挽歌 北海道、最果ての港釧路。霧の深いその街を、兵頭怜子(久我美子)は右手で関節炎を患って以来硬直してしまった左肘を抱え、ゆっくりと歩いている。父(斎藤達雄)は、そういう娘を不憫に思って何回となく縁談をもってくるが耳を傾けない。その孤独な怜子の唯一の救いは、アマチュア劇団みみずく座の美術部員としての仕事である。幼馴染の久田幹夫(石浜朗)も同じ部員で、お互いに心の通じ合うのを感じているが、怜子の心の空虚は、彼によっても満たされはしない。怜子は、ふとしたことで、中年の建築技師桂木節夫(森雅之)と知るようになった。 ¥330 この広い空のどこかに 川崎で酒屋を営む森田家は、後妻で入った義母しげのもと、血は繋がらないものの誠実な長男・良一と妻ひろ子、戦災で足が不自由になってから意固地な長女・泰子、呑気な学生の次男・登の5人家族。ある日、ひろ子の田舎の幼なじみで、職探しで上京してきた信吉が酒屋に現れた。彼を連れて外へ出たひろ子の姿を見かけた泰子は、わざとそのことを良一に告げて戸惑わせる。そして良一が留守のとき、再び信吉が店に現れた・・・。 ¥330 元禄忠臣蔵・後篇 赤穂藩主・浅野内匠頭(嵐芳三郎)は、江戸城の松の廊下で吉良上野介(嵐芳三郎)に斬りかかる。多門伝八郎(小杉勇)のとりなしも空しく、浅野は無念のうちに切腹。主君の仇討ちを心に誓った国家老・大石内蔵助(河原崎長十郎)は、妻子との縁を切り、江戸へ向かう。 ¥330 好人好日 奈良の大学の数学教授である尾関は、数学にかけては世界的な学者だが、数学以外のことは全く無関心で、奇行奇癖が多く世間では変人で通っている。妻の節子はこんな尾関につれ添って30年。愚痴りながらも彼を尊敬し、貧乏世帯をやりくりしてきた。娘の登紀子は市役所に勤めていて、同じ職場の佐竹竜二と縁談がある。二人は好きあっているし節子もこの縁談を喜んでいる。ただ竜二の家は飛鳥堂という墨屋の老舗で、竜二の姉美津子はお徳婆さまに気に入るように色々と格式にこだわるのだ。それに登紀子は両親の顔を知らない戦災孤児で、尾関に拾われ今日まで実の娘と同様に育てられてきたのだった。 ¥330 浮雲 1955年のキネマ旬報ベスト・テン第1位。林芙美子の同名小説を映画化した成瀬巳喜男=高峰秀子の代表作で、世界の映画史に燦然と輝く名作中の名作。戦時中の占領地・インドシナで愛人関係にあった幸田ゆき子と農林技師の富岡。引き揚げ後も妻ある謙吾との縁が切れず、ゆき子は自活のため身を売る。小津安二郎の言葉”俺にできないシャシンは溝口の「祇園の姉妹」と成瀬の「浮雲」だ”はあまりに有名。 ¥330 流れる 幸田文の同名小説を映画化。経営の傾きはじめた芸者置屋を舞台に、女将・つた奴、不向きだからと芸者をやめてしまったつた奴の娘・勝代、出戻りの妹の身内や、年増の染香と現代娘のなな子といった芸者達の姿を、新たにこの置屋で働くことになった梨花の視点から描いた群像劇。錚々たる女優陣の持ち味を引き出した成瀬監督の演出が冴える。当時のスター女優だった山田五十鈴・田中絹代・高峰秀子・杉村春子・岡田茉莉子の豪華共演作品。 ¥330 女が階段を上る時 菊島隆三がオリジナル脚本を書き下ろし、初めて製作も兼ねた作品。バーで働く女の哀歓と客やマネージャーらの人間模様を綴る成瀬巳喜男後期の名作。夫に先立たれ、銀座のバーで雇われマダムとして働く矢代圭子は、店のマネージャーだった小松らと借金で新たに店を持つが、非情なプロに徹しきれずに悩む。実家で療養中に圭子は店の客だった関根、藤崎らと次々に関係を持つが・・・。流されていく女の心理が丹念に綴られる。 ¥330 あらくれ 庄屋の娘であったお島は、幼少期に農家に貰われたが、結婚を嫌がり東京に逃げ出してきた気性の荒い女である。上京後に酒屋の後妻となるが、女出入りの激しい主人と諍いが絶えず、ある日大喧嘩の末に子供を流産してしまう。家を出たお島はその後、寒村の旅館の女中となり、若旦那・浜屋との関係がもつれ旅館を出たあとは自ら洋装店を開いて商売を繁盛させるなど、持ち前の向意気の強さを発揮するが、いずれも男にほだされ幸せをつかむことができない。やがて、夫となった仕立て職人・小野田が妾を作ったことに愛想を尽かしたお島は、物干し竿を手に二人の逢瀬に暴れこみ…。 ¥330 放浪記 昭和初期、林ふみ子は行商をしながら、母親と駄菓子屋の二階で暮らしている。八歳の時から育てられた父親に金を無心されるふみ子に、隣室に住む印刷工・安岡は同情するが、初恋の人を忘れられないふみ子は彼の好意を受け入れない。やがて生活苦からカフェの女給となったふみ子は、彼女の詩を読み同人雑誌の仲間になるよう勧めた詩人兼劇作家・伊達の下宿に移るが、新劇の女優で詩人の日夏京子が伊達の下宿へ押しかけてきたことに憤然とし下宿を飛び出す。しかしその後、ふみ子の詩が新聞などで評価されるようになると、不思議なめぐりあわせから伊達と別れた京子とふみ子は手を取り、本を出版するようになる。そんなある日、彼女らを評価する「太平洋詩人」の白坂と京子がふみ子を訪ねた。そして、「女性芸術」でふみ子と京子の詩を選択のうえ、どちらか一篇を掲載すると告げる…。 ¥330 乱れる 松山善三のオリジナル脚本による名作。成瀬作品常連の高峰をはじめとした豪華女性キャストに加え、当時人気絶頂の青春スターだった加山雄三の出演も話題になった。夫亡きあと20年間、嫁ぎ先の酒店を切り盛りしてきた礼子。東京の会社を辞め、実家に戻った義弟の幸司は、礼子に長年抱いていた愛を告白するが…。衝撃のラストも含め、全編の緊張感あふれる演出が素晴らしい成瀬巳喜男晩年の傑作。 ¥330 女の座 東京近郊で荒物店を営む「石川屋」には、当主の金次郎、その後妻・あき、長男の未亡人・芳子、その息子・健、四女・夏子、五女・雪子が住んでいる。ある日、父・金次郎危篤の報せを受け、長女・松代、次女・梅子、次男・次郎、三女・路子夫婦が駆け付けた。金次郎は幸いにも持ち直し一同は安堵するが、子供たちは自分のことばかり考え、わだかまりが絶えない。唯一の他人である芳子は、石川家のことを考え金次郎とあきに尽くしているが…。 ¥330 三百六十五夜 新聞広告に掲載されていたとある屋敷の同居人募集記事に応募し、その令嬢・照子と相思相愛の中になっていた大阪出身の小六。小六の父親は、破産手前にある自身の会社・川北組を新興成金の小牧雄造からの資金援助で助けてもらおうと、小六に執拗に付きまとっていた小牧の娘・蘭子と政略結婚させようと企んでいた。小六はそれが嫌で東京へ逃げてきたのだった。お人よしの照子は、小六と川北組を助けるため屋敷を抵当に入れようとするが、頼んだ相手が運悪く、小六を蘭子の恋敵と妬む小牧商事の支配人・津川で、怪しげな契約書を取り交わし小切手を受け取ってしまう・・・。 ¥330 銀座カンカン娘 友人のお秋とお春はそれぞれ画家と声楽家を目指し、隠遁落語家・新笑の家の二階を間借りして貧乏ながらも楽しく生活していた。新笑には武助という息子がおり、サラリーマンながら歌を趣味にしていたため、お秋と仲が良かった。ある日、お秋とお春はブラブラしてても階下の人たちに申し訳ないので職を探すことにする。お秋が武助の愛犬を連れて歩いていたところ、たまたま公園でロケ隊に出会い出演することになった。これを契機に同じエキストラをしていた白井哲夫と出会う。彼が毎晩銀座で艶歌師をしていると言ったため、三人は手を組み、銀座のキャバレー、ナイトクラブを次々と歌い回ることにした・・・。 ¥330 遠雷 立松和平の野間文芸新人賞受賞作を根岸吉太郎監督が映画化。 ¥330 張込み 今日で八日目…来た!犯人が遂に現れた!刑事と殺人犯の息づまる対決 ¥330 カルメン故郷に帰る デジタル修復版 田舎に帰ってきた脳天気なストリッパー、カルメンが引き起こす騒動を描いた傑作コメディ! ¥330 犬神家の一族(1976) 名探偵・金田一耕助 登場。角川映画、記念すべき第一回作品。 ¥220 女王蜂 石坂浩二主演による金田一耕助シリーズ第4作。 ¥330 学校III 職業訓練校を舞台に、道ならぬ恋に揺れる男女の姿を描いたドラマ。 ¥330 牙狼<GARO> ~MAKAISENKI~ 人間に邪心がある限り、魔獣ホラーは魔界より現れる。陰我を通じてその肉体と魂を喰らう為に。だが、闇あるところ光あり。魔戒騎士と魔戒法師は守りし者として、今宵も何処かで戦い続けているのだ。魔戒騎士の最高位・ガロの称号を持つ冴島鋼牙は、ホラー・シガレインの封印直後、赤い仮面の男の襲撃を受け、胸に破滅の刻印を押されてしまう。鋼牙は痛みを堪え、刻印の存在を周囲に隠しながらホラー討伐を続ける。果たして、謎の赤い仮面の正体と目的は何か? そして、最期の時まで守りし者としてあろうとする鋼牙の運命は如何に? ¥110 無料あり 点と線 松本清張の代表作にしてベストセラー推理小説『点と線』を映画化。東京駅での4分間のからくりとは? ¥330 ウルトラマンA 地球侵略を開始した異次元人ヤプールに、ウルトラ5番目の兄弟・ウルトラマンAが立ち向かう! ¥110 除外キーワードで絞り込む を除く