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COLUMN

【連載】橘めいの『いつだってファイティングポーズ』 第3回 恋愛体力の衰え

※こちらのコラムは「GIRL’S CH」様からの記事をピックアップして掲載しております。一部内容に時差が生じることをあらかじめご了承ください。

プロフィールのところに書いてあるのですが、あたしには息子が一人いまして、先日めでたく6歳の誕生日を迎えることができました!(わー!パチパチパチ!)

子ども産むのに早いも遅いもないんですが、女の体ってのはどうにも繊細なようで(というか人間の体がね)、産みたい時に産めるようにはできていないらしい。
ピッコロ大魔王みたいに口から卵で産むこともままならないし、自分一人でどうにかできる問題でもないからややこしい。
そんなわけで同じ女同士でも齟齬が起きたりしてしまうのだけれど、愛でもって解決できることはしたいと考えている、諦めの悪いあたしです。

それであたしはこんな風貌で一応母親もやっているわけですが、同じ保育園の同級生の母親たちとは(ママ友という言葉のいやらしさよ。何か他にいいワードはないものか。)、
年齢(下は30歳から上は43歳まで)はバラバラなれど、非常に仲良くさせてもらってます。
「ママ友バトル」とかいわゆるそういったコミュニティも、きっとあるところにはあるんだとは思うけど、うちの保育園に限ってはまったくないです。
(あたしが父母会の会長やってるくらいだもの。笑)

仲がいいと言うのは、みんながみんな同じ考えを持っていることを指すのではない。
子育てについても、夫婦の関係についても、一人一人考え方は違っても、
その考えを口に出して言える関係、環境であるということ。
お互いの意見を尊重し合える関係性であること。
あたしは、それって、知性だと思う。
そういう意味では本当にみんな大人なんだと思うし、話していて色んなことに気づかされたり、楽になったりして、いつもありがたく思っています。

先日、女だけの新年会があって、これもまたLMPな現場でした。
(父親がいるところは子どもを父親に預ける。仕事で夜いない家は子どもを一緒に連れてくる、という飲み会。)

話してることと言えば、
(昭和47年生まれ、43歳のママが)
「めーちゃんの一番古い記憶の総理大臣って誰~!?」と聞くので、
「え、宮澤喜一かな?」
「ちょっとー!!嘘でしょー!!中曽根に決まってるでしょ!!」
「いや、中曽根の時生まれてないし!笑」
「えー!知らないの!?ロンヤスだよ!ロンヤス!!」
「ロンヤスって!教科書でしか知らないわ!!笑」

っていうもう、20代の子が聞いたら「え?何それ?どっちもババア!」っていう内容なんだけど、これが最高におもしろかった。ビバ昭和。

そしてあたし達は、旦那との関係についてもよく話します。

みんな恥ずかしくて本当のことを言わないのかもしれないけれど、
子持ちの夫婦の間では純粋なセックスというのはどうやら少なからず減っているらしい。
(うちは子ども1人ですが、他は大体2人とか3人いて、そうするともうセックスも打ち止めになるらしい…うそん…あたし70までセックスする気だよ?)

大概の子持ちの夫婦は自然体でいると、父親と母親になってしまうのです。
そりゃ、当たり前なんだ。

だって家の中で、「あたしのことどう思ってるの!?なんで最近好きって言ってくれないの!?なんですぐLINE返してくれないの!?きーっ!!」とかやってたら、生活が立ち行かなくなってしまうもの。

そんなことより「明日月曜でシーツ入れる日だから、いつもより早く起きて行かなきゃ。」とか、「ヤバイ、2ヶ月前に買った子どもの靴もう穴空いてる…明日仕事終わってから買いに行く時間あるかな…」とか、そういうことで、日々が過ぎていく。笑
お互いに仕事をしてたら、なおさらそう。

好きかどうかよりも、いかに滞りなく生活を進めるか、いかに効率良く生活するかということの方が重要になってくるわけですね。
(そうなると旦那の社会性、経済力というものは子どもが生まれる前よりも重要なファクターとなってくるかもしれませんね。)

惚れた腫れたってすごく体力がいることだから、歳取ってくるともうそういうのはいいやってなる気持ちもわからないこともない。
(あたしも歳取ったな。笑)

そうやって男と女ではないけれども、人間的に尊重し合う関係を自然に受け入れられる人もいれば(たぶん元からあまり恋愛体質ではなかった人とか)、
「あれ、あたし達いつの間にこんな風になっちゃったんだろうなあ。あたしもう旦那にも子どもの母親としてしか見られてないのかなあ。」と切ない気持ちになる人もいるだろうと思う。

かく言うあたしは、家の中に「女」を持ち込みすぎなので、若干旦那にウザがられています。(最近は息子にさえも「仕方のない女だなあ、もう」という扱いをされています。)

では家の中にいられなくなった「女」はどこへ持ち出せばいいのか。

「女」を持ち出す場所についても、議題に上げていきたいと思います。

二足のわらじを履く女とはあたしのこと!

ヒールを履いて、街へ出よう。

さあ、恋愛体力、衰えている場合ではない。

◆ライタープロフィール

橘めい
『Ladies Motivation Project』代表

(通称LMP=すべての女たちがそれぞれ自分自身の美しさを肯定し、ありのままの自分を謳歌し、生き生きと力強く楽しんで生きることを応援するプロジェクト。)

モチベーター/ライター/イベントプランナー

男と女、恋やセックス、女の自意識と加齢などについて日々考え続けている33歳。酒と映画と男をこよなく愛しています。パワースポットは歌舞伎町(二丁目含む)。一応、一児(6歳男子)の母。

BLOG /『ハレンチには程遠い』
X / @TachibanaMay