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海の彼方
G沖縄・石垣島に移り住んだ台湾移民たちをテーマにしたドキュメンタリー
石垣島で暮らす玉木玉代おばあは、米寿のお祝いの日を迎えようとしていた。誕生会に集まる予定の親戚はその数、100名超。1930年代、日本統治下の台湾から石垣島へと移り住んだ彼女がこの歳を迎えるまで、第二次世界大戦・台湾解放・沖縄本土復帰と、東アジアは激動の時を歩んできた。台湾人とも日本人とも認められず、国籍をもたない移民として、絶えず不安に晒された彼女だけでなく、台湾移民2世として常にアイデンティティの問題に直面せねばならなかった子供たちの人生――玉代おばあの“最後の里帰り”を通じて、一筋縄ではいかない玉木家の歴史が紐解かれてゆく。
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40
374
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5.0
二か月に一度は訪れる石垣が舞台のドキュメンタリーということでずっと観たかった一本
人様の人生を共有してもらうドキュメンタリーは必ず満点にします
祖国を離れ異国の地でイチから生活を築き上げていくその壮絶さは想像すらできない
決してドラマチックに描いているわけではない時間の流れ方
字幕オフにできないのが笑ったし
時折翻訳されてる石垣訛りにも笑った
あがやって言うおばぁが可愛かった(私もよく使ってしまうけど、このニュアンスを標準語に訳すのは難しい…) -
4.1
石垣島への台湾移民、一家三代を描く。88歳の玉代おばあと、東京中心に活動する音楽家の孫・玉木慎吾との、生活感のズレたやり取りがユーモラス。八重山にパイン・バナナ農法を齎した移民一世、米軍統治以降における移民の処遇など背景描写も豊富。曾孫40人のゴッドマザーあっぱれ。
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4.4
極めて私的な旅路であり過去の自分との崇高な対話。家族史に仮託する形で歴史を遡るという門戸の広さに好感を覚える。
作品の折り返し地点で国境をまたぎ、アイデンティティが次世代へと継承されていくエピローグと隙の無い構成。
階段でおんぶされた時の笑顔がもう最高で最高で -
−−
“台湾移民”というカテゴリーを作りそこに焦点を当てすぎた結果そこから開かれる可能性を少し封じ込めてしまったようにみえた
「これは家族の物語です」と言って血のメタファーをここに持ち出すことがはたして適切なのか
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3.0
石垣島に住む88歳の玉木玉代は、1930年代、八重山農民募集政策により、日本統治時代の台湾から沖縄県石垣島に移住してきた家族のうちの1人。2015年春、念願だった台湾・埔里への帰郷を果たす。時代に翻弄された一家の3世代にわたる軌跡と家族愛、八重山台湾人の歴史を追う。日本統治時代に台湾から沖縄県石垣島に移住した一家に焦点を当てたドキュメンタリー。台湾が日本に統治されていた時代に沖縄に移り住んだ台湾移民をテーマにした黄インイク監督の長編ドキュメンタリーシリーズ『狂山之海(くるいやまのうみ)』の第1作。
近年になって、台湾映画というものも脚光を浴びるようになってきましたが、私たち日本人にとっての台湾とは中国とは違う、どこか身近な存在と感じるのはやはりその歴史を紐解いても感じます。でも、日中戦争前後に意気揚々と進出・開拓していった満州とは違い、やはり朝鮮半島や東南アジアの国々と同じように植民地化していった中で、台湾も日本の属国として下に見るような雰囲気が、戦後に日本に残った在日と呼ばれる人々の苦労を知ると、歴史の重みというのを感じざるを得ません。在日というと、朝鮮人ばかりではなく、沖縄に残った台湾の人々もいたというのは本作を観るまで知りませんでしたし、2世3世と時を経るに従い、やはり日本の文化に同化していき、祖先が台湾人であったというルーツも薄まってくる(特に、2世3世が台湾の言葉が分からなくなってきていることとか)というのは、辛いとは言わないまでも哀しい現実なのかなとなんとなく想像してしまいます。
本作はそうした在日として沖縄に残った台湾人の3世の方の、家族ドキュメンタリーとして作られています。僕なんかは家族の都合もあって、親戚付き合いなんかは今はほとんどないので分かりませんが、普段は日本人として生きているとしても、お正月など等々で親戚一同を介したときに、やはり台湾の文化が色濃く残っていて、その文化圏ならではのしきたりみたいなものをするときは祖先のルーツを知りたいというのは当然のことなのかなと思います。沖縄はただえさえ、戦後はアメリカの占領下となった時代もあっただけに、本土にはない沖縄人ならではのつながりを傍目からみると感じますが、その中で更に台湾人として生きてきたというところも更に異質な反骨魂みたいなものを各所から感じます。見た感じは単なる家族ドキュメンタリーではありますが、その家族の変遷に歴史をも感じるドキュメンタリー作だと思います。 -
4.0
主人公である苦労人のおばあさんのキャラが良い。八重山諸島のパイナップル畑を開墾したのは実は台湾系移民だったという事実も今やろくに知られていないが、一家族のクロニクルを見て、沖縄と台湾を再考するきっかけとなるドキュメント。
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3.8
戦前戦後における、台湾移民@石垣島。
沖縄と日本国の関係とリンクする、台湾と中国。台湾が51年の日本による支配に終わりを迎え、願ってやまなかった中国への祖国復帰。その絶望感は、沖縄の日本復帰後の感情と重なる。
石垣では差別に遭いたくないからないからと、二世たちは台湾語を話すことをしなくなり、今では聴き取れるのみで話せない。おばーを連れて台湾旅行をするが、二世・三世は沢山の親戚たちとのコミュニケーションはままならない。おばーがいなくなったときに、彼らとの交流が途絶えるのは寂しいことである。
沖縄ではうちなーぐちが話されなくなっていた。アイデンティティの喪失が共通の問題だ。
しかし、より弱いマイノリティを探す構図は、やはり差別はいい結果を生まないと感じた。 -
4.3
戦前石垣島へ移住した台湾人農民の密着ドキュメンタリー。戦争で疎開先が台湾。何故また石垣島へ戻ったか。パイナップルも水牛も台湾から持ち込んだもの。沖縄は沖縄で戦争に翻弄された島。おばあの7人の子供たち。孫とひ孫。差別もあった。家族のルーツと継承。とりわけ習慣と言語は大事。過去と今を繋ぐ言語が台湾語(閩南語)だった。
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3.8
おもしろい。
台湾から沖縄・石垣島に移民したおばあちゃんの人生の話。
家族のホームビデオを繋ぎ合わせたような作品。移民の歴史が俯瞰して語られることは少なく極めて私的。
ただ、そんな中から、移民が受けた排他の苦しみや、彼の土地で生きる為に働いて来た移民の歴史を感じさせられる。
第三者的な目線で移民の歴史が語られるのを想像していたので意外でおもしろかったし、説明されて学ぶよりも、こんなふうに感じる方がリアルで貴重なものを体験できたように思った。
移民1世のおばあちゃんは台湾語を話せるけど、息子、娘たちは聞くことは出来ても話せない。それは何故か。姉妹の会話でその答えが分かるのだが、その内容に移民の人生を感じた。
エンドロールの歌がいい。 -
4.0
これまでの日本統治時代を表したドキュメンタリー作品とは少し違って孫目線で良かったです。台湾から石垣島へ移民した人達がいたことを知りませんでした。【台湾人】と差別され、いじめられていたという事実にはショックを受けました。お婆ちゃんを思いやる日本の親族、台湾にいる親族。親戚を大事に、つながりを絶やしてはいけないという強く温かな気持ちが伝わって来ました。
(Filmarksへ)