ブロンクス物語 愛につつまれた街 1960年のブロンクス。イタリア移民で実直なバスの運転手ロレンツォ(ロバート・デ・ニーロ)を父に持つ9歳のカロジェロは、街を仕切る大物マフィアのソニー(チャズ・パルミンテリ)が白昼堂々、路上で男を射殺する現場を目撃する。警察はソニーと手下たちを集め、犯人を示すよう求めるが、カロジェロは偽証をしてソニーをかばう。そのことから交流が始まり、徐々に裏社会に精通するようになっていく。そして17歳になる頃には、街で一目置かれる存在となっていたカロジェロは、偶然父のバスに乗っていた黒人の美女ジェーンに一目惚れ。しかし街では、黒人とイタリア系アメリカ人の対立が激しく、それはやがて全面的な抗争へと発展してしまう。 ¥330 ザ・プレイヤー ハリウッドの大手スタジオの辣腕プロデューサー、グリフィン・ミル(ティム・ロビンス)は多忙な日々を送っていた。連日、朝から売り込みの電話は125本。持ち込まれる5万もの企画の中から、彼が選ぶのは年間たったの12本。その厳しい選択から、恨みを買いかねない仕事のさばき方をしていた。そんなある日、差出人不明の脅迫文を受け取ったグリフィン。その日を境にエスカレートしていく脅迫に耐え兼ねた彼は、半年前に脚本を却下した無名ライターのデビッドを疑い、本人に会いに行く。しかし口論の末、グリフィンは激高したデビットを誤殺してしまう。だが翌日も彼のもとには、「まだ生きてるぜ!」という脅迫文が届くのだった。 ¥330 はるか、ノスタルジィ 綾瀬慎介は少女小説「小樽・恋シリーズ」の人気作家。小説の挿絵画家であった親友、紀宮の死をきっかけに、長い間記憶の彼方へと追いやっていた故郷・小樽を訪ねる。慎介はそこで自分のファンだという少女はるかと出会う。はるかの案内で小樽を回る先々で、古風な身なりの少年が姿を現す。慎介はいつしかその少年が、遠い昔の自分自身だということに気づき、はるかも自らの過去に生きていた憧れの人ではないかと思い始める…。 ¥440 恐怖に襲われた街 連続殺人鬼を追え! 野獣刑事がパリで大暴走!主演のジャン=ポール・ベルモンドが初の刑事役に挑み、危険なスタントの数々を自ら演じた仏版『ダーティハリー』ともいえるスーパー・アクション。『ポリス・ストーリー/香港国際警察』にも影響を与えたサスペンス・アクションの傑作! ¥440 黒猫・白猫 海のように広大なドナウ川のほとり、マトゥコとザーレのデスタノフ父子が、ほかのジプシーたちと同様に、豚や馬や鳥の群れと自然の中で暮らしている。黒猫と白猫もいる。マトゥコは一人ポーカーに熱中するほど賭け事好きのダメおやじ。自分はダマシの天才と信じているが、ロシアの密輸船マキシム・ゴーリキー号から石油を買って見事にダマされる。金に困ったマトゥコは父であるザーリェには見限られているので、中東からくる石油列車を強奪する計画を企て、父の友人でもあるゴッドファーザー、グルガに援助を求める。まんまと金を調達できたマトゥコだが、20輌もの石油列車強奪を実行するほどの資金は無く、また度胸も無い。新興ヤクザのダダンに助けを借りて、あわよくばダダンをダマすのが本音なのだが・・・ ¥440 太陽を盗んだ男 原子力発電所からプルトニウムを強奪して原爆製造に成功した中学校の物理教師が、国家を相手にして孤独な戦いに挑んでゆく姿を描く。バスジャック、原発襲撃、カーチェイスなど息もつかせぬ見せ場の連続で、当時の日本映画の常識を打ち破る毒のある壮大な娯楽アクション映画に仕上がっており、今見ても抜群の面白さを誇る傑作! ¥330 怪談 「人間の條件」で知られる小林正樹監督が、構想に10年の歳月を掛け、巨費を投じた超大作。カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞。イギリスの文学者、 ラフカディオ・ハーンこと小泉八雲原作の有名な怪談を、「黒髪」(原題「和解」)「雪女」「耳無し芳一の話」「茶碗の中」から成る4話構成のオムニバス形式で映画化。仲代達矢、丹波哲郎、三國連太郎、岸惠子らトップスターが出演。 ¥330 連合艦隊司令長官 山本五十六 第二次大戦突入を憂慮しながら、皮肉にも連合艦隊司令長官に任命された山本五十六。彼は早期講和の手段として真珠湾攻撃を立案したのだったが・・・。日本海軍史上最大の英雄を描く壮烈の戦争ドラマ。特技監督は円谷英二。なかでも山本戦死前後のミニチュア・ワークによる空中戦シーンは圧巻。 ¥330 連合艦隊 戦艦大和撃沈までの壮烈なドラマを空前のスケールで描く戦争大作!戦争の時代を生きた様々な人々のエピソードを交錯させながら、戦艦大和が撃沈されるまでを空前のスケールで描いた戦争大作。昭和16年、連合艦隊がミッドウェイ海戦で大敗を喫してから戦局は悪化の一途をたどる。レイテ沖海戦に破れた連合艦隊は決定的なダメージをこうむり、やがて戦艦大和に沖縄特攻の作戦命令が下ると、3千人の命と片道分の燃料を積んで出撃する・・・。中野昭慶特技監督による特撮シーンとミニチュアの戦艦大和が秀逸! ¥330 夜叉 背中一面に彫られた刺青から”夜叉”と呼ばれた大阪・ミナミの伝説の男、修治は、女のためにヤクザから足を洗い、日本海で漁師となって妻子と暮らしていた。ある冬、ミナミから蛍子という女が流れてきて小さな居酒屋を開く。その都会の刺激と香りに満ちた妖しい魅力に男の心が揺れ動く。しばらくして、蛍子のヒモでシャブ中のヤクザ、矢島が現れる。矢島が漁師仲間たちに覚醒剤を売っているのを知った時、再び修治の中の夜叉が蘇る・・・。高倉健が久しぶりのヤクザ役で出演、男の内面にあるギラリとした鮮烈な情念と哀感の翳りをいぶし銀の演技で見せる。 ¥330 ひめゆりの塔(1995) 那覇と首里の間に、通称”ひめゆり”の学園と呼ばれる女学校があった。昭和20年3月、卒業式を間近に控えた生徒たちに従軍命令が下され、唯一の女教師・宮城先生の下、”ひめゆり学徒隊”として総勢239名の女生徒たちが戦場へ駆り出される。看護活動を行う生徒たちも砲弾の嵐の中、ひとり、またひとりと重傷を負い、犠牲者に変わっていく・・・。沢口靖子、後藤久美子主演。40日間にわたる沖縄ロケを敢行。延べ1,000名を越す地元学生がエキストラとして参加し、当時の戦場シーンが見事に再現された。 ¥330 海峡 青函トンネル開通工事という巨大プロジェクトに関わった人々の生き様を描く群像巨編。青函トンネル作りに執念を燃やす国鉄の技術調査員・阿久津剛、昭和29年青函連絡洞爺丸が台風のため遭難し母と死に別れた成瀬仙太、そして、関門、深沢、倶利伽羅と日本中のトンネルを掘り続けて来た明治生まれの岸田源助。世代の違う三人の男たちが、津軽から北海道へ、津軽海峡の底に“道”を築き出して行く。「日本沈没」「八甲田山」の森谷司郎監督が、日本の四季を織り交ぜて描いた壮大な人間ドラマ。 ¥330 海へ See You 14,000キロを22日間かけて走破するという世界で最も過酷なレース「パリ・ダカール・ラリー」に賭ける熱き男たちの、情熱とロマンと人間模様を描いた大作。今年も4台の三菱パジェロで砂漠に挑もうとしているチーム「DANKAI」に、スポンサーから自社製品のCMに起用している人気歌手をチームに加えろとの至上命令が下る。しかし、そのタレントは全くの素人だった。大変な荷物を抱え込んだチームは、今は引退して外国にいる伝説のメカニック兼ドライバー・本間英次をサポートトラックのドライバーとして引っ張りこむ。そして、いよいよ第10回パリ・ダカール・ラリーはスタートする。 ¥330 書を捨てよ町へ出よう 寺山修司主催の人力飛行機プロがATGと提携して初めて劇場用35ミリ長編映画として製作した。演劇実験室“天井桟敷”を主催した寺山修司が、舞台でも公演した自作の戯曲を映画化した実験精神あふれる作品。典型的なダメ家庭に育ち、いつも家出を考えている屈折した「私」を中心にした世界が、現実・過去・幻想のイメージや新宿の雑踏でゲリラ的に撮った映像のコラージュの積み重ねによって自由奔放に描写される。家庭制度を否定し、書物的理性を軽蔑し、走りながらものを考える現代の若者の姿を浮き彫りにした作品。 ¥330 日本海大海戦 世界三大海戦の一つでもある壮絶な日本海海戦をクライマックスに、さまざまなエピソードで日露戦争の全貌を描いた戦争スペクタクル。19世紀末、中国で義和団事変が勃発し、ヨーロッパの列強が進軍、鎮圧する。各国が引き上げる中、ロシアは朝鮮半島にまで進軍し、勢力を増大させていた。大日本帝国はロシアの猛威に危機を感じ、国交断絶に踏み切る。しかし、戦火は激しくなる一方だった。そんなある日、 消息不明だったロシアのバルチック艦隊が日本海に出現。日本連合艦隊の東郷司令長官は、大胆不敵な戦法で戦いを挑むのだった…。特技監督・円谷英二の集大成であり、事実上最後の作品。 ¥330 激動の昭和史 軍閥 二・二六事件を契機に軍部の政治進出に拍車がかかり、東条内閣成立後、太平洋戦争へと突入していく日本の近代史を壮大なスケールで描いた、東宝「8・15」シリーズの一作。「軍閥」と呼ばれる軍上層部のグループが力を持つに至った事実を明らかにし、日本が戦禍の渦に呑みこまれていく過程を、記録フィルムを随所に挿入して克明に描く。 ¥330 激動の昭和史 沖縄決戦 国内最大の激戦となった沖縄戦の全貌を圧倒的な迫力で映像化した戦争大作!太平洋戦争で日本が経験した唯一の国内戦として多数の犠牲者を生んだ悲劇の沖縄決戦を、岡本喜八監督が壮大なスケールで描いた戦争大作。1971年の沖縄返還協定調印という当時の時局を背景に製作された。敗色濃厚な日本軍は、連合軍を沖縄で食い止めるため、大量の兵力を注ぎ込んだ。しかし連合軍の空爆によって、沖縄第三十二軍はあえなく四散、やがて米軍の上陸をゆるしてしまう・・・。 ¥330 ミュージック・ボックス 弁護士として活躍するアン(ジェシカ・ラング)と、父でありハンガリー移民のマイク(アーミン・ミューラー=スタール)の親子はアメリカで40年来、幸せに暮らしていた。だがある日、国連が公表した第二次世界大戦記録の中で、マイクが戦争犯罪者として扱われていることを知る。マイクは人違いを主張し、汚名を晴らすべく娘とともに法廷に立つこととなるのだが―。 ¥330 コメディ・フランセーズ 演じられた愛 カメラはその存在が透明になるほどに長時間をかけて、劇団のすべての仕事を記録する。企画会議から舞台のリハーサル風景、劇場の全景、演出家や俳優たちの表情、舞台美術など裏方の様子、経営委員会、劇団員の年金制度に至るまでを克明に映し出す。 ¥440 フェイシズ 数々の賞に輝き、カサヴェテスの名声を確立した初期の傑作! ¥440 こわれゆく女 愛を深く求め、こわれていく夫婦の、愛の復活を描いたカサヴェテス中期の傑作! ¥440 チャイニーズ・ブッキーを殺した男 妖しくも魅惑的な、異色のフィルム・ノワール。 ¥440 オープニング・ナイト ショウビズ界に生きる女優の愛と孤独を、万雷の拍手が包み込むー。 ¥440 ゆきゆきて、神軍 兵庫県神戸市兵庫区荒田町。色褪せたジャンパーを着た中年男が、シャッターを上げていた。看板にはキケンな(「キケンな」に傍点)メッセージがびっしり、大書されている。バッテリー・中古車修理店店長にして〝天皇にパチンコ玉を撃った男″奥崎謙三の登場である。兵庫県養父町。太田垣家の婚礼、媒酌人を務める奥崎が、居並ぶ親類縁者・長老達の前で祝辞を述べる。「花婿ならびに媒酌人、共に反体制活動をした前科者であるがゆえに実現した、類稀なる結婚式でございます」天皇誕生日当日。「神軍平等兵奥崎謙三」「田中角栄を殺すために記す」「ヤマザキ、天皇を撃て!」「捨身即救身」……奥崎の物騒な宣伝車は公安によって行く手を阻まれる。車に立てこもって演説をぶつ奥崎。「自宅屋上に独居房を作ろう」。そう思い付いた奥崎は、その実寸を測るため、神戸拘置所に向かう。静止する職員を罵倒する奥崎。「ロボットみたいな顔しやがって!」「人間ならば腹立ててみよ!」 喪服の黒いスーツ姿に正装した奥崎は、ニューギニアで亡くなった元独立工第36連隊の戦友達の慰霊に出発する。 ¥330 全身小説家 主宰する<文学伝習所>の生徒が書いた小説を、舌鋒鋭く批判する。その生徒たちや親友の埴谷雄高らと自宅の応接間で酒席を催す。旅回りの芸人に扮し、<津軽海峡冬景色>に乗って舞台でストリップを披露する。文壇バーでピアノの鍵盤を叩き躍る――作家・井上光晴のそんな姿を、映画は点描してゆく。そして伝習所に通う女生徒たちは、頬を紅潮させながら、「先生」とのアバンチュールを仄めかす……。かかりつけ医から勧められ井上は、東大病院外科の門を叩く。診察室でレントゲン写真を指し示しながら医師は、井上がS字結腸ガンであると告知する。それでも井上は文学伝習所の講義や講演で全国各地を回り、野間宏と「部落解放文学賞」の選考に当たる。そして幼少時を過ごしたという佐世保の元炭鉱町・崎戸を訪れるなど忙しい日々を送っている。ふたたび井上は、東大病院で検査を受ける。ガンはさらに進行していた。 ¥330 人斬り 幕末時代に実在した土佐藩士の岡田以蔵を描く時代劇。橋本忍脚本、五社英雄監督。「人斬り以蔵」と呼ばれた彼の半生を、勝新太郎がダイナミックかつエネルギッシュに熱演。共演陣も仲代達矢、石原裕次郎、倍賞美津子と豪華な顔ぶれが集結。三島由紀夫が田中新兵衛役で出演し、緊迫感あふれる切腹シーンを披露した。 ¥330 浮雲 1955年のキネマ旬報ベスト・テン第1位。林芙美子の同名小説を映画化した成瀬巳喜男=高峰秀子の代表作で、世界の映画史に燦然と輝く名作中の名作。戦時中の占領地・インドシナで愛人関係にあった幸田ゆき子と農林技師の富岡。引き揚げ後も妻ある謙吾との縁が切れず、ゆき子は自活のため身を売る。小津安二郎の言葉”俺にできないシャシンは溝口の「祇園の姉妹」と成瀬の「浮雲」だ”はあまりに有名。 ¥330 あらくれ 庄屋の娘であったお島は、幼少期に農家に貰われたが、結婚を嫌がり東京に逃げ出してきた気性の荒い女である。上京後に酒屋の後妻となるが、女出入りの激しい主人と諍いが絶えず、ある日大喧嘩の末に子供を流産してしまう。家を出たお島はその後、寒村の旅館の女中となり、若旦那・浜屋との関係がもつれ旅館を出たあとは自ら洋装店を開いて商売を繁盛させるなど、持ち前の向意気の強さを発揮するが、いずれも男にほだされ幸せをつかむことができない。やがて、夫となった仕立て職人・小野田が妾を作ったことに愛想を尽かしたお島は、物干し竿を手に二人の逢瀬に暴れこみ…。 ¥330 放浪記 昭和初期、林ふみ子は行商をしながら、母親と駄菓子屋の二階で暮らしている。八歳の時から育てられた父親に金を無心されるふみ子に、隣室に住む印刷工・安岡は同情するが、初恋の人を忘れられないふみ子は彼の好意を受け入れない。やがて生活苦からカフェの女給となったふみ子は、彼女の詩を読み同人雑誌の仲間になるよう勧めた詩人兼劇作家・伊達の下宿に移るが、新劇の女優で詩人の日夏京子が伊達の下宿へ押しかけてきたことに憤然とし下宿を飛び出す。しかしその後、ふみ子の詩が新聞などで評価されるようになると、不思議なめぐりあわせから伊達と別れた京子とふみ子は手を取り、本を出版するようになる。そんなある日、彼女らを評価する「太平洋詩人」の白坂と京子がふみ子を訪ねた。そして、「女性芸術」でふみ子と京子の詩を選択のうえ、どちらか一篇を掲載すると告げる…。 ¥330 娘・妻・母 複雑な家族関係における人間性を描いたドラマ。坂西家は母・あき、長男・勇一郎、その妻・和子、出戻りの長女・早苗など7人の大家族である。勇一郎は妻に内緒で多額の融資をしていたが、それが失敗すると家庭内の葛藤が一気に表面化する。早苗の再婚、老後、姑との同居、遺産分配…。さまざまな苦難の中で、女性が採るべき人生の新しい選択肢を追求した成瀬映画の佳作。原節子と高峰秀子の18年ぶりの共演も話題になった。 ¥330 前へ 2 / 11ページ 1ページへ 2ページへ 3ページへ 4ページへ 5ページへ 6ページへ 7ページへ 8ページへ 9ページへ 10ページへ 11ページへ 次へ