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世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ

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  • 字幕

ムヒカさん、今の世界はどうですか?

給料の9割を貧しい人々のために寄付し、職務の合間にはトラクターに乗って農業に勤しむ。まん丸な体と優しい瞳。風変わりだけど自然体で大統領という重責を担った、南米ウルグアイの第40代大統領ホセ・ムヒカ。国民のより良い生活のために自己犠牲をいとわず、予想外の政策を打ち出す彼の姿に憧れる映画監督がいた。それは故郷ユーゴスラビアの混沌とした時代と庶民をパワフルに描き、世界三大映画祭で絶賛された名匠エミール・クストリッツァ。民族や宗教対立が故郷を引き裂く悲劇に巻き込まれたクストリッツアは、トラクターに乗る大統領の存在を知り、「世界でただ1人腐敗していない政治家だ」と直感。2014年からムヒカの撮影を開始し、大統領としての任期満了する感動の瞬間までをカメラに収めた。極貧家庭に育ち、極左ゲリラとして権力と戦い、苛烈な拘留生活を経て、大統領として国民に愛されたムヒカ。波乱万丈の人生が終盤にさしかかった彼が語る言葉に、今こそ耳を傾けたい。

詳細情報

原題
El Pepe, Una Vida Suprema
音声言語
スペイン語
字幕言語
日本語
制作年
2018
制作国
アルゼンチン/ウルグアイ/セルビア
対応端末
  • PC
  • Android
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公開開始日
2020-05-08 00:00:00
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レンタル・購入1,500

ドキュメンタリー洋画ランキング

世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカの評価・レビュー

3.5
観た人
159
観たい人
3255
  • 3.5

    almosteverydayさん2020/06/06 05:15

    政治家のドキュメンタリーというよりは単にクストリッツァの新作として公開を心待ちにしていて、どんなものかとわくわくしながら劇場に向かったわけなんですけど、いざ蓋を開けてみたらびっくりするほどいつものクストリッツァでした。動物がいる。歌がある。ほんの少しの毒とユーモアも。何よりホセ・ムヒカの人生がそっくりそのまま映画のように波乱万丈で、彼はただ少しばかりスクリーン映えするように手を貸しただけのように思えてくるほどでした。なんて粋なんだ。

    つぶらな瞳にふわふわの銀髪、まるいお腹のホセ・ムヒカことぺぺ(愛称までもが愛らしい)は、例によって一切の予備知識を断って臨んだ身からするとコアラみたいにチャーミングなおじいちゃんにしか見えなくて、てっきり無実の罪か何かで思想犯として捕らえられたのだろうとばかり思ってました。が、実際には左翼ゲリラ組織の中心メンバーとして「接収」と呼ばれる活動にバリバリ従事しておられたそうで、何なら収監後はギネスに載るほど大規模な脱獄をかましたりもしちゃってて、何だよやることやってんじゃん!といちいちびっくりしながら観てました。そこから紆余曲折を経て大統領までのし上がったという事実が凄いし、ウルグアイという国の懐の深さが計り知れないし、そりゃもうこんなんクストリッツァにしたら大好物以外の何者でもないよな…と変に納得したりしたんでした。

    ドキュメンタリーとしての優れた点は、大統領最後の日と私財を投じて設立した学校開校の日をピークとして彼の足跡を追う一方で矛盾や後悔をも包み隠さず描いてみせるところ。国民に愛される姿だけではなく、彼の政策に異を唱える人物をも収めたことで、作品としての厚みがぐっと増したのではないかしら。「大勢の国民に選ばれたなら、国民と同じ暮らしをするべきだ」という本人の言葉どおり、彼もまたひとりの国民であるという地に足のついた思想がすとんと腑に落ちました。

    それにしてもああ、資本主義と社会民主主義の違いはもちろん理解しているはずなのだけれど、それにしたって「国」というものの定義があまりにもかけ離れていて口があんぐり開いてしまうのです。国を愛する気持ちそのものはわが国のトップもウルグアイもきっと同じはず、と信じたい。けれども、現政権にとって「国」とはすなわち威信でありメンツであり自分自身とその仲間たちのみであるのに対し、ぺぺにとっての「国」とは民に他ならない。その違いに何より愕然としたのでした。わたしは現政権が愛し守ろうとする国の一部ですらなかった。悲しい。

    ペットボトルの蓋を並べて打ち込んだ色とりどりのガーデンチェアが可愛かったな。

  • 3.7

    kikumimiさん2020/06/05 23:18

    ムヒカ元大統領が、絵本から出てきたようなヴィジュアルでほっこりするのに、その人生はあまりに壮絶。クストリッツァとのボンビージャを挟んだ2ショットはずーっと見ていたくなるような不思議な画力があった。

  • 3.5

    だいごろーさん2020/06/05 21:26

    @ヒューマントラストシネマ有楽町

    二ヶ月半ぶりの映画館。本当長かった…
    久しぶりの劇場作品はクストリッツァの新作ドキュメンタリーでウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカを題材にし、彼とその周辺の人々へのインタビュー形式で語られる彼の壮絶な人生についての作品。

    どうしたって今の日本の政治家たちと比べてしまう部分はあるけれど、やっぱり自分は弱者の人たちに寄り添う政治に惹かれる。
    ホセ・ムヒカはかつて過激な思想家として逮捕された経験がある。その出自も貧困家庭で、そこから大統領までなれるってのがまず凄い。
    彼と、半生を共に過ごす奥さん。ともに10年以上も刑務所に収容されている。
    この夫婦、見た目がどこか似てるのが微笑ましい。若い頃はそこまで似てないのを見ると、やっぱり夫婦は似てくるのか。
    この夫婦の愛と闘争の日々、それこそがまさにクストリッツァ的な人生であり、だからこそ監督をしたのかな。

  • 3.8

    ずんさん2020/06/03 00:09

    ホセ・ムヒカ 愛称ペペ ウルグアイの元大統領

    土いじりが日課で一見他の人達と何ら変わりのないお爺ちゃんでした
    が、優しい笑顔の裏には苦しい時代を得て今があることを感じた

    こんなに国民のことを最優先に考え寄り添い続けてくれる素晴らしい大統領がいたとは、知りませんでした
    そして、ペペを支持したウルグアイの国民も最高ですね!
     
    そして共に戦い続けてきた奥さんとの間に流れる時間が、ゆっくりで静かだけれど永遠の愛のようなものを感じて素敵だなと思った

    怒られるかもしれないけどペペがコアラみたいでめっちゃ可愛いかった

  • −−

    ようさん2020/06/02 15:37

    自分に軸があって
    行動にブレがない人のかく素晴らしきかな

    だから伝わる

    皆の声も歌も
    たくさんの表情も
    匂いたつような剥き出しの自然も

    全部ひっくるめてぺぺなんだなぁ

  • 3.5

    やきそばパンさん2020/06/01 15:03

    ムヒカさん可愛かった。

    名言めっちゃ言ってて、スピーチも言葉のチョイスが分かりやすくてすごい。

    夫婦の仲睦まじい感じ、最後に思い出の曲を聴きながら寄り添ってるの素敵やった〜


    大勢の国民に選ばれたなら、国民と同じ暮らしをするべきだ。

    貧困層は花ではなく食べ物を買う。お金があれば人は花を買う。


    こういう人に国のトップになって欲しいと思う。

  • 4.3

    Dickさん2020/05/31 17:07

    ❶相性:良好。素敵な夫婦愛。

    ➋エミール・クストリッツァ監督が、「世界でいちばん貧しい大統領」と呼ばれたウルグアイの元大統領、ホセ・ムヒカ(1935-)のことを知り、「世界でただ1人腐敗していない政治家だ」と直感、2014年から大統領任期満了(2015/2/末)までを密着取材した人物ドキュメンタリー。

    ➌クストリッツァとムヒカが一緒にマテ茶を飲むシーンから始まるこの映画は、1年強のリアルタイム映像の他に、当時のニュース映画、TV、新聞等のアーカイブ映像が加わり、それまでのムヒカの半生がダイジェスト風に描かれる。軍事政権時代、刑務所時代、大統領時代の関係者のインタビューもある。このマテ茶は最後にも登場する。

    ①ムヒカは1935年、ウルグアイの首都モンテビデオの貧しい家庭に生まれ育つ。
    ②20代からゲリラ活動に身を投じ、4度の投獄を経験。1972年に逮捕された際には、軍事政権が終わるまで13年近く収監された。
    ③1994年に下院議員に当選し、その後、上院議員や閣僚を経て2010年に大統領に就任し5年間務めた。 
    ④2012年にリオデジャネイロで開かれた「国連持続可能な開発会議」で消費至上主義が環境破壊をもたらしたとしたスピーチは世界的な注目を注目を集め、ノーベル平和賞に2回ノミネートされる。
    ⑤2015年の任期満了により大統領を辞任以後も、その清貧ぶりで国民に愛される存在となった。
    ⑥在任中は、教育や治安の改善に取り組み、同性結婚や大麻、妊娠初期の妊娠中絶を合法化した。
    ★マリファナ合法化をコミカルに描いたウルグアイ映画 『ハッパGoGo 大統領極秘指令(2019)』では、ムヒカ本人がゲスト出演してサービス精神を発揮している。
    ⑦収入の大半を貧しい人々のために寄付し、職務の合間にはトラクターに乗って農業に勤しむ。質素な家に住み、自らVWの中古車を運転する。こんな大統領は世界中でムヒカただ一人。
    ⑧大統領や国会議員としての報酬や寄付をもとに農業学校を設立し、子どもたちに農業を教える取り組みをしている。
    ⑨最愛のパートナー、ルシア・トポランスキー(1944年生れ)とは、ゲリラ活動中に知り合うが、1972年に夫々別に逮捕、合計で13年に及ぶ投獄生活を送る。
    ⑩1985年に解放され、ムヒカと再会出来たルシアは、2005年から上院議員を、2017年から副大統領を、2020年から再び上院議員を努めている。

    ❹「一国のリーダーたる者はどうあるべきか」の生きた雛形を示してくれる。
    ①ムヒカのような素晴らしい人が、実際にいる事実に感動する。
    ②それに比べ、我が日本の総理大臣のお粗末ぶりは嘆いても嘆き足りない。出来ることならムヒカの爪の垢を煎じて飲ませてやりたいと思う。

    ❺ムヒカとルシアの老夫婦の仲睦まじい様子が微笑ましい。
    アーカイブ映像で2人の若き姿が挿入される。そのスマートな美男美女ぶりに驚く。長年に及ぶ過酷な獄中生活が容姿を変えてしまったのだろう。でも、穏やかな表情の内側に秘められた闘志は今も変わらぬと読み取れた。

    ❻2人が、インタビューで「人生で後悔していることはあるか?」と別々に聞かれて、夫々が答えている。
    2人の答えは同じだった。
    「ある。子供を持てなかったことです。」
    この言葉に、胸を打たれた。どっと涙が溢れた。
    人生の大事な時期に、長期間投獄され自由を奪われた2人。その後も自分たちより、国民の幸福の為に全力投球
    して、子供を持つことが出来なかったことが唯一の後悔だったのだ。
    そういう思いが、子どもたちの為の学校設立に私財を投じたのだと思われる。
    2人の意思は引き継がれていくと信じる。

    ❼全編に流れる、タンゴやサンバ等の音楽にも酔わされる。

    ❽賞:
    ①第75回ヴェネツィア国際映画祭2018:受賞:CICT-UNESCO Enrico Fulchignoni Award:Emir Kusturica

    ❾外部評価:
    ①Rotten Tomatoes:5件のレビューで、批評家支持率は100%、加重平均値は8.0/10。
    ②IMDb:1,130件のレビューで加重平均値は7.1/10。
    ③KINENOTE:人69点/100点
    ④Filmarks:142人3.4/5.0

    ■原題「El Pepe, Una Vida Suprema/エルペペ、最高の人生」
    英題「El Pepe: A Supreme Life/エルペペ、最高の人生」

  • 3.6

    enfantさん2020/05/27 22:53

    歴史や風土に依って思想の広がりや可能な政策、向いている政策が異なるため、あまり情勢に明るくないウルグアイについて言及するのは難しい事とは思うが、それにしたって彼はあまりに奇特な存在だった。

    社会主義の実現を掲げ、しかしただ理想を振り翳すだけでなく、資本主義の下でも国内の貧困を無くそうと私財を投じてまで行動する。
    自身の生活の水準を庶民と並べる努力をし、大統領の職務の傍らに自ら街に買い物に出向き、料理や運転もこなし、花や野菜を育て売る。繰り出した先々で国民から掛けられる声には、たとえそれが非難であっても真摯に対応する。
    国民の為という信念に基づき言動が一貫しているため、時に強い態度を取ることもあるが、それすら私には気高く見えた。

    公の場に姿を現す度に観衆が熱狂し、任期を終えた際には涙を流す国民が続出するような国のトップが果たして他に居るだろうか。
    心から国民を愛し動いた大統領だからこその結果だろう。

    本作だけでは若干偏った側面しか目に出来なかったかもしれないし、無論全てを肯定出来る訳でもない。その上で幾ら考えても彼が尊敬に値する人物だという結論しか出て来ない。
    文化や芸術に対する洞察も素晴らしく、そこも好きだった。

  • 3.0

    mikoyan358さん2020/05/25 20:49

    エミール・クストリッツァの最新作という事で劇場公開を心待ちにしていたが叶わず、配信にて鑑賞。かのホセ・ムヒカに迫るドキュメンタリーではあるが、彼の飾らない性格そして妻との連帯感の強さ、いまだに国民から愛されているその存在感、そしてイメージとは真逆の武闘派だった若かりし頃の生きざまを学ぶことはできる。ただ一方で、現在の人となりと過去の人物形成が点で説明されるため、おそらく一番知りたい人が多いであろう「なぜ彼がその清貧さを持つに至ったか」の線がはっきりと描かれず、ムヒカの事が好きでたまらないクストリッツァお手製のファンムービーっぽいつくりだったのがちょっと残念かな。

  • 4.7

    recoba20さん2020/05/23 16:14

    なんとも素晴らしい大統領です

    言行一致

    ますます大変になるだろう貧困層からいかに脱出できるか、
    食べていけるにはどうすればいいかを考え動いている


    南米ということもあり、
    チェが思い出された。

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    ※ニックネームに(エンタメナビ)の表示があるレビューは、2016年11月30日までに「楽天エンタメナビ」に投稿されたものを掲載しております。

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