)』はベストセラーとなり、2人の関係性は深まっていく。その関係に嫉妬する、ウルフのパトロンであり恋人でもあるアリーン・バーンスタイン(ニコール・キッドマン)の描き方も胸に迫ってきて、男性性に対する女性性、精神性に対する肉体性というポジションがはっきりと示されます。

    また、実子が娘ばかりのマックスにとって、ウルフの存在は(待ち望んだであろう)息子そのものであり、いつもの仕事への打ち込み方とは雰囲気の違うことを察した彼の妻もまた、複雑な思いを抱く様子がしっかり織り込まれています。

    さらに世評も彼ら2人の関係に揺さぶりをかける。マックスという名編集者の手が入らなければ、まともなものをウルフは書けないという評判。結果として、子が父の手を振りほどくように、ウルフはマックスの元を去っていく。

    けれど、それは誤りだった。元から2人の間にあったのは、父子関係には還元されない特別な何かであり、才能という危うい糸がつなぐものではあっても、恐らくそれ以上の意味をもつ何かだった。

    ジャズ・エイジ、ロスト・ジェネレーションなどと呼ばれた1920年代のアメリカの絶頂期。やがてウォール街大暴落 (1929年)を経て、混迷期を生きた世代。ナイーブなフィッツジェラルド作品と、タフなヘミングウェイ作品の新旧交代劇も、そうした時代を背景に起きているようです(劇中で上手く描かれている)。

    ウルフがヨーロッパから戻り、失業者の列を見ながら「この中の誰が、自分の作品を必要としているのだろう?」とマックスに語りかけたのち、かつて住んでいたアパートの部屋に侵入しニューヨークの街並みを見るシーン。そこで2人は物語ることの価値を確認し合う。

    父子関係でもなく、友情でもなく、ホモセクシャルな恋愛(という見方も可能)でもない、ある意味で究極的なプラトニズムにあふれた素晴らしいシーンで、今だに脳裏を離れません。

    2人の関係は、ウルフが病に倒れることで表面上は悲劇のうちに終わる。しかし映画の山場はそうした悲劇よりも、ニューヨークの街並みを2人で見たシーンにあったように思います。才能(Genius)という1本の糸に生まれたプラトニックな交流は、個人間の結びつきを超えて時代という大きなうねりを潮騒のように聴くことになる。

    ラストで流されるマックスの涙は喪失によるものだけではない。彼が流したのは、時代の声が作家たちの才能を通して心に満ち、やがて表面張力を破ってあふれ出してきたもののように思えます。

    この静かで深い余韻が僕はたまらなく好きです。

  • 3.3

    おかさん2021/11/08 01:10

    知らない事がたくさんあった。本当に大変な世界だ。見る人によっては箸にも棒にもかからないなんて。

    売れなければただの変人。
    売れれば天才。
    売れても苦悩続き。
    なんだかなぁ。

    小説を大切に読みます。

  • 4.3

    momokoさん2021/11/03 17:48

    あーーーー、好き。
    トム……マックス………。
    ジュードロウに助演(主演?)男優賞です。

    純粋で才能に溢れた危うい子供のようなトム。敏腕編集者でトムをあたたかく父親のように支えるマックス。2人の友情と愛。

  • 4.3

    straighttohellさん2021/11/02 01:51

    i'm a writer / journalist / proofreader and personally very deep into literature. therefore you could say that definitely i'm a niche audience.
    i know the amount of pain and suffering that goes through with the creative mind during a long process of making something meaningful.
    this film is such a huge part of me.



    言葉を組み立てて食っている同業者として、完成度の高さに脱帽せざるを得ない。一言一句が美しい。

    柴田元幸氏の翻訳の才も光を放っている。まばゆすぎてもはや画面を見ていられない。凝った英語が、洗練された日本語に。カタカナ、漢字、リズム。全てが駆使されて、なんたる軽快なパス回し。
    彼の翻訳作業のドキュメンタリー番組を私が作りたいくらいやわ。村上春樹と親交あるけん天才肌やと思われてそうやけど、実は職人肌なんやないん?彼。
    有名どころで例えたら、
    ノーラン=完璧主義実は大汗かく職人肌
    ドラン=即興センスの塊天才肌みたいな。笑


    ヘミングウェイやフィッツジェラルドの作品についても、クラシカルなんもまぁええかなと思って海外旅行中なんとなく購入→帰りの飛行機で読むなどしてきた過去があるので、ご縁を感じてより楽しめた。彼らの原作を読んでおくと映画のコクが増すと思う。


    記者に。小説家に。ライターに。校正校閲士に。編集者に。本好きに。映画好きに。変態に。死にたいあなたに。生きとし生けるあなたに。


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    2016年、社会人1年目に名古屋で鑑賞。
    2021年ももう終わるというのに、トマスと比べてどうや、私は未だにいい加減な文筆家である。今この瞬間ですら〆切迫る原稿の上に書いた文字よりも、今夜マークした映画の数の方が多い。信じられない。

    もう一度鑑賞したい。
    ジュードロウ、こちらの夢もずーーっと叶っとるよ。私はその場を支配する目に見えんものを言葉にしたい。相手をどれだけ愛しているかを、愛しているというワードなしで伝えたい。100%の純度を保って、言葉のフィルターを壊して事実を届けたい。
    そんなことよりコリンファース、まじで愛してる。

  • 3.8

    神代さん2021/11/01 00:22

    ジュードロウがとにかく良いキャラ。こういうジュードロウの役がやっぱり好きだ。今回は加えて愛嬌があってちょっと可愛いよりのキャラだった。
    「これまで友達がいないし、自分は変わり者だけど君や君の家族に気に入られたいし、拒絶されたら自分も傷つくよ」って感じの台詞が特に良かった。
    年齢差があるのもまた良いよね。こういう友情作品好きだ。

  • 3.8

    中粒納豆さん2021/10/26 00:28

    ジュード・ロウ見たさで鑑賞。クセの強い作家役のジュード・ロウと敏腕編集者役のコリン・ファース、ふたりの友情を越えた父と子とも取れる関係を見事に演じていた。妖艶ニコール・キッドマンなどキャスト陣も名優揃いで豪華。

    ラストシーンに涙… 記さない終わり方も意外と好きかも。NY市街の風景描写も美しく素敵だった。

  • 3.8

    寿司さん2021/10/18 09:03

    登場人物の感情の変化の整合性がきちんと取れた脚本で、最後まで違和感を感じることなくスッと観れた。
    最後の一連のシーンをより書き込んでいたらもっと良い作品になったような気もする。

    フィッツジェラルド夫妻やヘミングウェイなどのチラッと出てくる人物の俳優達がとても上手だった。主役の脇を彩る役者達が達者だと作品の密度がグッと上がるのだと改めて感じた。

  • 3.5

    にこぺさん2021/10/14 17:21

    ジュード・ロウはやっぱり美しい。このところ薄毛の彼を見ることが多かったけれど、今回は巻き毛の天才小説家。やや不潔っぽかったけど、たっぷり彼の美しさが楽しめました。
    ジュード・ロウがトマス・ウルフ。彼の才能を見出して出版までガイドするのがコリン・ファース演じるパーキンズ。
    2人の仕事は、大量の文章を削ること。その仕事を通しての、いちゃつきぶりはたまらんです。

    ニコール・キッドマンがウルフの愛人。ローラ・リニーがパーキンスの妻。ガイ・ピアーズもフィッツジェラルド役で非常に豪華なメンツです。
    ただ、どの作品も読んでない私には、その素晴らしさや苦悩が分からず、豚に真珠な作品だったのかもしれません。

  • 3.0

    ミクさん2021/10/13 10:01

    どんなに天才でも、1人では辿り着けない場所があるんだな。
    なんだか無性に、「舟を編む」が観たくなった。

  • 3.8

    ffyboさん2021/10/05 18:02

    https://ffybo.com/movie-review/genius

    時間を忘れてしまうほどに打ち込める何かがあるのって正直羨ましいなと思って観ていた。
    自分も何か探したくなってくる映画だった!

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評価・レビュー

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    ※ニックネームに(エンタメナビ)の表示があるレビューは、2016年11月30日までに「楽天エンタメナビ」に投稿されたものを掲載しております。

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